ガンダムマーカーで塗装!使い方とポイントを解説します!
公開日: 2017/09/25
日本のロボットアニメの中でも人気の高い「機動戦士ガンダム」。そのガンダムシリーズに登場する人型のロボット兵器「モビルスーツ」や戦艦などを、パーツを組み合わせることで立体的に表現できるのが「ガンダムのプラモデル」=「ガンプラ」です。 成形パーツを組み立て、付属のシールを貼ることで、劇中のカラーをほぼ再現できることが魅力でもあるガンプラ。そのままでもかっこいいですが、武器や関節、モールド(溝)など、細かな部分にひと手間加えることで、リアリティのあるかっこいいガンプラにすることができます。本記事では塗装初心者でも手軽で綺麗にできる「ガンダムマーカー」を使った塗装方法について、ポイントやコツを、実際に塗装した写真などを交えながらご紹介していきます。
- 目次
- ガンプラをワンランクアップ!部分塗装についてご紹介!
- ガンダムマーカーの使い方
- ガンダムマーカーを準備
- ガンダムマーカーで部分塗装
- 細かいパーツも塗装しよう!
- 自分だけのガンプラを作ってみよう!
- WONDER!SCHOOLガンダム部でガンプラをもっと楽しもう!
ガンプラをワンランクアップ!部分塗装についてご紹介!
ガンプラの多くが、成形色のままでもほぼ劇中と同じカラーで完成させることができるようになっています。ただ、ガンプラのパーツがついている”ランナー”と呼ばれるフレームが多色成形化されているとはいえ、細部までは再現できていないのが実情です。ガンプラ初心者の場合、取扱説明書通りに組み立てて終わってしまう人も多いですが、ワンランク上のガンプラを目指すのであれば、成形色で色分けされたガンプラに、部分塗装をしてみてはいかがでしょうか?
部分塗装ってなに?
部分塗装とは、完全に色分けできていない武器や関節といった細かいパーツをリアルなカラーに塗装することです。武器や関節などのパーツは、基本的にはグレー一色です。単色の一枚のランナーにまとめられていることが多いためです。グレーのままでも、関節などは組み立ててしまうと目立ちにくい部分ではあります。
例えば、足首のシリンダー部分。隠れていることが多い部分ではありますが、金色と銀色で部分塗装することで、メカニック調のワンポイントとなり、グレー一色のときよりも雰囲気がリアルになります。つまり、ちょっと色分けを足してあげるだけで、簡単にガンプラをワンラックアップさせることができるのです。
ガンダムマーカーを使おう!
部分塗装には、「ガンダムマーカー」というペンタイプの塗料がおすすめです。部分塗装であれば十分対応可能で、ペンと同じ要領で使用できるため扱いやすく、手軽に部分塗装ができるようになります。
【セブン-イレブンのマルチコピー機でラクチンに自由研究をまとめちゃおう!<PR>】
ガンダムマーカーの使い方
手順1:しっかりとフタをした状態でペンを50回くらい振る
ガンダムマーカーを使うときは、まずしっかりとフタか閉まっているのを確認したうえで、50回くらい振ってから使用しましょう。未使用の状態やしばらく使っていなかった状態では、中の塗料が分離してしまっているケースがあるためです。しっかりと振って攪拌(かくはん)せずに使用すると、使い始めたときに上澄みだけが出て色がうまく塗装できないことにつながるため、使用前にしっかりと振るのは重要なポイントです。
手順2:塗料を少し出してから使い始める
しっかりと振った後、すぐにパーツを塗ろうとしてもうまく色が出ないことがあります。したがって、振った後すぐに塗り始めるのではなく、塗料皿などに少し塗料を出してから使用し始めるのが上手に塗装するコツです。ガンダムマーカーのペン先は、少し斜めにカットされた作りとなっています。塗料皿を用意し、ペン先の角度に合わせて皿に押し付けましょう。塗料皿は専用のものでなくても、広げた牛乳パックやアルミホイルなどでも代用可能です。塗料が出てきたら押し付けるのをやめて大丈夫です。使い方の手順を詳しく見たい方は、以下の動画をチェックしてみてくださいね。
ガンダムマーカーを準備
ガンダムマーカーを準備したら、部分塗装をしていきますが、グレー一色であることが多い武器や関節などのパーツが細かいことが多いです。そこで、細かいパーツを塗装する際に必要な準備をチェックしましょう。
塗装前にどんな準備をすればいいの?
部品が小さい場合、手で持って塗るのが大変で塗りにくさを感じることが多く、中でもシリンダー部分は特に塗りにくいといわれています。シリンダーのような細かいパーツを塗る際は、パーツを囲っている縁のランナー部分をカットして、持ち手にするのがおすすめです。ランナーは、ニッパーなどを使えば簡単にカットできます。
ランナーを持ち手にする方法であれば、パーツそのものを持つ必要がないため、手が汚れる心配も少なく、持ちやすくなることから塗装がしやすくなります。
ガンダムマーカーで部分塗装
ガンダムマーカーのペン先は斜めにカットしてあり、塗装する面積によって使い分けることが大切です。ここでは手順や塗るときのポイントを押さえましょう!
