簡単にできる自由研究って?おうちで短時間にできるアイディア16選

公開日: 2023/11/30

夏休みの宿題として取り組むことの多い自由研究。他の宿題が多く出る学校もあるので、自由研究はなるべく簡単に終わらせたいですよね。 そこで、おうちで短時間にできる自由研究のテーマを小学1~3年生向けと4~6年生向けに分けてご紹介します。

目次
【実験】簡単!1日で終わる自由研究
【工作】簡単!少ない材料で作れる自由研究
【観察】簡単!理科で習った知識が活かせる自由研究
【調べ物】簡単!短時間で完成する自由研究
自由研究をまとめるポイント
簡単にできる自由研究もたくさんある!興味があるテーマに挑戦してみよう!

【実験】簡単!1日で終わる自由研究

実験系の自由研究は大変と思うかもしれませんが、実は1日で終わるテーマもたくさんあります。
簡単に手に入る道具でできる実験をご紹介します。

小学1~3年生におすすめの実験

低学年の子どもには、わかりやすい変化のある実験がおすすめです。遊び感覚でできる実験2つをご紹介します。

【シャボン玉を作って飛ばしてみよう!】
さまざまな形の道具を使ってシャボン玉を飛ばしてみる実験です。四角や三角の道具を使ったら、角ばった形のシャボン玉ができるのでしょうか?晴れた日に屋外で確かめてみましょう。

(必要な道具)
・シャボン玉の液
・針金
・シャボン玉の液を入れる洗面器など

(実験の進め方)
1.針金で好きな形を作る
2.作った針金の型を使ってシャボン玉を作ってみる
3.シャボン玉の色や形の変化を観察する

【白い花をカラフルにしよう!】
白い花に色水を吸わせてカラフルにする実験です。
時間の経過とともにどのような変化があるのか確認してみましょう。

(必要な道具)
・白い花(ガーベラやカスミソウなど)
・好きな色の着色料(切り花用やプリンタのインクなど)
・はさみ
・花をさす容器

(実験の進め方)
1.着色料を容器に入れる
2.茎をはさみでななめに切って、ちょうどいい長さにする
3.容器に花をさす
4.時間が経つと花の色が変化するので観察する

小学4~6年生におすすめの実験

高学年の子どもには、普段使いなれたものによって起こる不思議を体感できる実験をおすすめします。

【ペットボトルで雲を作ろう!】
ペットボトルの中に雲を作る実験です。火を使うので、保護者が見ているところで行いましょう。

(必要な道具)
・炭酸用のペットボトル(1.5リットルサイズ)
・線香
・マッチ(もしくはライター)
・お湯(50~60℃)

(実験の進め方)
1.ペットボトルにお湯を1センチメートル程度入れる
2.線香に火をつけ、ペットボトルに線香の煙を5秒間程度入れてふたをする
3.ふたをした状態でペットボトルを思いきり潰すと、中が透明になる
4.手の力を急激に抜いてペットボトルを戻すと、中が白くなり雲ができる
5.雲ができるとき、できないときの条件を比較する

【10円玉をきれいにできるものを探そう!】
新しい10円玉は輝いていますが、古いものはくすんで汚れて見えます。
汚れた10円玉をきれいにできる材料を身近なものから探す実験です。

(必要な道具)
・茶色くくすんだ10円玉(試したい材料に合わせて5~7枚程度)
・トレイ
・綿棒
・試してみたい材料(お酢・レモン汁・ソース・ケチャップ・しょうゆ油・サラダ油など)
・台所用洗剤
・ティッシュ
・水

(実験の進め方)
1.台所用洗剤と水をしみこませたティッシュでふいて、10円玉の表面に付着した汚れを落とす
2.10円玉の間隔をあけて、トレイに並べる
3.綿棒に1本ずつに材料の液体を付けて、10円玉に塗る
4.15分程度経過後、ティッシュペーパーで材料をふき取る

