プログラミングを教育?小学校教育必修化のメリットと海外の動向をご紹介!

公開日: 2018/02/22

小学校の教育課程での必修化が予定されている「プログラミング」。ただ、プログラミングといわれてもなんのことかわからないという人も多いのではないでしょうか。そこで、プログラミングの基礎と必修化のメリットについてご紹介します。海外におけるプログラミング教育についても一緒に見ていきましょう。

目次
プログラミング教育は必修化される
プログラミング教育必修化の目的
プログラミングができるようになるメリット
海外でのプログラミング教育に関する動向
Scratch(スクラッチ)を用いて実際にプログラミングを動かしてみる
まとめ

プログラミング教育は必修化される

必修化されることが決まったプログラミング。本格的に始まる前にまずは基本となる「プログラミング」や「言語」についてマスターしましょう。

プログラミングとは

コンピュータに「こうしてほしい」という「プログラム」を作るのがプログラミングです。「こうしてほしい」という人間の意思は、コンピュータが理解できる言葉にして伝えます。
運動会や結婚式、コンサートや催し物などでは、どのようなことをどういう順番で行うのかというスケジュールや予定を事前に決めておきますよね。プログラミングはそれと同じで、事前に設定しておいたやるべきことや手順といった「プログラム」に合わせてコンピュータを動かします。

言語とは

コンピュータに指示を出すためのもので、「プログラミング言語」といわれています。プログラミング言語の書き方を覚えれば、コンピュータに対してさまざまな指示を出すことができますが、人間の世界の日本語や英語、中国語などの言語と同じで、コンピュータの世界にも複数の言語が存在しています。
プログラミング言語の数は、広く知られていないものも合わせると200種類近くあるといわれており、処理速度を高めたい、もっと簡単な言語にしたいなどと考える人によって、今もなお新たなプログラミング言語が増えています。

プログラミング教育必修化の目的

日本でのプログラミング教育事情と必修化されることになった理由を見ていきましょう。

いつから必修化される?

日本では、2012年度から中学校の技術・家庭科のなかでプログラミング教育が行われています。高校でも情報科の「情報の科学」の科目でプログラミングの授業が行われており、プログラミング教育が徐々に広がってきています。小学校では、現在のところ必修化されていませんが、日本の文部科学省は2020年ごろからプログラミング教育を導入する方向で検討している状況です。

プログラミング教育を必修化する理由

日本最高戦略2016において、小・中学校の義務教育や高校の教育課程でのIT人材の育成が課題とされたことで、ITスキルの基礎ともいえるプログラミングを教育上でのひとつの科目として導入されることになったといわれています。また、IT業界の発展が著しく、ICT(Internet of Things)、ビッグデータ、AI、ロボット・センサー技術によってもたらされる第4次産業革命に対応できる人材を日本でも育成することも、プログラミング教育の必修化させるに至った要因とされています。
ただ、プログラミング教育の必修化は、IT人材だけが目的ではありません。小学校で実施されるプログラミングの授業で、プログラミングに必要な知識やコーディングを覚えますが、リアルな体験を通して、自分も作り手になれる可能性があることに気づかせることも目的としています。また、プログラミングの課題をこなしていく中で、プログラミング的なロジカルシンキングを身につけることも目的としており、プログラマーにならなかったとしても社会に通用する糧となるような教育を目指しています。

プログラミングができるようになるメリット

プログラミングを学ぶことで得られるメリットはいろいろありますが、大きなメリットとしては次の5つがあげられます。

基礎が身につくことでステップアップできる

小学校で行うプログラミング教育で、身近なコンピュータの仕組みを理解することで、プログラミング学習ツールであるスクラッチなどから、より実践的なJavaやC++といったプログラミング言語へも応用できるようになり、難しいプログラミングへ挑戦することでステップアップすることも可能です。

論理的な思考や創造力が身につく

プログラミングでは、コンピュータへの指示を間違えるとうまくいかないため、目的達成のためにはどうするべきかを論理的に考える必要があるため、プログラミング教育を行うことで論理的な思考が身につきやすいと考えられています。また、自分のイメージやアイデアを具現化することができるため、創造力や自己実現性なども養われやすいといわれています。

問題解決能力が身につく

プログラミングでは単純な記載ミスでもバグなどが発生するため、1つのものを完成させるまでに多くの問題に直面するといわれています。しかし、「なぜそうなったのか」ということを考え、自分で解決方法を検索したり、アドバイスをもらったりしながら問題を解決していくため、失敗と成功をくり返す中で問題解決能力を養うことも可能とされています。
問題解決能力が身につけば、勉強で壁にぶち当たっても解決する方法がわかるため、学習効率のアップも期待できます。

