「このザク、動くぞ…!?」 ガンダム大好き片桐仁親子がMS講習コースに体験入学!プログラミングでパンチ炸裂!?
公開日: 2020/03/31
お笑い芸人・俳優・彫刻家など、多彩な活動で知られる片桐仁さん。公言しているとおり大のガンダム好きで、かつ二人のお子さんを持つ父親でもあります。今回はそんな片桐さんと、次男の春太くんにバンダイ本社までお越しいただき、プログラミング教材「ZEONIC TECHNICS」(ジオニック テクニクス)を体験してもらいました。 (撮影:矢島 宏樹)
- 目次
- 「動かせるザク、待ってました!」ZEONIC TECHNICS体験前の意気込みは?
- 【組み立て編】ようこそZEONIC TECHNICSへ
- 【動作テスト編】ザク大地に立つ!!
- 【プログラミング編】動作を組み合わせて障害物を倒せ!
- 体験後の感想は?「プログラミングってこういうことか」を親子で体感
「動かせるザク、待ってました!」ZEONIC TECHNICS体験前の意気込みは?
――本日はよろしくお願いします!
片桐仁さん(以下、片桐):よろしくお願いします! いやぁ、いよいよ来たかっていう感じですよね。折しも実物大ガンダムが歩く(※)というタイミングに、プログラミングでザクを動かせるなんて!
――春太くんにもガンダム教育は?
片桐:してます! 春太もガンプラが好きで、この前も一緒につくったんだよね?
春太:うん。
――ではプログラミング教育は?
片桐:それが全然わからないんですよね。でも春太の友達がロボット教室に通っていて、本人としては興味があるみたいです。だから何かで体験させてあげたいなとは思っていました。
――春太くんはプログラミングに興味があるんですね!
春太:ある! 楽しそう!
片桐:今日の体験が良いきっかけになればと思います! 僕も楽しみます!
※身長18mにおよぶ巨大ガンダムを動かすプロジェクト「ガンダム GLOBAL CHALLENGE」(GGC)
【組み立て編】ようこそZEONIC TECHNICSへ
いよいよZEONIC TECHNICS(ジオニック テクニクス)体験がスタート! まずはスタッフがお二人に世界観を伝えていきます。
スタッフ:宇宙世紀60~70年代後半、ジオニック社はいち早くモビルスーツの有用性に気付き技術者の育成に乗り出しました。そこでメカニック見習いのために用意されたのが「ジオニック社公式MS(モビルスーツ)講習コース」です。すべての講習を修了したあとには、ドズル・ザビ氏から受講証明書が届きます!
ガンダムの世界に浸りながらロボティクスの基礎やプログラミングの概念を学べるのがZEONIC TECHNICSの特徴です。ガンダム好きの片桐さんは、マニュアルや受講証明書に興味津々のご様子。一方の春太くんは、ザクを早く組み立てたくてウズウズ。マニュアルそっちのけでパーツを触りはじめます。
マニュアルに目もくれずに組み立てはじめる春太くんに「まあ待て!こっちに興味持て!」と片桐さん。
ザクを組み立て開始!
ひととおりの説明が終わり、ここからザクの組み立てをスタート! まずはモノアイ(目の部分)を組んでいきます。説明書を熟読しようとする片桐さん。それに対し、思いつくままにパーツを組み立てていく春太くん。
片桐:ふむふむ。モノアイに使用するサーボモーターにはIDが初めから設定されているので…。
春太:あっ、こっちか!(ガンガン組み立てていく春太くん)
スタッフのサポートも受けながら、着々と組み立てが進行していきます。
対象年齢12歳(中学生)以上のZEONIC TECHNICSをみるみるうちに組み立てる春田くん(取材時はまだ8歳)。
配線を見て「何これ、ごちゃごちゃしてる!」と春太くん。その割に、すんなりと配線を接続。
ザク起動!春太くんのリアクションにスタッフも感動
モノアイの組み立てが完了し、ついに起動実験のフェーズに移行! 電源スイッチをオンにすると、ザクから「全サーボシステム、初期化中」という音声が。これには片桐さん、かなりテンションが上がっていました。春太くんからも「スゴイ! やばいこれ!」というリアクション。そんな春太くんの姿を見て、スタッフも感極まる…。
モノアイの組み立てが終わり、ついにザク起動!カメラマンが撮りやすいよう向きを整える春太くんが天使。
ここから、スマホ用アプリを用いたモノアイの操作実験が行われます。Bluetooth接続が完了し、いよいよコントロールが可能になると…。
片桐:ちょっとちょっと! お父さんにやらせて!うぉぉ!(スマホを春太くんから取り上げる片桐さん)片桐:すげぇ! モーターがウィンウィン鳴ってるよ!