【工作】簡単!少ない材料で作れる自由研究

自由研究に使える工作キットは、文具やおもちゃのコーナーでよく販売されています。
しかし、家にある材料で簡単に作れる工作に挑戦してみるのもよいでしょう。

小学1~3年生におすすめの工作

低学年には、夏休みの思い出を表現したり実際に遊べたりする工作がおすすめです。

【海で拾った貝で作るフォトフレーム】

海で拾った貝や石で飾ったフォトフレームを作ると、夏休みの思い出になります。夏休みに撮った、とっておきの写真を入れて飾りましょう。

(必要な道具)
・模様の付いていないフォトフレーム
・海で拾った貝がらや石
・木工用ボンド

(工作の手順)
1.フォトフレームのまわりに貝がらや石を置いてレイアウトを考える
2.配置が決まったら、木工用ボンドで飾りを貼る

【クリップ付き紙飛行機】
紙飛行機にクリップを付けることで飛び方が変わります。クリップの付け方を変えて、1番よく飛ぶ紙飛行機を作ってみましょう。

(必要な道具)
・紙飛行機を作るための用紙(同じ大きさの紙を数枚)
・クリップ

(工作の手順)
1.紙飛行機を数機分同じサイズ・作り方で作る
2.1機はクリップを付けず、残りの飛行機にはそれぞれ違う場所にクリップを付ける
3.それぞれの飛行機の飛び方を確認してみる

小学4~6年生におすすめの工作

高学年の子どもには、見た目も美しい工作をおすすめします。

【廃材で作るオリジナル万華鏡】
のぞくたびにキラキラと違う模様を描く万華鏡は、家庭で出る廃材から作れます。ぜひ作ってみましょう。

(必要な道具)
・トイレットペーパーの芯
・プラスチック板(フードパックのふたなど)
・黒い画用紙
・丸いアクリルケース
・ビーズや細かく切ったセロハンなど入れたいもの
・飾り用の折り紙や包装紙
・はさみ
・のり
・セロハンテープ

(工作の手順)
1.プラスチック板と黒い画用紙を切って、長さ10センチメートル・幅3.3センチメートルの長方形パーツをそれぞれ3枚ずつ作る
2.1で作ったパーツを「プラスチック板+黒い画用紙」になるようにのりで貼り合わせて3つのパーツを作る
3.2で作ったパーツの長い辺同士をセロハンテープで貼り合わせ、外側が黒い画用紙になるように三角形にする
4.3で作った三角形のパーツをトイレットペーパーの芯の中に入れる
5.トイレットペーパーの芯の円周に合わせて黒い画用紙を切る
6.切った黒い画用紙の中央に直径5ミリメートル程度ののぞき穴を開ける
7.のぞき穴のあいた黒い画用紙は、トイレットペーパーの芯の片側にセロハンテープで貼り付ける
8.トイレットペーパーの芯を折り紙や包装紙などで飾る
9.アクリルケースにビーズやセロハンを入れ、黒い画用紙を貼っていないほうに貼りつける
10.のぞき穴から中を見ながら、筒をくるくると回転させて変化を観察してみよう(太陽のほうに向けてのぞくのはやめましょう)

【葉っぱをスケスケに!葉っぱアート】
葉っぱの葉脈だけを残してスケスケにすると、おしゃれなアートになります。葉脈の広がりも感じられるので、勉強にもつながる作品です。

(必要な道具)
・なるべくかたい葉っぱ(ヒイラギなど)
・重曹(じゅうそう) 大さじ3
・水 400ミリリットル
・使い終わった歯ブラシ(なるべくかたいもの)
・鍋(アルミ以外の素材のもの)
・ビニール手袋

