タブレット学習のメリット・デメリットとは?IT機器を活用した効果的な勉強方法

公開日: 2019/03/10

タブレット1台で全科目いつでもどこでも勉強できる時代が来ようとしています。タブレットを使用することで動画や音声を使用した授業が手軽にできるようになり、反復的な学習や自己採点を取り入れることも簡単になります。2020年の学習指導要領の改訂に伴い、現在の学校教育は大きく変わろうとしているのです。 まだ小学校入学前の子供がいらっしゃる方にとっては、親が知らない方法で学習することになる子供がちゃんと勉強できるのか、少し心配だという方も多いのではないでしょうか。タブレット学習のメリットや注意点、幼稚園年中組~小学校低学年くらいの子供の学習におすすめのタブレット学習教材をご紹介します。

目次
タブレット学習とは
タブレット学習のメリット
タブレット学習を始めるときのデメリット
おすすめのタブレット学習ツール
タブレット学習をうまく活用して楽しく勉強しよう

タブレット学習とは

タブレット学習は全国の小中学校や、小中学生向けの通信教育などで活用され始めています。まずはタブレット学習についてご説明しましょう。

2020年に学習指導要領が改訂

学習指導要領とは、全国のどこの地域で教育を受けても一定の水準の教育を受けられるようにするために作られた、各学校の教育カリキュラムを作る際の基準のことで、2020年に改訂されます。前回は2008~2009年にかけて改訂されましたが、そのときはゆとり教育を見直し、詰め込み教育に戻すべきではないかという部分が論点のひとつでした。最終的には「ゆとり」でも「詰め込み」でもない教育の実施と、授業時数の増加に落ち着きました。そして今回2020年の改訂でのポイントは「新しい時代を見据えた資質・能力の育成」です。

近年の教育において、最も注目されている学習項目のひとつに「プログラミング」があります。プログラミングは、人工知能やIoTといった新しい技術が次々と生まれていくこの時代に必要な科目であると判断され、2020年から小学校で必修化。算数や理科などの科目の中に組み込まれます。

タブレット学習は新しい時代のスタンダード

小学校で学習するプログラミングには、JavaやC言語のような実際の開発現場で使うような言語は用いません。プログラミングの思考力を高めること自体を目的としているため、ビジュアルプログラミング言語を用いることが多いのです。ビジュアルプログラミング言語は、タップやドラッグ&ドロップといった基本的な操作でプログラムを組み、画面上のモノやキャラクターを動かすことでプログラミングの基礎を学習できます。こういったツールを用いた授業ではタブレットが必須なので、必然的にタブレット学習が当たり前になっていくでしょう。

現在さまざまな学校でタブレット学習が盛んに導入されており、2014年~2017年にかけて、学校のタブレット導入台数は約5倍に増加しています。またパソコンの画面を映して操作できる「電子黒板」の導入台数も約1.8倍に増加。こういった電子機器を用いた教育は「ICT教育」と呼ばれ、学習指導要領改訂に向けて今後さらに広がっていくと考えられます。

タブレット学習のメリット

タブレット学習を導入する理由は、プログラミングの必修化だけではありません。小中学校以外でも、通信教育や知育教材でタブレットが活用されています。そこでタブレットを使って勉強するメリットを押さえておきましょう。

子供の学習意欲を向上させる

タブレットは紙の教材と異なり、アニメーションや音楽といったリッチな動作をさせることができます。そのため、いろいろな演出を学習内容に組み合わせ、学習意欲を高める効果が期待できるのです。

反復学習ができるので忘れにくくなる

タブレット学習では同じ問題を繰り返し解いたり、解いた問題を自動で採点する機能をつけることもできます。人間は1週間で勉強したことの77%を忘れてしまうと言われています。しかし、一定の回数同じ問題を解いたり、少し期間を空けて反復学習を行うと、忘却率を抑えるのに効果的です。

自動採点が可能なため自主性が高まる

自動採点と解説の機能があれば、先生や保護者が逐一採点や解説をしなくても子供一人で勉強を進めることができます。

スケジュール・学習進捗を把握できる

タブレットには、小学生の授業内容を復習するための基礎学習として、中学受験のための「応用学習」を加えた学習項目を提案してくれる機能が付いているものがあります。その際、タブレットは子供一人ひとりの学力レベルや学習スケジュールを計算し、最適な学習方法を提案してくれるのです。タブレット学習の機能を上手く使うことで、塾に行かずに中学受験対策をすることも可能です。

また、学習内容を自動的に収集してわかりやすいよう視覚的にまとめて表示してくれる機能がついていることも。さらに通信教育のサービスでは、専用のアプリを使うことで保護者が簡単に学習内容をチェックできるものもあります。受験対策がどこまで進んでいるのか、保護者の方がいつでも確認できるのは安心できますね。

動画や音声を使った学習が簡単にできる

先述の通りタブレットでは動画や音声を使った学習が簡単にできます。そのため、英語の発音や口の動かし方も音声と動画で確認しながら学習できます。算数の図形問題で3DCGを見れば、360°どの角度からでも図形を確認することも可能でしょう。

