火山が噴火する仕組みって?マグマ以外には何が出てくるの?

公開日: 2023/08/31

日本には111もの火山があります。現在も噴火活動が続いていたり、観光地になっていたりする火山もあるほどです。しかし、実際にどのような仕組みで火山が噴火するのかについてはわからない人が多いでしょう。そこで、火山が噴火する仕組みや噴火によって起こること、日本国内にある主要な活火山をご紹介します。

目次
火山はどうやってできるの?噴火を繰り返して大きくなる火山の成長
まるでフタを開けた炭酸ジュース!火山が噴火する仕組み
火山が噴火したら危険!マグマ以外には何が出てくるの?
世界には1,500もの活火山がある!日本にはどんな活火山があるの?
日本は世界有数の火山大国!噴火の仕組みを知って防災について考えてみよう!

火山はどうやってできるの?噴火を繰り返して大きくなる火山の成長

火山とは、地球の内部にたまっているマグマが地表に噴き出すことでつくられる山です。マグマが地表に噴き出すことを噴火といいます。火山噴火が起きると、溶岩が流れ出たり火山灰が降り積もったりします。噴火を繰り返すことで溶岩や火山灰の層が重なっていき、火山はどんどん高い山に成長していくのです。しかし、噴火によって激しい爆発が起きると、できた火山が壊れることもあります。このように、火山は噴火を繰り返すことで、形成したり崩壊したりしながら成長していきます。

まるでフタを開けた炭酸ジュース!火山が噴火する仕組み

火山が噴火する要因となるマグマは、地球内部のプレートによって作られると考えられています。火山が噴火する仕組みを解説します。

・マグマができる仕組み

火山噴火の要因となるマグマは、地球内部の奥深くで作られます。日本列島の周囲には、陸のプレートと海のプレートがあります。地球の浅い場所にあるのが陸のプレートです。海水をたっぷり含んだ海のプレートは、陸のプレートの下に潜り込みます。

海のプレートが奥深くへ潜り込むと、水分の働きで地球の核の外側にあるマントル層が溶けていきます。マントルの一部が溶けたものがマグマです。マグマは1,000℃以上の熱さで、ドロドロした粘り気のある物体です。マグマは周囲の岩石よりも軽いため、地下の浅いところでマグマだまりとしてたまっていきます。

・マグマが噴き出すメカニズムは炭酸ジュースに似ている?

マグマが噴出するメカニズムは、炭酸ジュースが吹き出すのに似ています。炭酸ジュースが入っているペットボトルや缶を揺らしてしまったあとに、ふたを開けたことはありませんか?容器が激しく振られると、その衝撃で泡がたくさんできてふたを開けた瞬間に勢いよく吹き出します。

マグマのなかにも、炭酸ジュースのように蒸発しやすい成分が溶け込んでいます。具体的には、水や二酸化炭素、二酸化硫黄などといった成分です。この蒸発しやすい成分は「火山ガス」と呼ばれています。マグマが地下の浅いところまで上昇して周りの圧力が下がると、マグマ内の火山ガスが発泡して、マグマの体積は急激に大きくなります。どんどん大きく軽くなるマグマは上昇し続け、最終的には火口から地上に噴き出すのです。

火山が噴火したら危険!マグマ以外には何が出てくるの?

火山が噴火したら、出てくるのはマグマだけではありません。マグマの性質や火山ガスの量、地中の環境によって、さまざまなものが噴出します。噴出するものによって、火山災害の規模や被害は大きく異なります。

・空から降ってくるもの

空から降ってくるものとしては、次のようなものがあります。
 噴石(ふんせき):マグマや岩のかけらが大砲の弾のように飛び出す現象
 火山灰:細かく砕けたマグマや岩石でできた灰が降る現象
 空振(くうしん):爆発によって目には見えない空気の圧力が伝わる現象