(工作の手順)
1.鍋に水を入れて沸騰(ふっとう)させる
2.沸騰したら弱火にし、重曹を入れてよくかき混ぜる
3.葉っぱを入れて、弱火のまま40分煮る
4.煮ているときに水がなくなりそうになったら足し、葉っぱはときどきひっくり返す
5.火を止めて、葉っぱを取り出して水で洗う
6.葉脈を傷つけないように注意しながら、歯ブラシでたたいたり指でこすったりして葉脈以外の部分を取り除く
7.葉っぱがまだかたいときは、水を替えて何度か煮よう
8.葉脈だけが残った状態になったら葉っぱを布の上で乾燥させる

【観察】簡単!理科で習った知識が活かせる自由研究

理科の授業で習った知識を活かしながら観察をしてみましょう。
絵や写真で観察した様子や気付いたことを残しておくと、最後にまとめるときに役立ちます。

小学1~3年生におすすめの観察

低学年の子どもには、本人が興味を持っているものを題材にした観察がおすすめです。
夏によく見かける昆虫やプランターで育つ夏野菜などを観察してみてはいかがでしょうか?

【昆虫の1日観察】
カブトムシやクワガタ、カマキリなど、夏に見かける昆虫を捕まえて1日観察する自由研究です。1日に3~5回ほど観察して、そのときの様子をイラストで残します。

(必要な道具)
・昆虫(すでに飼育しているものや捕まえてきたもの)
・飼育ケース(昆虫の種類に合わせて飼育環境を整えよう)

(観察の進め方)
1.朝・昼・夕方・夜と、1日4回ほど時間を決めて昆虫の様子を観察する
2.観察したときの様子を絵で描き、気付いたことをメモしておく

【野菜の観察日記】
ミニトマトやキュウリなど、夏野菜の中にはプランターで簡単に栽培できるものもあります。
コマツナやハツカダイコンなどは短期間で育つため、夏休み開始時に種をまくと休み中に収穫できるかもしれません。

(必要な道具)
・野菜の苗や種(コマツナ・ハツカダイコンなどは早く育つのでおすすめ)
・プランター(深さ20センチメートル・幅20センチメートル・奥行65センチメートルのもの)
・野菜用の培養土
・鉢底石(はちぞこいし)
・シャベル
・じょうろ

(観察の進め方)
育てる野菜によって進め方は変わりますが、ここではコマツナの観察を例に説明します。

1.プランターに鉢底石を2cmほどしきつめ、その上に野菜用の培養土を入れる
2.培養土をプランターの上のほうまで入れたら、表面を平らにする
3.10センチメートル程度の間をあけて、深さ1センチメートルほどのみぞを2列作る
4.種をみぞに1センチメートル~2センチメートル間隔でまく
5.土の表面が乾かないように、水をまく
6.種まきから3~4日後に芽が出るので、毎日土の表面が乾かないように水をまきながらしっかり観察する
7.ふた葉が出たら、3センチメートル間隔になるようにいくつかの芽を間引き、残した芽の根に土をかける
8.成長して本葉が2~3枚になったら、株の間隔が5センチメートルになるように間引く
9.20~25センチメートル程度の高さに育ったら根を引き抜いて収穫する

小学4~6年生におすすめの観察

高学年では理科の授業が本格的に始まっているので、習ったことを活かしながら観察するとよいでしょう。

【月の観察】
習い事や塾の帰りなどに空を見上げて、月の観察をしてみてはいかがでしょうか?
同じ場所から空を見上げて、月の満ち欠けや見えた場所などを観察します。
毎日続ける必要がありますが、観察自体は1日5分程度で終わります。

(必要な道具)
特にありませんが、方角を知るための方位磁針や毎日観察するためのカメラがあると便利です。

(観察の進め方)
1.同じ場所から空を見上げて月の位置や満ち欠けを観察する(なるべく毎日続けるとよい)
2.月の様子をイラストに描いたりカメラで撮影したりし、観察した日時や気付いたことをメモする

【氷のとけ方観察】
夏に使う機会が増える氷や扇風機(せんぷうき)を使って、とける様子を観察してみましょう。

(必要な道具)
・扇風機
・氷(2つ以上)
・皿(同じものを2つ)