自発性を養える

プログラミングに関する情報や資料は、書籍だけではなくインターネット上にもたくさんあり、学校だけでなく友人宅や自宅などの好きなときにチェックできるため、自発的な学習につながる可能性があります。

場所を選ばずに仕事ができるようになる

プログラミングはパソコンとインターネット環境があれば、どこででも作業することができます。日本にいながら海外の人と一緒に仕事をしたり、自宅で仕事をしたりすることもでき、働き方の選択肢を増やせる可能性があります。

海外でのプログラミング教育に関する動向

日本の小学校でのプログラミング教育の必修化は2020年以降を予定していますが、世界的にもプログラミング教育が重要と認識されており、すでにプログラミング教育を導入している国が多いようです。

フィンランド

フィンランドの小学校におけるプログラミング教育は2016年から開始され、全ての科目に横断的に導入されています。学習目標や高い能力を図る基準が明確に記載されており、プログラミング能力の高い生徒にはその生徒に見合う課題を用意してよりスキルアップできるような環境が整っています。
また、フィンランドでは自治体、学校、教師が生徒の学習方法を選択できるため、現場の判断で生徒にあった学習方法を決定することも可能になっているそうです。

エストニア

エストニアは、バルト海を挟んでフィンランドの対岸にある人口31万人程度の小さな国ですが、音声通話やビデオ通話などを無料で楽しめる「Skype(スカイプ)」を開発し、行政業務や市民生活の多くが「eエストニア」で行えるIT技術が進んでいる国です。
プログラミング教育は2012年ごろに開始し、7歳から15歳までは必修化されています。プログラミング教育を通してクリティカルシンキングや問題解決思考力、創造性などを培うことを目的としており、マイクロソフトも支援しているそうです。初等教育では、ロボットプログラムやゲームプログラムを用いて子どもの関心を向上させるようなカリキュラムになっており、プログラミング教育を通して次世代の優秀なITエンジニアの育成を行っています。

アメリカ

アメリカでは、インターネットビジネス産業の成長にともなうIT人材不足への危機感から、国策として、科学(Science)、技術(Technology)、工学(Engineering)、数学(Marth)の頭文字をとったSTEMを推奨するようになり、プログラミング教育が必修化されています。
大手IT企業のGoogle(グーグル)やApple(アップル)、Microsoft(マイクロソフト)などが協賛している「Code.org」などのNPO団体による活動も盛んで、子どもを対象とした世界的に有名なアイルランド発祥のプログラミング道場「CoderDojo」などでコーディングを学習する人も多く、学校教育だけでなく国全体でプログラミング教育を行っています。

Scratch(スクラッチ)を用いて実際にプログラミングを動かしてみる

右も左もわからないプログラミング初心者は、簡単な言語を使ったプログラミング学習ツールの「Scratch(スクラッチ)」を使って学習するのがおすすめです。

スクラッチとは

MITメディアラボが開発した子ども向けのプログラミング言語です。普通のプログラミング言語とは異なり、視覚表現でキャラクターを動かしたりすることができる「ビジュアルプログラミング」なので、難しいコードを覚える必要がなく、楽しみながらプログラミングが学べます。

ねこを動かす

本格的なゲームを作りたいなら、まずはプログラミングの仕組みをしっかりと理解することが大切です。簡単な動きをくり返すプログラムから始めましょう。どのようにして操作すればよいのかわからない方は、ねこを動かす方法を解説した動画をチェックしてみてくださいね。

オリジナルゲームを作ることができる

スクラッチでは、自分だけのゲームを作ることができます。基本的なプログラミングをマスターしたら、オリジナルゲーム作りに挑戦しましょう。うまくプログラミングできないときは、ゲームの作り方を解説している動画を参考にしてみてください。

まとめ

世界ではIT人材不足に危機感を抱いて、日本よりも一足先にプログラミング教育が実施し、IT人材の育成に取り組んでいる国があります。日本でもプログラミング教育の必要性が認識されるようになり、教育課程でのプログラミング教育は2020年以降に導入される予定です。
ただ、日本の場合はプログラミングの知識や能力を養ってIT人材を育成することだけが目的ではありません。プログラミング教育を通して、論理的思考や創造力、自己実現性などを養ったり、学びに向かう力や人間性などを育てたりすることも目的にしているため、将来の働き方を多様化させる可能性を秘めているといえるでしょう。

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