また、画面に色がついているので、低学年の子供でも視覚的に見やすいのもメリットのひとつです。反復学習やスケジュール管理は紙でも代用できますが、動画や音声といったメディアの活用は電子機器を活用しなければなりません。

タブレット学習を始めるときのデメリット

従来の紙ではできなかった新しい学習方法が注目を浴びているタブレット学習ですが、使い方を間違えると逆に学習効率が低下してしまうことも。続いて、タブレットで学習する際の注意点をご説明します。

目の疲れやドライアイ、睡眠の質の低下

タブレット学習では強い光を出すディスプレーを長時間凝視し続けることになるので、紙と比較すると目の負担が非常に高く、目の疲れやドライアイを感じやすくなります。さらに就寝前までずっとタブレットを使用し続けていると、睡眠の質が低下し、不眠の原因になることも。

そうならないよう、タブレットを使用する際は部屋を明るくしたり、寝る1時間前からタブレットの使用は控えるなど、使い方には工夫が必要です。子供にタブレット学習をさせる場合は保護者の方が使用時間をコントロールし、対策してあげてください。

紙の勉強より非効率になる可能性がある

人間の脳は目や耳からの情報だけでなく、手の動きからの刺激を使って効率よく覚えることができると言われています。画面をタッチするだけでは、こうした効果は期待できません。タブレット学習では専用のタッチペンを使用した「書く勉強」も取り入れていきましょう。

タブレットが動かなくなると勉強ができなくなる

当然ですがタブレットは電子機器なので、電池がないと動きません。ほかにもタブレット本体が壊れたりフリーズしてしまった場合も、同じく使用できなくなってしまいます。モバイルバッテリーを活用するなど、動かなくなってしまった場合の対処方法をあらかじめ用意しておくと安心です。

おすすめのタブレット学習ツール

小学校でプログラミングが必修化されると知り、子供に小さいうちからプログラミングに触れさせておきたいと考えている保護者の方も多いでしょう。次に、未就学児や小学校低学年のお子様向けのタブレット教材をご紹介します。

基礎学習がこれ1台で全部できる「ドラえもんひらめきパッド」

バンダイから発売されている、3才~7才までの子供のためのタブレット学習パッドです。これから必修化されるプログラミング学習をはじめ、算数・国語・英語などの科目が1台で勉強できるオールインワン学習パッドで、1000以上の問題を収録。ドラえもんやほかの仲間たちと遊びながら学んでいくだけで、小学校入学前の基礎勉強をすべて終えることができます。

ドラえもんを動かして楽しくプログラミングを学べる

プログラミング学習では、視覚的な操作で論理的な考え方を身につけられるビジュアルプログラミングを採用。ドラえもんの動きを順番に並べて、すべてのどら焼きを食べさせることができたらクリアです。空気砲でネズミをやっつけたり、落とし穴をタケコプターで飛んだりするアクションを混ぜながら、ゲーム感覚でプログラミング感覚が身につきます。

タブレットのメリットを生かした学習メソッド

ドラえもんひらめきパッドではプログラミング学習以外にも、国語・算数・英語・生活・音楽・図工・世界・歴史の教科を、40のアプリで勉強できます。
例えば国語なら、専用のタッチペンを使ってひらがなやカタカナ、小学校1年生までの漢字の書き取りを学べます。英語は並んでいるアルファベットをタッチすると英単語が表示され、同時に発音がわかる音声が再生されます。この1台でタブレットのメリットを十分に生かした学習ができるのです。

モチベーションの維持が期待できる「ドラえもんミュージアム」

いくつかの問題に正解すると、ドラえもんミュージアムにひみつ道具がひとつコレクションされます。ひみつ道具は全部で100個。これを集めるためにはたくさんの問題を解く必要があり、反復学習と学習意欲を継続させる効果が期待できます。

ワンダースクールプログラミング部で体験版をプレイすることができます。

タブレット学習をうまく活用して楽しく勉強しよう

2020年から小学校でプログラミングが必修化されることを受け、各学校はもちろん、通信教育サービスの学習教材でも次々とタブレットが導入されています。


プログラミングの学習にあたり、学校でどんな内容の授業をするのかイマイチつかめず、心配になる方も多いでしょう。
ですが小学校のプログラミング学習はプログラマーの育成が目的ではなく、あくまでプログラミングを通して論理的思考力を身につけるのが目的という点を理解しておきましょう。いきなり難しいプログラムコードを書くような学習をするわけではないので安心してください。

タブレット学習は、楽しく効率的に勉強できる新しい世代のツールとして、今後利用されるケースが右肩上がりに増加していくでしょう。紙のテキストにはないメリット・デメリットを意識し、効率的な学習を子供に促すのは保護者の役目のひとつになるかもしれません。タブレットをうまく活用して、子供が勉強を楽しいと思ってくれるようになると嬉しいですね。

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