distant green memory ~陽だまりの微笑みと後悔と~

「ありがとう…必ず二人で帰ろう」温かい目差しと優しい笑顔。瑞々しい緑と眩しい光が兄貴を縁取る。守らなきゃ。不死身の俺が。そう誓ったのに守れなかった。御免な。四つ葉を挟んだままの本を抱き、何度も自分を責めた。そして願った。永遠の命の代わりに永遠の絆がほしいと。今も時々思い出す、遥か遠い緑色の記憶。あの本の続きが気になるかは、怖くて聞けない。後悔も抱えてるけど、今は兄貴の隣にいられて本当に幸せなんだ。

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30ワンダー