自由研究でプログラミングに挑戦!テーマ例とサポートの仕方

公開日: 2018/03/29

2020年からプログラミングが小学校の教育課程で必修化されることから、夏休みの宿題の定番ともいえる「自由研究」で、プログラミングに挑戦しようとする子どもが増えているそうです。先取りしておくことでプログラミングが好きになり、今後小学校で導入されても多少の知識があるため、ほかの子よりも有利になる可能性があります。ただ、子どもの場合、モチベーションの維持が難しく、途中であきらめてしまうケースが少なくありません。 大人がうまくサポートしてあげることでより効果的な学習につながる可能性があるため、子どもが夏休みの自由研究でプログラミングに挑戦しようとしたときに上手なサポートができるよう、ポイントを押さえておきましょう。

目次
自由研究でプログラミングに挑戦する際のサポート方法
プログラミングを題材にした自由研究例
プログラミングを学ぶ際におすすめの動画
子どもをやる気にさせるサポートをしよう

自由研究でプログラミングに挑戦する際のサポート方法

自由研究をやっているときに親から口出しされたり、手伝われたりするとモチベーションの低下につながりそうなイメージがあります。しかし、「夏休みの子どもの自由研究」に関するアンケート調査を行ったサイトによると、親子で自由研究のテーマを決めるケースが過半数で、親が自由研究に介入しても満足度は高いといわれています。どのようなサポートがよいのか、ポイントを押さえておきましょう。

●ヒントを与えてテーマを設定する

自由研究でプログラミングをやろうと思っても、イメージがわかない子どももいます。プログラミングがイメージできなければ、どのような研究をすればよいのかも検討がつかないため、プログラミングでできることを具体的に示してあげましょう。

プログラミングでできることとしては、LINEやパズル&ドラゴンズ(パズドラ)などのスマートフォンのアプリやゲームの制作、ロボットを動かす、家電製品の開発などがあげられます。これらのヒントを子どもに与え、何に興味があるのか探ります。具体例から子どもが研究したいテーマを決めたら、自由研究を行うのに必要な道具を揃えていきましょう。

●つまずいていたらアドバイスをする

自由研究をしていると、理解できないことや自分一人では解決できないことがあります。難しい問題や課題に直面している状態が続くとモチベーションダウンにつながる可能性が高いです。

しかし、直面している問題や課題をクリアできれば達成感を味わえ、やる気アップにつなげられます。もし困っているようであれば、子どもにさりげなくヒントやアドバイスしてうまく操作し、一緒に取り組んで子どものモチベーションを維持してあげましょう。

●進捗を聞いてスケジュールを管理する

プログラミングは、正しい順序で進めていかなければエラーやバグとして、フィードバックが返ってきます。どこがよくなかったのかを考えて修正しなければ次に進みづらいため、プログラミングを学ぶのに時間がかかることもあるのです。

時間がかかると、途中で飽きやすく、子どもによってはあきらめてしまう可能性があります。プログラミングを自由研究のテーマにする場合、大まかなスケジュールをはじめに考えさせ、適当なタイミングで進捗を聞いてあげることが大切です。もし予定よりも進捗が遅れているようならアドバイスをしたり、手伝ってあげたりすることで、モチベーションの低下を防ぐことができます。

●写真を撮ってまとめに役立てる

自由研究を文章だけでまとめるのは時間がかかります。また、文字ばかりでは、せっかくの自由研究も見づらくなることがあるため、子どもが作業している様子をカメラで撮影し、まとめに活用させてあげましょう。写真をうまく活用することで、文字だけのレポートより内容が伝わりやすくなり、自由研究の成果のクオリティアップにもつながります。

プログラミングを題材にした自由研究例

自由研究のテーマを決めかねているのであれば、次のような題材がおすすめです。それぞれの題材の研究方法についても簡単に紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

●Web上に数字や文字を表示させてみる

JavaScriptを使うことで、ブラウザ上に数字や文字などのテキストを表示させることができます。JavaScriptは、スマートフォンのアプリの開発や仮想空間の世界を楽しめるVR、IoTといわれる身のまわりのモノがインターネットにつながる仕組みやAI(人工知能)の開発などに使用されています。多くの人に使われている人気のプログラミング言語の一つで、パソコンと「InternetExproler」や「Google Chrome」、「Firefox」などのブラウザ、メモ帳(テキストエディタ)があればできます。

【自由研究の大まかな手順】
手順1 メモ帳に簡単なソースコードを記載する
手順2 ソースコードを書いたファイルを「〇〇〇.html」で保存する
手順3 保存したファイルを開き、ブラウザに表示させる
手順4 文字と数字で表示させるためのコードが異なることを確認する
手順5 テキストを表示させた画面をスクリーンショットして印刷する
手順6 テキストを表示させるための手順やプログラミングをして気づいたことなどを、写真を使いながらレポートにまとめる

●簡単なゲームを作る

プログラミングを学ぶことで、子どもでも簡単なゲームを作ることができますが、正しくプログラミングを行わなければイメージ通りに動かせません。完成品をイメージしながら試行錯誤し、成功と失敗を繰り返しながら作るため、自由研究をする中で自然と問題解決能力を養えます。

