音楽特別講義「グラミー賞受賞者が教える! 曲作り」第10回

公開日: 2020/07/20

グラミー賞受賞者サダハル・ヤギ(SADAHARU YAGI)さんが、前回に続き登場! 音楽特別講義『おウチで、仲良く、音楽作り』の第10回です。(構成・文:アッシュ・ヌクイ)

前回は、カレーライスの歌を作ってみよう、の続き録音した曲をどう修正するかチャレンジしてみました。今回は録音した音を再生してみながら音の違いを感じてみたいと思います!

音楽特別講義第10回「音を再生してみよう」

目次
録音した音を再生してみよう!
音を出すものの大きさ
今度は別のスピーカーで聞いてみよう!
カレーライスの歌、聞かせてみよう!

用意するもの:

・スマホやボイスレコーダー等、録音・再生機能のあるもの
・スピーカーとケーブル
(もし可能であればワイヤレススピーカー、ラジカセ、車のスピーカー等)

録音した音を再生してみよう!

前回録音した「テイク2」の音を再生して、耳を澄ませてよく聞いてみよう。どんな風に音が聞こえたかな? 自分で演奏して自分の耳で聴いた時とスマホから聞こえてくる音楽は違った風に感じたかもしれない。何故なのか、一緒に考えてみよう。

音を出すものの大きさ

ここで質問するね。「シャカシャカ」「トントン」での「トントン」の音を出すとき、大きな箱かな? それとも小さな箱かな? 実は、「大きい箱」と「小さい箱」で音の響きが違うんだ。「大きい箱」と「小さい箱」でを叩いたらどちらが低い音が出ると思う?

そう、「大きい箱」の方なんだ。大きい動物と小さい動物でも、象の方が猫より低い声を出すよね。

今度は別のスピーカーで聞いてみよう!

では、ここで「カレーライスの歌」の再生の話に戻るよ。もしスマホやボイスレコーダーとは別におウチにスピーカーがあったら曲の音を聴き較べられるかな?

例えば、
*車のスピーカー
*ワイヤレススピーカー
*ラジカセ(USB等)

等、に録音したスマホをつないでみて「カレーライスの歌」を再生してみよう。
そのとき、スピーカーの大きさの違いもスマホと比べてみよう。
どんな風に流れる音が違って聴こえるかわかったかな?

そうだよね、小さいスピーカーでは聞こえなかった低い音が、
大きいスピーカーでは聞こえてきたよね!

カレーライスの歌、聞かせてみよう!

スピーカーで聴き比べてみたら、自分の作った「カレーライスの歌」をよく聞こえることができたね。再生した音が意識できたら、もっとよく録音もできるはずだよ。もし聴き比べてみてまだ納得ができなかったらもう一度「カレーライスの歌」録音してみてもいいね。

そして、納得して録音できたら、その曲をみんなに聞いてもらいたいよね! もちろんできるだけ大きいスピーカーで、そして世界中に聞かせたいよね。次回は、世界に向けた音楽の話をします。

Profile:
SADAHARU YAGI (サダハル・ヤギ)
ロサンゼルスを拠点に活動するレコーディングエンジニア/プロデューサー。日本人として史上初となる3度のグラミー・アワードを獲得。ロックやブルース、ゴスペル、ラテン・ポップなど、幅広いジャンルの音楽を手がける。

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