モノアイの操作に熱中する片桐さん。一方、スマホを取り上げられても「すごい、光った!」とうれしそうな春太くん。
これにて組み立て体験は終了。今回は時間の関係で頭部のみの体験でしたが、実際には上半身から下半身に至るまで、すべてを組み立てるプログラムが用意されています。ここで少しお二人に感想を伺いました。
片桐:一個一個を組み立てて、動きをチェックしていくっていう工程がいいですね。俺たちはいつも、(ガンプラを)組み立てて終わりだもんな?
春太:うん、そうだよ。
片桐:組み立てたら放っておくから、ツノなんか全部折れちゃうし…。
片桐さんはZEONIC TECHNICSならではの、“ステップバイステップで進められる組み立て”にご感心。「むちゃくちゃ欲しくなっちゃいますね」という、うれしいお言葉もいただけました。
今回行ったのは全行程のうちのたったひとつ。実際には、ものすごい量のパーツが……
【動作テスト編】ザク大地に立つ!!
続いては、スマホのアプリを使ってザクを動かしていく動作テストに挑戦。まずは基本的な動きとして、ザクの肩・腕を動かします。実際にザクが動くと春太くんからは「すごい! 動く!」と良いリアクションが。
「動くだけでうれしいもんだよね!」と片桐さん。動かせるザクに夢中です!
その後、他の部位のテストも実施。このように、組み立てた部位ごとにテストを行い、動作チェックを繰り返していくのがZEONIC TECHNICSの特徴です。各部位の動作チェックが終わったら、次はもう少し“ザクらしい”動きをテストします。スマホアプリを使って、あらかじめ用意されたプリセットの動作を実行していきます。
春太:あ! パンチがあるよ! えい!
片桐:おお! パンチ! すごい!
パンチ?
片桐:……そうか。パンチって、真横の人にするんだね、前じゃないのね。
スタッフ:いえ、あの、前方パンチというものもありまして(汗)。
その後は、前方パンチやキック、前進、起き上がりなど、よりザクらしい動きをテスト。プリセットされた動作ボタンを押すだけで簡単かつ自動で動かせるという点が、ラジコンとはひと味違う魅力です。
片桐:いやぁ、面白い! ジオニック社の学生は、こうやって一個一個テストを順番にやって、MS開発を学んでいくんですね。何より、ガンダムじゃなくてザクってのがいいですよ。みんな好きですから、ザク!
「この動きはザクっぽくないかも」と言いながらも、ノリノリで真似をする片桐親子。
【プログラミング編】動作を組み合わせて障害物を倒せ!
いよいよプログラミングでザクを動かしていきます。その前に…まずはアプリでザクを操作して、障害物の前まで前進。ちょうどいい距離まで来たらパンチやキックをする、という一連の動作方法を練習しました。
キック炸裂!(実際には、絶妙に届かない)「距離の調整が大事なのね!」と片桐さん。
操作に慣れたところで、いよいよプログラミングです。ここまでの体験は、あくまでもラジコン的な動作。ZEONIC TECHNICSの面白さは、動作を自分で自在にプログラムできる、という点にあります。
片桐親子、はじめてのプログラミング!
今回は、以下のような条件でプログラミングしてザクを動かすことにしました。1. 3歩低速前進2. 前方15cm以内を確認3. 障害物がなければ前進を継続4. 障害物がある場合は前方右パンチを実行5. パンチ実行後、“バンザイ”の動作6. 停止する
実際のアプリ画面 画像提供:バンダイ
片桐:なるほど、プログラミングっていうのはこういうことなんですね! ルールを決めて命令してあげるという。そっか、コンピュータってそういうものですよね。
片桐さんはBASIC(ベーシック)などのプログラミング言語に触れたことはあるものの、Scratch(スクラッチ)のようなビジュアルプログラミングは初めてとのこと。
プログラミングの概要を説明中。条件を組み合わせることで、さまざまな動作を自由にカスタムできます。
一連の動きをアプリでプログラミングして、テスト実行! しかし、何度か試すものの、前進を繰り返すだけで一向にパンチを出しません。そこで、原因を探ったところ問題点を発見。
片桐:わかった! 条件が15cm“以内”じゃなくて、“以上”になってます! だからいつまでも前進し続けるんだ…。
条件のミスを修正し、再度プログラムを実行します。会場に走る緊張感…その結果は!?
ザクの右パンチが炸裂し障害物を見事破壊!
勝利(?)のバンザイポーズ! 春太くん、目がキラッキラです!
プログラミングは無事成功! 二人のテンションは最高潮に。
片桐:きた! おぉぉぉお! これこれこれ! できました! やったー!
春太:すごい!