【自由研究の大まかな手順】
手順1 ゲーム制作に適したプログラミング言語を学習する
手順2 プログラミング言語を学んだら、それを基に実際にゲームを作ってみる
手順3 きちんと動作するか確認しながら、バグがあれば正しい動作になるまで修正する
手順4 完成したゲームで実際に遊び、修正が必要な部分を見つけて完成度を高める
手順5 ゲームの作り方や苦労したこと、身に付いたことなどをまとめる

●ロボットを動かす

自由研究に適したプログラミング学習用の工作キットを活用することで、実際にロボットを作る体験ができ、プログラミングにも触れることができます。形として残るため、達成感を味わいやすいといわれています。

【自由研究の大まかな手順】
手順1 子どものレベルに合った工作キットを用意する
手順2 ロボットを組み立て、プログラミングで動かす
手順3 作業手順について、制作中の写真と文章でまとめる

プログラミングを学ぶ際におすすめの動画

子どもが自由研究でプログラミングにチャレンジしようとしているのであれば、株式会社バンダイの動画投稿サイト「ワンダースクール」をチェックしましょう。「ワンダースクール」は無料で、誰でも動画を見ながらプログラミングを学ぶことができます。プログラミングの基本から「スクラッチ」を使ったプログラミングの方法などを動画でわかりやすく解説しているため、初心者の方も安心です。

マネするだけで同じアニメーションやゲームが作れるようになるため、初心者でも比較的簡単にスキルアップすることが可能といわれています。どのような授業があるのか、一部をご紹介します。

●プログラムについての授業(カリキュラム1)

【1.プログラムってなに?:スクラッチで、はじめよう!ゲーム作りから学ぶキッズプログラミング】は、プログラミング初心者の子どもにおすすめの動画です。プログラミングとプログラムの違いや、プログラミング言語のことなどをイメージしやすい例を用いながら解説しています。

●アニメーションについての授業(カリキュラム7)

【7.ねこを動かしてみよう:スクラッチで、はじめよう!ゲーム作りから学ぶキッズプログラミング】は、「スクラッチ」を利用しながら、キャラクターを動かす命令が書かれたブロックについて詳しく説明してくれています。ブロックエリアの右横にあるスクリプトエリアでブロックを組み合わせていく方法などもわかりやすく説明してくれているため、プログラミングをするのがはじめての子どもでも無理なく学習することができます。

●ブロックくずしゲームを作る授業(カリキュラム12)

【12.オリジナルゲームにしよう!①「ブロックくずし」:スクラッチで、はじめよう!ゲーム作りから学ぶキッズプログラミング】は、カリキュラム8~11を参考にして作った「おばけから逃げろ!」ゲームを自分だけのオリジナルゲームに応用するためのポイントを解説しています。ブロックの組み合わせが複雑になっていくため、オリジナルゲームを作る場合はまずは動画を参考にしましょう。そうすることで効果的にプログラミング学習を進めることができますよ。

●ブロックくずしゲームをオリジナルゲームにアレンジする授業(カリキュラム13)

【13.オリジナルゲームにしよう!②「ケーキ拾いゲーム」:スクラッチで、はじめよう!ゲーム作りから学ぶキッズプログラミング】では、カリキュラム12で作ったゲームに効果音や背景などを追加し、より自分らしいゲームにするポイントを解説しています。この授業まで行うと、完成度の高いゲームに仕上がるため、達成感も味わいやすいです。

ワンダースクールでは、今回ご紹介した4つの動画以外にも、プログラミングを学べるさまざまな動画が掲載されています。1つのカリキュラムあたりの授業時間は短く、集中して視聴できるため、子どもは飽きずにプログラミング学習が行えるという魅力があります。

カリキュラムに沿って進めれば、プログラミング経験の有無にかかわらず、自分のペースでスキルアップしていけます。子どもが自由研究のテーマにプログラミングを選んだら、ぜひワンダースクールを活用するようアドバイスしてあげてくださいね。

子どもをやる気にさせるサポートをしよう

2020年から小学校の教育課程でプログラミング学習を必修化すると文部科学省が発表し、導入に先駆けてさまざまなところでプログラミングが注目されるようになってきています。

子どもが自由研究でプログラミングをやってみようと決めたら、保護者の方はうまく達成できるようサポートすることが大切です。特に、プログラミング初心者の場合、どのような方法でプログラミングを学び、自由研究をどのような手順で進めればよいのか見当がつきにくいです。

自分にあった方法を見つけることでやる気アップにつながり、レベルにあった学習によりモチベーションを維持しやすくなります。子ども自身が手順を考えてもよいですが、困難なことがあると途中であきらめてしまう可能性があります。自由研究で行うプログラミングの題材を決めたら、どのような手順がよいのかを親子で一緒に考え、ヒントやアドバイスで達成へ導いてあげるようにしましょう。

TechAcademyは、プログラミングやアプリ開発を学べるオンラインスクールです。短期間で未経験からプロを育てるオンラインブートキャンプを開催。300社・10,000名を超える教育実績。日本e-Learning大賞を受賞。

この記事をいいねと思ったらクリック!

3ワンダー