地球はいつできたの?地球は誕生したときから青色だった?
公開日: 2023/05/30
私たちが生活している地球はいつ頃できたのでしょうか?また、地球が緑と水に覆われた今のような姿になるまでには、どのような物語があったのでしょうか。この記事では、地球誕生から現在までの歴史と、現在の地球が抱える問題について解説します。
- 目次
- 地球って何歳?どうやって誕生したの?
- 地球はどうやって今のような姿になったの?
- 地球の寿命はあとどのくらい?
- 地球に長生きしてもらうにはどうしたらいいの?
- 今の美しい地球環境は「あたりまえ」じゃない
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地球って何歳?どうやって誕生したの?
・地球の誕生は宇宙空間に集まったガスの回転からはじまった!
地球のもとになったのは、太陽の周りを回っていた小さな星たちであると考えられています。太陽ができたのは約50億年前で、当時は太陽の周りを薄いガスが回転していました。このガスが少しずつ集まって塵(ちり)のようになり、さらに塵が集まって塊が成長していき、小さな星(微惑星:びわくせい)が作られていきました。
ある程度大きく成長した微惑星は、お互いの重力によって衝突を繰り返します。衝突によってバラバラに壊れてしまう微惑星もありますが、一部は合体してさらに大きく成長することもあるのです。現在の地球のような大きな塊が形成されたのは、約45億~46億年前と言われています。
・46億年前にできた地球は宇宙では若いほう?
2021年に打ち上げられたジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡による観察によって、宇宙ができた後3~5億年後の銀河(星などが集まったもの)が発見されました。宇宙そのものができたのは138億年ぐらい前だと推定されています。135億年前には星の形成が始まっていたとすると、約46億年前にできた地球は比較的若い星といえます。
地球はどうやって今のような姿になったの?
・マグマと溶岩だらけ!誕生したばかりの地球は赤色だった?
誕生したばかりの地球は、隕石との衝突が頻繁に起こっていました。加えて、この時代の大気は現在とは大きく異なり、熱を貯めやすい性質(温室効果)がある水蒸気や二酸化炭素です。これらの理由から、誕生から数億年の間、地球の表面はとても熱く、マグマの海に覆われている状況が続きました。
この時代のマグマの流れによって、重たい鉄などの元素が地球の中心に沈み、岩石など比較的軽い成分が地表に集まったことで、現在の地球のような構造ができあがっていきました。
・地球に生命が誕生したのはおよそ38億年前?海がある水色の地球に!
隕石との衝突が少なくなると、地球の温度は下がり始めます。温度が下がると地球の表面が固まり始め、大気中の水蒸気が液体の雨に変わりました。大量の雨が地球に降り注ぎ、海が作られたのが約40億年前と考えられています。
海ができたことによって、最初の生命が生まれる環境が整いました。液体の水が存在すると、生命の材料になる物質が一ヵ所に集まることができ、それらの物質が化学反応を起こす基盤となります。現存する生物に共通する「自己を再生産する機能」をもつ最古の生命が出現したのは約38億年前という説がありますが、正確なタイミングは分かっていません。
・大量のバクテリアのおかげ?酸素のある地球になった!
現在の地球の大気には酸素が含まれていて、多くの生物が呼吸に利用しています。しかし、生命が誕生した頃の地球の大気には、ほとんど酸素は含まれていなかったと考えられています。
地球の大気に大量の酸素をもたらしたのは、原始的な生物であるバクテリアです。このバクテリアは、太陽光のエネルギーを利用した「光合成」で、生存に必要なエネルギーと酸素を発生させます。光合成を行うバクテリアが誕生したのは約27億年前と推測されていますが、すぐに大気中の酸素濃度が上昇したわけではないようです。現在のように20%を超える酸素濃度になったのは約6億年前とも言われています。
・大きな大陸が分かれたりくっついたり?今の地球の姿に近づいた!
現在の世界地図を見ると、陸地はユーラシア大陸や南北アメリカ大陸などのいくつかの大きなブロックに分かれています。しかし、このような大陸の配置になったのは、地球の歴史のなかではつい最近であることが分かっています。
大陸や海底などの地表部分(地殻)は、固定されておらず、地球の表面を少しずつ動いています。今から2億年ぐらい前には大陸が全てつながった「パンゲア大陸」という一つの巨大な大陸(超大陸)が存在していました。そこから長い年月をかけて現在のような形に大陸が分離していったと考えられています。世界地図を注意深く見てみると、海を挟んで遠く離れた大陸同士がうまくくっつけられそうな場所を見つけることができます。
地球の寿命はあとどのくらい?
・地球の寿命はあと50億年くらいかも!太陽が地球を食べちゃう?
宇宙に存在する星にも寿命があり、地球の寿命には太陽が大きな影響を与えます。
現在の理論では、太陽は長い年月をかけて少しずつ膨張していくと考えられています。太陽が膨張すると、地球との距離もどんどん縮まります。太陽から降り注ぐ熱と光が強くなり続ければ、地球上の水は蒸発してしまい、生命が住める現在の環境は無くなってしまうからです。およそ50億年後には、地球は膨張した太陽に飲み込まれて燃え尽きてしまうと予想されています。
・地球温暖化で地球の寿命が縮んでいるかも!
太陽の膨張による地球環境の変化が起こるには、少なくとも数億年単位の長い時間がかかります。しかし、現代の地球ではわずか数十年~数百年の時間で「地球温暖化」が起こっています。
地球温暖化の原因と言われているのは、二酸化炭素を中心とした温室効果のあるガスです。二酸化炭素は石油や石炭などの化石燃料を燃やした時に空気中に排出されます。人類が本格的に化石燃料を使い始めたのは、ほんの100~150年ほど前ですが、その間に地球の平均気温は0.85℃も上昇しています。このまま温暖化が進めば、地球環境に大きな変化が生じ、大量の動物や植物が絶滅してしまう可能性もあります。
地球に長生きしてもらうにはどうしたらいいの?
・地球の温暖化を防ぐためにできること
温室効果ガスを排出する化石燃料は、私たちの生活のさまざまな場面で利用されています。逆に考えると、私たちが生活を見直すことで化石燃料の消費を抑えることもできるはずです。
火力発電やプラスチック製品は化石燃料が使用される代表的な例です。エアコンの設定温度を調節してエネルギーの消費を抑えたり、身の回りのプラスチックごみを減らすためにプラスチック製品を大事に使ったりするなど、できることから始めてみましょう。
・きれいな地球を守るためにできること
地球に生きる私たちには、地球の環境を守って将来にバトンを渡す責任があります。地球温暖化対策だけでなく、さまざまな環境問題への対策が世界中の国や機関、会社の協力によって進められています。最近いろいろな場面で耳にすることが増えた「SDGs」(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)という考え方の中心的なテーマでもあるので、ぜひ一度内容を確認してみてください。地球の環境を守るために必要なのは、皆さん一人一人の行動です。
今の美しい地球環境は「あたりまえ」じゃない
現在の地球では、緑と水に覆われた美しい環境のなかで人類を含むたくさんの生命が暮らしています。この環境は、太古の地球の火の玉のような状態から何十億年もの長い時間をかけて、少しずつ作られてきたものです。
地球の環境はこれからも変化を続けていくものですし、そのなかには太陽のような人間にはどうしようもない原因によるものもあります。しかし、人間の生活によって地球の環境が破壊されているのであれば、人間の行動によってそれを食い止めることが必要なのではないでしょうか。
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