手順1:ペン先を使ってパーツの先端から塗装
細かいパーツを塗装するときは、ガンダムマーカーの斜めにカットされた先端をうまく使いましょう。パーツの先端から塗るのがポイントです。
手順2:広範囲や面積が広めな部分はペンの幅の広い部分を使う
細かいところをペンの先端で塗ったら、残りの広い面を塗っていきます。広い面は、ペン先ではなく幅が広い部分を使って塗装すると綺麗でスムーズに塗ることができます。
塗装するときのポイントってなに?
綺麗に部分塗装するのであれば、次の2つのポイントも押さえておきましょう。
① 塗料が乾く前に全体を仕上げる
一度塗って乾燥した箇所の塗料は、重ね塗りしたときに塗装をはがしてしまう可能性があります。したがって、部分塗装をマーカーで綺麗に仕上げるためには、塗料が乾く前に手早く全体を塗装することが大事です。もし、下地を塗ってから塗装するのであれば、下地が完全に乾いたのを確認してから重ね塗りしましょう。完全に乾いていれば、塗ったときにできるムラの発生を抑えやすくなります。
② シールで余った台紙はとっておくとよい
ガンプラには、パーツに貼って仕上げるシールがついています。必要な部分にシールを貼るとシールの台紙を捨ててしまう人が少なくありませんが、余ったシール台紙の余白部分は、実は部分塗装に役立つアイテムなのです。シリンダー部分などは、銀色のガンダムマーカーで塗るよりも、シール台紙のあまりを使用した方が綺麗です。シール台紙のシルバーの余白をシリンダーの幅に合わせてカットし、手作りのテープを作ります。できたテープを貼っていきますが、貼る部分が細かければピンセットなどを使って綺麗に貼りましょう。
バルバトスのシリンダーの箇所では、シールと塗料をうまく使い分けて塗ると、よりリアルな仕上がりになります。また、武器なども材質によって銀色や黒鉄色などを使い分けることで、メカニックな表現ができるようになり、深みのあるリアルなガンプラを完成させることができます。
細かいパーツも塗装しよう!
バルバトスの肩にある溝(モールド)など、細かい部分塗装をしようと考える人も多いです。細かなパーツの部分塗装を綺麗に仕上げるコツについても知っておくとよいでしょう。
細かいパーツの部分塗装を行いたいときはどうすればいいの?
シールを使うのも光沢感が出て綺麗ですが、細かな部分は塗装しようと考える人の方が多いです。たとえば、バルバトスの肩にある溝(モールド)を部分塗装する場合、カッターを使って溝に切れ目を入れてから塗装すると塗料がモールドの外へ流れ出るのを防いでくれます。
ただ、モールドに切れ目を入れても塗料がはみ出してしまうこともありますよね。塗料がはみ出てしまった場合は、そのはみ出た部分にカッターの刃を立ててあて、こするようにして削りましょう。カンナのようにこすって削れば大丈夫です。
細かいところは爪楊枝を使おう!
斜めにカットされて先端が比較的尖っているガンダムマーカーですが、より細かなパーツを綺麗に仕上げたいのであれば、爪楊枝を使うのがおすすめです。
先が尖っている爪楊枝ですが、カッターなどを使ってさらに先端を削り、細かい部分が塗装しやすいように加工します。この先端を加工した爪楊枝を筆代わりにして、細かい部分を塗装していきましょう。
ガンダムマーカーの先端を塗料皿に押し付けてインクを多めに出します。そして、爪楊枝の先端にインクをつけて部分塗装していきましょう。爪楊枝を使用する場合は、“塗る”というよりも色を“乗せる”イメージが近いです。ペンでの塗装でははみ出す部分が多くなりそうと感じたら、爪楊枝をうまく活用しましょう。
自分だけのガンプラを作ってみよう!
ガンプラはもともとのパーツを組み立て、付属のシールを貼るだけでも劇中に近い色分けに仕上がります。しかし、既製品では出せない雰囲気をプラスして自分だけのガンプラを作りたいのであれば、部分塗装はおすすめです。
ガンプラの塗り方に正解はない!
部分塗装は、細かなパーツを塗るため、難しそうと感じて部分塗装をやらずに諦めてしまう人も少なくありません。しかし、塗装前の下準備、塗っていくときの手順やコツ、より綺麗に仕上げるポイントを押さえていればスムーズに塗装できます。基本をマスターしていれば、意外と難しさを感じないため、やることで自信につながり、よりよいガンプラに仕上げることがでるでしょう。部分塗装には、どこを塗らなければならないという決まりはありません。自分が気になる箇所や塗ると雰囲気が変わると思った場所は、進んで塗っていけば大丈夫です。そうすることで、自分のガンプラに愛着がわき、よりかっこいいと思えるのではないでしょうか。ほかの人にもすごいと思ってもらえるようになります。ワンダースクールでは、お気に入りのガンプラの写真を投稿することができます。ガンダムマーカーを使い、さまざまな部分塗装をしてできたかっこいいガンプラは、ぜひ写真に撮って投稿してくださいね!