(観察の進め方)
1.2つの皿に同じ量の氷を置く
2.1つの皿はそのまま置き、もう一方は扇風機の風があたるところに置く
3.風のあるなしで、氷のとけ方に違いが出るのか比較しよう

【調べ物】簡単!短時間で完成する自由研究

調べ学習も夏休みの自由研究にぴったりです。
涼しい図書館で参考になりそうな本を借りたり、人から話を聞いたりすると、テーマに対する理解が深まるでしょう。

小学1~3年生におすすめの調べ物

低学年の子どもにおすすめなのは、身近な家族にかかわる調べ物です。
長期の休みを使って、子どもが大好きなものについて理解を深めてみましょう。

【おじいちゃん・おばあちゃんから聞く昔の話】
夏休みに帰省しておじいちゃん・おばあちゃんに会う子どもも多いでしょう。
おじいちゃん・おばあちゃんから昔の話を聞いて、今の生活と比べてみましょう。
特に子どもの頃の話を聞いてみると、今の小学生との違いがわかるかもしれません。

・子どもの頃に好きだった遊び
・好きだったテレビやマンガ
・よく食べていたお菓子
・給食のメニュー
・流行していたこと・もの
・家の中の様子

【動物のヒゲの秘密を調べてみよう】
飼っているペットのことをもっと知りたい子どもは多いでしょう。
犬や猫のヒゲは人間のものとは異なる形状をしています。
図書館の図鑑や本で、動物のヒゲの秘密を調べてみてはいかがでしょうか?
また、人間のヒゲと何が違うのかを考えてみましょう。

小学4~6年生におすすめの調べ物

高学年の子どもには、生活に密着したテーマからいろいろな社会問題を考えられるような調べ物をおすすめします。

【野菜の原産国と名物料理を調べよう】
普段食べている野菜の多くは日本で生産されています。
しかし、多くの野菜は原産国が外国で、遠くの国から日本に伝わってきたものもあります。
たとえば、カレーライスの材料やサラダに使う野菜などの原産国を野菜や植物の図鑑で調べてみましょう。

原産国がわかったら、その土地で野菜を使った名物料理もチェックしてみるとおもしろいかもしれません。
名物料理は作れるものだったら、保護者の方と一緒に作ってみてもよいでしょう。

【1年間の電気代・ガス代・水道代を調べよう】
電気代・ガス代・水道代は、季節によって増減するのが一般的です。
保護者の方に聞いて、家庭で支払っているそれぞれの料金を調べてみましょう。
表やグラフにまとめてみると、料金の増減がわかりやすくなります。
なぜ費用の増減が起きたのか、要因を詳しく考えてみましょう。

自由研究をまとめるポイント

見たり聞いたりした人が興味を持つためには、自由研究のまとめ方が大切です。
同じテーマや結果であっても、上手にまとまっているとずっとすてきな自由研究になります。
まとめ方のコツは次の5つです。参考にして、すばらしい自由研究にしてくださいね。

・自由研究にわかりやすい題名を付ける
・研究を始める前に目標や予想を決める
・研究中はしっかりメモをとる
・まとめるときは文字だけではなく、イラストや写真を使う
・研究の結果と自分の感想は分けて書く

簡単にできる自由研究もたくさんある!興味があるテーマに挑戦してみよう!

自由研究は、夏休みの宿題のなかでも時間や手間がかかって大変だというイメージを持つ人が多いかもしれません。
しかし、自宅にある材料や道具を使って簡単にできる研究もあります。簡単だからといって、見劣りするわけではありません。
子どもの興味関心を高められるようなおもしろいテーマもたくさんあります。

今回この記事では自由研究のテーマ選びのヒントになるようなアイディアをご紹介しました。
子どもが興味を持てるものを選んで、ぜひ挑戦してみてください。

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