スクラッチでプログラミング学習!ゲームの作り方とオリジナル素材集

公開日: 2022/03/09

プログラミング教育は、小学校では2020年度より必修化されました 。中学校では2021年度から新学習指導要領が「全面実施」 となり、プログラミングに関する内容が拡充されていきます。皆さんの周りにも、最近習い事としてプログラミングを始めたというお子さんがいるかもしれません。

今回紹介するのは、スクラッチというプログラミング言語です。プログラミング言語といっても難しいコードを書くのではなく、命令が書かれたブロック(スクリプト)を視覚的に組み立てていくことでプログラミングを行えます。海外で生まれた言語ですが、日本語の教材や本も多く、ご家庭でも学ぶことができます。この記事ではスクラッチの概要、ゲームを作るための考え方、スクラッチの使い方がわかる動画や素材についてお伝えします。

目次
プログラミング言語スクラッチとは?
スクラッチを使ったゲームの作り方
スクラッチの使い方がわかるプログラミング動画まとめ
スクラッチで使えるオリジナル素材集
スクラッチは無料で使えるおすすめのプログラミング言語!

プログラミング言語スクラッチとは?

「スクラッチ(Scratch)」とは、Scratch財団がマサチューセッツ工科大学メディアラボと共同開発している教育プログラミング言語および開発環境です 。

参考記事
https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201903/2.html
https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201903/2.html
https://www.scratchfoundation.org/our-story

プログラムをテキストで記述するのではなく、「10歩動かす」のようなスクリプトと呼ばれる命令が書かれたブロックを「ドラッグ&ドロップ」で視覚的に組み立てていくことでプログラミングすること可能です。8歳から16歳向けにデザインされており、世界中の学校で、子供たちにコンピュータープログラミングの基礎を紹介する手段として使われています。パソコンやタブレット端末で使えるのはもちろん、スマホでも動かすことができます。

特徴は次の通りです。

・無料で使うことができる

全機能無料で使うことができます。また、ブラウザで操作するオンライン版と、インターネットに繋がずに使えるオフライン版(Scratchアプリ)があります。どちらも無料ですので、環境に適したものを選択しましょう。

・自分のプロジェクトを公開することができる

スクラッチでは作品をプロジェクトと呼びますが、「共有」という、作成したプロジェクトをインターネット上で公開する機能があり、世界中の人に見てもらうことができます。また、海外の人のプロジェクトも見ることが可能です。お互いにコメントすることが英語でのコミュニケーションを取るきっかけにもなります。

・他人のプロジェクトの詳細を見ることができる

「中を見る」という、他人が公開したプロジェクトがどうやって作られたかを見る機能があります。スクラッチでは登場人物などアクションを行うものをスプライトと呼びますが、ゲーム上でスプライトが思うように動かせない場合など、「中を見る」ことで他の人のプロジェクトを参考にプログラミングを進めることが可能です。また、他人が公開したプロジェクトをコピーして編集することができる「リミックス」という機能もあります。

スクラッチを使ったゲームの作り方

初めてゲームを作るときは以下の3ステップで進めてみましょう。

1. スクラッチでどんなゲームを作ることができるかを知る
2. 初心者でも作成できるゲームを知る
3. サンプルゲームを作る

1. スクラッチでどんなゲームを作ることができるかを知る

スクラッチではどんなゲームが作れるのかを確認してみましょう。スクラッチの公式サイト(https://scratch.mit.edu/)ではさまざまなプロジェクトが公開されています。まずは、公式サイト上部にある「見る」を選択。表示されたプロジェクト一覧のタブから「ゲーム」を選択すると、公開されているゲーム一覧が表示されます。ゲームの表示順は「傾向」「人気」「最近」の3種類からランキング形式で選ぶことができます。

2. 初心者でも作成できるゲームを知る

スクラッチの公式サイトで表示されるプロジェクトの多くは、かなり手が込んでおり、すぐに作れるものではありません。ワンダースクールプログラミング部が公開しているプロジェクトは、雪玉ころがしやPKゲームなど基礎的なゲームがありますので、ぜひ参考にしてみてください。

