天王星の特徴とは?自転軸が98度も傾いたふしぎな青緑色の惑星

宇宙

ワンダー 0

公開日2026.06.29

天王星の大きな特徴は、青緑色に見えることと、自転軸(じてんじく)が約98度も傾いていることです。そのため、天王星は横倒しになったような姿で、太陽のまわりを回っているように見えます。
また、天王星は太陽系で3番目に大きく、とても寒い巨大氷惑星(きょだいこおりわくせい)に分類されます。
この記事では、天王星がなぜ青緑色に見えるのか、なぜ横倒しに回っているのかなどを、わかりやすく紹介します。

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天王星の基本データ

天王星は、太陽系の中でもとても大きな惑星です。
地球とは大きくちがう、極寒(ごっかん)の世界が広がっています。

太陽系で3番目に大きい惑星

天王星は、木星、土星についで、太陽系で3番目に大きな惑星です。
直径は約5万1000kmあり、地球の約4倍もの大きさがあります。

中に入る体積(たいせき)でくらべると、地球が約63個分も入るほど巨大です。
このことからも、天王星がとても大きな惑星だとわかります。

とても寒い極寒の世界

天王星は、太陽系の中でもとくに寒い惑星として知られています。
太陽から非常に遠い場所を回っているため、届く熱がとても少ないからです。

大気の温度はマイナス224℃ほどまで下がることがあり、人類が経験したことのないようなきびしい寒さです。

1781年に発見された惑星

天王星は1781年、イギリスの天文学者ウィリアム・ハーシェルによって発見されました。
それまで知られていた水星や金星などは、夜空を見れば肉眼(にくがん:自分の目)でも見つけられましたが、天王星は暗くて遠いため、望遠鏡(ぼうえんきょう)を使って発見された惑星として知られています。

天王星がきれいな青緑色に見えるのは、大気にふくまれる成分が関係しています。
また、内部のつくりから「巨大氷惑星」という名前でよばれることもあります。

大気中のメタンが色のひみつ

天王星が青緑色に見える理由は、大気の中に「メタン」という気体があるからです。
太陽の光には、虹(にじ)のようにいろいろな色の光がふくまれていますが、メタンには赤い光を吸収(きゅうしゅう)する性質があります。

そのため、青っぽい光が目に届きやすくなり、天王星は青緑色に見えるのです。

水やアンモニアを多くふくむ内部

天王星は、木星や土星のような「ガス惑星」とは少しつくりがちがい、巨大氷惑星に分類されます。
内部には、水やアンモニア、メタンなどの成分が、高い圧力によってたまっていると考えられています。

ここでいう「氷」とは、私たちが冷凍庫で作る氷だけを指すのではありません。
こうした冷たい成分を多くふくむ物質のことをまとめて表しているのです。

「ダイヤモンドの雨」がふるという説

天王星の深い内部では、「ダイヤモンドの雨」がふっているのではないかという説があります。
これは、メタンにふくまれる炭素(たんそ)が、強い圧力によってダイヤモンドの結晶に変わる可能性があるからです。

まだ予想の段階ですが、もし本当ならとても神秘的(しんぴてき)ですね。

軸が98度も傾いた「横倒しの自転」とは?

天王星がほかの惑星と大きくちがう点は、自転の向きです。
地球がコマのように立って回っているのに対し、天王星は横に転がるようにして回っています。

まるで転がるように回る惑星

地球の自転軸の傾きは約23.4度ですが、天王星の自転軸は約98度も傾いています。
そのため、公転面(こうてんめん:太陽のまわりを回る道筋)に対して、ほぼ真横を向いた状態で進んでいるのです。

このめずらしい動き方は、天王星を代表する特徴の一つです。

大昔の大きな衝突が原因?

なぜ天王星がこれほどまでに傾いてしまったのかは、宇宙の大きな謎の一つです。
もっとも有力な説の一つは、天王星が誕生して間もないころ、大きな天体がぶつかったというものです。

その衝撃(しょうげき)で、自転軸が大きく傾いたのではないかと考えられています。

1つの季節が42年も続く

天王星は太陽のまわりを1周(公転)するのに、約84年という長い時間がかかります。
さらに横倒しで回っているため、季節の変化も特別です。

場所によっては、42年近く昼が続いたあと、42年近く夜が続くこともあります。
地球の季節とはまったくちがう、とてもふしぎな世界ですね。

天王星の衛星と環の特徴

天王星のまわりには、文学作品の登場人物から名付けられた衛星(えいせい)や、細くて暗い環(わ)が存在しています。

物語の登場人物の名前をもつ衛星

天王星には、現在29個の衛星(えいせい)が知られています。
おもしろいのはその名前で、多くはシェイクスピアなどの物語に出てくる登場人物から名付けられています。

たとえば「アリエル」や「パック」、「ミランダ」など、夢のある名前ばかりです。

特に大きい5つの主要な衛星

数ある衛星の中でも、ミランダ、アリエル、ウンブリエル、チタニア、オベロンの5つは、「五大衛星」とよばれる大きな衛星です。
これらは氷と岩石でできていて、表面には大きなクレーターや崖などが見られます。

それぞれにちがった特徴があり、天王星のまわりにはおもしろい仲間たちがいることがわかります。

暗くて見えにくい13本の環

土星ほど有名ではありませんが、天王星にも13本の環があります。
土星の環が氷の粒でキラキラ輝いているのに対し、天王星の環は暗い物質を多くふくむため、とても見えにくいのが特徴です。
このため、天王星の環は土星の環ほど目立ちませんが、たしかに存在しています。

天王星についてのQ&A

Q. 天王星の1日はどれくらいですか?

A. 天王星の自転周期(1日)は、約17時間14分です。
地球の24時間よりも短いので、もっと速いペースで1日が進みます。

Q. 天王星に地面はありますか?

A. 天王星には、地球のような岩石でできた固い地面はありません。
中心には小さな岩石の核(かく)があると考えられていますが、そのまわりは深い層と厚い大気におおわれています。

Q. 天王星は肉眼で見ることができますか?

A. 天王星はとても暗いため、街の明かりがある場所では肉眼で見つけるのは非常にむずかしいです。
空がとても暗い場所で、位置を正確に知っていれば、かすかに見えることもありますが、基本的には望遠鏡があると観察しやすいです。

Q. なぜ「天王星」という名前なのですか?

A. 「天王星」という名前は、英語名の「ウラヌス(Uranus)」にあたる日本語の呼び名です。「ウラヌス」とは、ギリシャ神話の天空の神ウラノスに由来しています。

Q. 天王星に人は住めますか?

A. 残念ながら、人は住めません。
マイナス200℃を超える寒さにくわえて、酸素がなく、非常に強い風も吹いているため、人間が生活するには厳しすぎる環境だからです。

天王星の特徴をおさらいしよう

天王星には、地球とは大きくちがうふしぎな特徴がたくさんあります。

・青緑色に見える
・自転軸が約98度も傾いている
・とても寒い巨大氷惑星である
・衛星や暗い環をもっている

このように天王星は、太陽系の中でもとくに個性的な惑星です。

天王星については、まだ1度しか探査機が近くを通ったことがなく、わかっていないこともたくさんあります。
将来、新しい探査が行われれば、ダイヤモンドの雨のナゾなども、もっとくわしくわかるかもしれません。

まずは、図鑑(ずかん)でほかの惑星と大きさをくらべたり、夜空のどのあたりにあるのかを調べたりして、宇宙への興味を広げてみてくださいね。

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