噴石で降ってくる石のサイズは幅広く、小石サイズのものから20メートル以上のものまであります。身体に当たると非常に危険です。火山灰が降ると、昼間でも暗くなって視界が遮られます。外出するときは身体を守るため、マスクやゴーグルが必要です。空振は目には見えない振動ですが、圧力が伝わって窓ガラスが割れる被害もあります。火山噴火があるときは、なるべく窓ガラスに近づかないようにしましょう。

・噴火口から流れてくるもの

噴火口から流れてくるものとしては、次のようなものがあります。
 溶岩流:地表に出たマグマが溶けた状態のまま流れる現象
 火砕流:軽石や火山灰などが火山ガスと一緒に流れる現象
 火山泥流:大きな岩や流木などが泥水と一緒に流れる現象

溶岩流は、ドロドロのマグマが溶けたまま流れ出るものです。熱いマグマは表面から冷えて固まりながら流れていきます。流れるスピードは遅いので、落ち着いての避難が大切です。一方、火砕流は溶岩流よりもスピードが速いのが特徴です。高温の火山ガスが高速で流れていきます。火砕流が起きた場所に雪が残っていると、大量の雪どけ水が発生して火山泥流になります。泥流は川沿いに流れていくので、すばやく川から離れることが避難のポイントです。

世界には1,500もの活火山がある!日本にはどんな活火山があるの?

世界には1,500もの活火山があります。活火山とは、過去1万年以内に噴火したことがあったり、現在活発な火山活動があったりする火山のことです。日本には111の活火山があります。つまり、世界の活火山のうち7%は日本に集中しているといえます。

日本にある活火山の代表例を3つご紹介します。

・御嶽山(長野県・岐阜県)

長野県と岐阜県との県境にある御嶽山は、活火山としては富士山の次に高い山です。2014年9月に大規模な噴火が起き、火口に居合わせた登山客58名が犠牲になりました。当時噴火警戒レベル1だった御嶽山。しかし、急激な噴火によって噴石が吹き飛び、日本における戦後最悪の火山災害となりました。噴石だけでなく火砕流や火山灰も発生しています。

・阿蘇山(熊本県)

熊本県の阿蘇山は、世界有数のカルデラがある活火山です。阿蘇山のカルデラは、4回にわたる巨大火砕流噴火結果に生まれました。カルデラ内には地形を生かして広大な草原が広がっていて、約5万人の人が生活をしています。観光地としても人気の高い阿蘇山では、2021年10月に噴火が確認されました。けが人や建物の被害はなかったものの、一時は噴火警戒レベルが3に引き上げられ、入山規制が行われました。

・桜島(鹿児島県)

鹿児島県の桜島は、現在も活発に噴火活動が続いている活火山です。桜島は名前の通り、もともとは錦江湾に浮かぶ島でした。しかし、1914年に大正噴火が起きたとき、流れ出た溶岩によって海峡が埋められて、大隅半島と陸続きになります。現在も小規模な噴火を繰り返していて、鹿児島の市街地から噴煙が上がる様子が見られます。2023年8月現在の噴火警戒レベルは3で、入山規制が行われています。火口の周辺約2キロメートルの範囲では噴石や火砕流に警戒が必要です。

日本は世界有数の火山大国!噴火の仕組みを知って防災について考えてみよう!

火山噴火は、地球の奥深くにたまったマグマによって発生します。マグマには炭酸ジュースのように蒸発しやすい成分が溶け込んでいて、刺激によって泡でいっぱいになると、一気に噴き出します。噴火が起きると、噴き出すのはマグマだけではありません。火山のある場所や天気によっては、噴石や火山灰、火砕流などが発生し、大きな被害をもたらします。

日本は世界で有数の火山大国です。現在も小規模な噴火を続けている火山もあります。噴火の仕組みや火山噴火によって起こりうることを知ることで、いざというときに被害を最小限に抑えることができるはずです。ぜひ近所にどのような火山があるのかを調べて、もしものときにとるべき行動について考えてみましょう。

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