スクラッチに公開中のワンダースクール部のプロジェクト一覧
https://scratch.mit.edu/users/wonderschool/projects/

3. サンプルゲームを作る

どのようなゲームを作れるかを理解したら、実際に手を動かしてサンプルゲームを作ってみましょう。以下で紹介する動画を参考にしてみてください。

スクラッチの使い方がわかるプログラミング動画まとめ

スクラッチを学ぶには、動画を見ながら実際に手を動かすのがおすすめです。こちらで紹介する動画では、スクラッチの基本からちょっとした応用まで学ぶことができます。

●レッスン1:Scratchってなに?

この動画では、スクラッチの概要やスクラッチのサイトでアカウントを作る方法を紹介しています。アカウントを作成してサインインすると、作成したプロジェクトの保存やコミュニティへの参加が可能になります。動画を参照しながらスクラッチのアカウントを作成してみましょう。

●レッスン2:画面の特徴を覚えよう!

スクラッチの画面構成についての説明です。
画面は主に実際のゲーム画面を表す「ステージ」、スプライトを管理する「スプライトのリスト」、スクリプトとも呼ばれる命令がかかれたブロック(命令ブロック)一覧がある「ブロックパレット」、命令ブロックを配置する「スクリプトエリア」に分かれています。それぞれの役割を覚えておくとスムーズなプログラミングができます。動画でしっかり特徴を学んでいきましょう。

●レッスン3:ブロックの秘密を紹介!

命令ブロックは色によって役割が異なります。スプライトの動きを決めることができる青のブロック、スプライトの見た目を変えることができる紫のブロックなどさまざまです。命令ブロックの形にも特徴があり、形がぴったり合う命令ブロックのみつなぐことができるようになっています。命令ブロックは100種類以上あります。動画を見ながら命令ブロックの役割を学びましょう。

●レッスン4:ゲームを作ってみよう!

レッスン1~3で覚えたことを活用しながら、実際にゲームを作っていきます。「すたたん」というスプライトをマウスで操作し、画面を動き回る「イガガ」に触れないように逃げるゲームです。動画通りにゲームを作っていくことで、スプライトの大きさの変更や移動、さらに「もしイガガが、すたたんに触れたなら、ゲームを停止する」などの条件分岐 if 文と呼ばれるゲームを作るために必要なプログラミングの基礎をマスターすることができます。

●レッスン5:作ったゲームをさらに楽しくしよう!

レッスン4で作ったプログラムに二つの修正を追加します。

・「すたたん」が「イガガ」から逃げながらクッキーを集めるゲームにする
・タブレットでも正しく遊べるようにする

集めたクッキーの数を画面に表示するというプログラムを作ることで、変数の使い方をマスターすることができます。変数は中学生の数学で習う内容のため、小学生のお子さんには少し難しく感じるかもしれませんが、動画を見ながら作成することで、使いこなすことができます。また、タブレットでも正しく動作するようにプログラムを修正します。

スクラッチで使えるオリジナル素材集

動画で紹介したプログラムを作るための「すたたん」と「イガガ」の画像や、クッキー、背景の素材ダウンロードページを紹介します。

車や人を歩かせるための画像など、スクラッチで使える素材が揃っていますので、ダウンロードして使ってみてください。
https://thewonder.it/fes/99/description/

スクラッチは無料で使えるおすすめのプログラミング言語!

スクラッチは誰でも無料で、簡単なゲームやアニメーションから手の込んだ本格的なプロジェクトまで作ることができます。

作成したプロジェクトを世界中に公開し、コメントをもらうことで創作意欲がかきたてられることも。プログラミング言語は一度考え方を身につけると、プログラムを完成させるための流れがわかるようになり、他のプログラミング言語を使う際も操作を覚えやすくなります。ぜひスクラッチでプログラミングの基礎を学んでみてください。

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