音楽特別講義「グラミー賞受賞者が教える! 曲作り」第6回

公開日: 2020/06/19

グラミー賞受賞者サダハル・ヤギ(SADAHARU YAGI)さんが、前回に続き登場! 音楽特別講義『おウチで、仲良く、音楽作り』の第6回です。(構成・文:アッシュ・ヌクイ)

前回は、カレーライスの歌を作ってみよう、ということでカレーライスへの思いを「音のかたまり」で奏でてみました。音の味となるベースができてきたので、今回は音の味付けをしていきたいと思います!

音楽特別講義第6回「音の味付けをしよう」

目次
音の味付け
いろんな場所で声を奏でてみよう
キミの声が広がる空間

用意するもの:

・スマホやボイスレコーダー等、録音機能のあるもの

音の味付け

前回までに、カレーライスのベースとなる野菜やお肉のような音、「シャカシャカ」する音、「トントン」する音、そして「だ・い・す・き」と奏でる音のかたまり、と3種類の音を準備してみました。あとは、その音を聞くだけで、「あぁ、カレーライスのこと歌ってるんだね」とわかるような音があったらいいね。カレーライスのカレールーみたいな。でも、そんな音を見つけ出すのって難しいよね。でも、ボク達はもうそんな音を持っているかもしれないぞ。そう、一番ぴったりなのは、声だ。一番気持ちを伝えることができるキミの楽器が声だ。どれだけカレーが大好きで、カレーライスを食べたくなっちゃうか、そんな声を奏でてみない?

例えば、
*カレーのこと考えるとお腹が鳴る。
*カレー食べるまで待ちきれない。
*あの日のカレーを忘れない。
*明日もカレーが食べたいぜ。でも明後日やめとくぜ
*おウチのカレーはなぜうまい。

キミがカレーライスについて思うこと、自由自在に声を奏でてほしいんだ。

いろんな場所で声を奏でてみよう

では、どこで声を出したら、気持ちよくカレーライスについて声を出せる?
声を出す場所についても考えてみよう。

今はおウチにいることが多いけど、もしお外に行く機会があったら、どこがいい? 公園だったら、浜辺だったら、森の中だったら? カレーライスを作ったら美味しそうな場所もいいかもね。そうやって自分の好きな場所を探してみるのも面白いかもしれない。

では、おウチの中で実験してみよう。 おウチの場所で、声の聞こえ方が違うか試してみようよ。キミのお部屋、おウチのリビング、お風呂場、トイレ、それぞれ違う場所で声の聞こえ方が違うかな? あとは、おウチの中で、声を奏でてみて聞こえやすい場所と聞こえにくい場所があったかもしれない。遠くにいたら聞こえにくい、扉を閉めたら聞こえにくい、とかもあるよね。色々探検してみて、一番声が響く場所を見つけてみて。

お気に入りの場所がわかったら、カレーライスの想い、それを声だけで奏でてみよう!

(ここで、お父さまお母さまにご協力いただきます。音を表現しているお子様の様子を、スマホやボイスレコーダー等で録音してくださる、もしくは貸してくださる、と助かります。講義のモットーが「楽しく」なので、お子様の表現をポジティブにリアクションくださると幸いです!)

キミの声が広がる空間

特別講義の第1回で「4分33秒」の曲について話したのを覚えてるかな? 音楽家ジョン・ケージが4分33秒もの間、ステージ上で鍵盤に手を触れなかった。でも、「そのコンサート空間の音を観客は共有した」よね。

実は、音楽って空間そのものなんだ。耳に聞こえてくる「音そのもの」だけでなく、キミの声を奏でるお部屋も含めて、その空間全てがキミの音楽なんだ。

お母さんにカレーライス作ってもらってるとき、おウチの中でカレーの匂いが広がって、あ、カレーだ! ってワクワクしてこない? キミの作るカレーライスの歌はどこまで広がるだろう。 カレーライスの匂いが広がるようにキミの奏でる空間全てが音楽になると思うと楽しいよね。

さぁ、「カレーライスの歌」もカレーにグッと近づいてきている。次回は、「音の隠し味」について話すよ!

Profile:
SADAHARU YAGI (サダハル・ヤギ)
ロサンゼルスを拠点に活動するレコーディングエンジニア/プロデューサー。日本人として史上初となる3度のグラミー・アワードを獲得。ロックやブルース、ゴスペル、ラテン・ポップなど、幅広いジャンルの音楽を手がける。

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