MS講習コース修了後に渡される受講証明書。これでメカニック見習い卒業か?
体験後の感想は?「プログラミングってこういうことか」を親子で体感
——本日はお疲れさまでした。ZEONIC TECHNICSを体験した感想を伺わせてください。まずはガンプラ好きとして、率直なところいかがでしたか?
片桐:いや、正直ね…ZEONIC TECHNICSは雑誌とかで以前から知っていたんですが、「これはザクなのかな?」って想いがありました。やっぱり僕たちはプラモデルが好きで、それに比べると「ちょっとラインが違うんじゃないか」と。でも、そういう考え方じゃないんですね。実物を見て思ったんですが、たとえばモーターが飛び出しているのがいい。「これは機械なんだ、ザクの試作品なんだ」という感じが、逆にリアルでした。
——ジオニック社のメカニック見習いになる、という世界観は気に入っていただけましたか?
片桐:好きですね、その設定も! 僕は頭でっかちな人間ですから。きっとメカニック見習いも、思考とトライを繰り返しながらザクを作っていくんだなと感じました。ある種、疑似体験ができるんですよね。
——疑似体験…なるほど!
片桐:ガンプラも、頭の中で妄想しながらつくるんですよ。その妄想のなかで、自分はジン・カタギリ大佐なわけです。ZEONIC TECHNICSの場合は、それが学生になるということで、面白い体験だと思います。
——プログラミングも楽しんでいただけましたか?
片桐:僕は理系に対する苦手意識があったんですが、ZEONIC TECHNICSは動作や条件の組み合わせが図で分かりやすく示されていて、「ああ、シンプルに(プログラミングって)こういうことなんだな」って理解ができました。僕の世代って、プログラミングはとにかく難しいものというイメージがあるんです。一つ間違えたら動かない、みたいな。でも、これはスマホで簡単にできてしまいますから、助かりますよね。春太でも操作できちゃいましたし。
——お子さんにプログラミングの概念を学んでいただきたいというのが商品コンセプトのひとつでもあるので、春太くんにもそれが伝わったようでうれしいです。
片桐:春太も「プログラミングが楽しい」と言っていましたね。考えて、テストして、実行してみるっていうのは、ザクを育てていく感覚に近いんだと思います。「プラモデルを組み立てる」「ラジオコンを動かす」の、その先ですよね。
——ちなみに、2020年4月からはプログラミング教育が小学校で必修化されます。そのことについては、片桐さんはどうお考えですか?
片桐:想像つかないですよね。ダンスならまだわかるけど、プログラミングまで組み込まれるなんて。ただ、自分の仕事に置き換えてみると、世の中も結構プログラミング的な考え方に溢れているなと思います。たとえば芸能界って、みんなで仕事をするんです。監督やコンダクターの指示の下、みんながみんなそれぞれプログラミングされている状態ですよね。役者だけをやっていると、つい自分のことを考えて全体が見えなくなりがちです。プログラミング教育は、そうした全体的な視点を養うことにつながると思います。
——ZEONIC TECHNICSのような教材は、お子さんのプログラミング教育に役立ちそうですか?
片桐:今はプログラミング教室もあるくらいですからね。そこに通わせるのもいいですし、こうした教材を買うのもありだと思いますよ。とくに男の子には合いますよね。やっぱり男の子はロボットに対して憧れがありますから、永遠に。さらに、その立体物が目の前で動くっていうのが、実感として面白いです。
——お子さんだけでなく、お父さんの憧れを叶えることにもなりそうです。
片桐:そうですね。そういう意味でいうと、ZEONIC TECHNICSは親子で楽しみやすいプログラミング教材だと思います。
実は、春太くんはかなりのシャイボーイとのことで、はじめは少し照れながらの体験スタートとなりました。しかし、ザクが実際に動くところ見ると、自然に声も出て、楽しそうな反応を見せてくれました。プログラミングの魅力が少しでも伝わったのなら、スタッフとしてもうれしい限りです!
▼Profile片桐仁(かたぎり・じん)お笑い芸人・俳優・彫刻家。1996年、多摩美術大学時代に小林賢太郎とともにコントグループ・ラーメンズを結成。現在はお笑いにとどまらず、俳優としてドラマや舞台に出演。彫刻家としては自身の作品で個展を開催するなど、幅広く活動を行う。趣味はガンダム、ガンプラ、パトレイバー。毎年有志で「ガンプラ会」を開いている。
▼参考「ZEONIC TECHNICS ジオニックテクニクス」公式サイト(https://www.zeonic-technics.com/)バンダイ公式チャンネル『「ZEONIC TEHCNICS」 PV Ver.2019/06(TOY SHOW)』(https://www.youtube.com/watch?v=MHFIVEg2-W0)