ガンプラの汚し塗装とは?塗装初心者でも簡単に汚しを行う方法をご紹介!
公開日: 2018/01/23
ガンプラはそのまま組み立ててもカッコいいですが、パーツに塗装を施してオリジナルのガンプラに仕上げるといった楽しみ方もガンプラの醍醐味です。ガンプラの塗装方法はいくつかありますが、そのひとつに「汚し塗装(ウェザリング)」という技法があります。 汚し塗装は、実際の戦闘シーンなどをイメージしながら塗装していくため、上級者向けの塗装に思われがちです。しかし、比較的簡単に汚し塗装ができるアイテムやナチュラルに風化させるコツを覚えれば、初心者でもカッコいいリアルな汚し塗装ができます。 ガンプラの素組みからステップアップしたいのであれば、この機会に汚し塗装をマスターしてみませんか?今回は、実際にガンプラ本体とシールドを塗装した画像を見ながら、手順とともに汚し塗装についてご紹介していきたいと思います。
- 目次
- ガンプラの汚し塗装(ウェザリング)とは
- リアルタッチマーカーを用いた汚し塗装方法
- デザインナイフを用いてシールドに傷を表現しよう!
- 被弾時のシールドの表現方法
- リアルタッチマーカーを用いて汚し塗装をマスターしよう!
- WONDER!SCHOOLガンダム部でガンプラをもっと楽しもう!
ガンプラの汚し塗装(ウェザリング)とは
ウェザリング(weathering)ともいわれる「汚し塗装」は、あえて砂汚れやサビ、日焼けをしたように見せたり、傷や弾痕などのダメージ表現をすることで、実際に使用されたようなリアル感を演出する塗装テクニックです。汚しやダメージ表現は、どういう汚れがつくか、どこにどのような傷がついたりするのかをイメージしながら行う必要があります。したがって、実際の塗装もガンプラを組み立てる前に塗装するのではなく、組みあげた状態で想像しながら行うと、不自然な汚れになることを防ぐことができます。
リアルタッチマーカーを用いた汚し塗装方法
汚し塗装といっても、その手法はいろいろあります。汚し塗装をはじめてするという方は、比較的簡単に汚れやぼかしといった汚しの表現ができる「リアルタッチマーカー」がおすすめです。「リアルタッチマーカー」は、ペンタイプのため手軽に使うことができ、失敗してもリカバリーしやすいという特徴があります。早速リアルタッチマーカーを使った塗装方法を汚れの種類別にチェックしましょう。
●土で汚れた感じを表現する塗装方法
アニメ「機動戦士ガンダム」では、宇宙空間だけでなく地上でも戦うシーンがあります。ここでは、地上戦でついた土の汚れを表現する塗装方法を見ていきましょう。手順1 地面と接触する部分にブラウン系のリアルタッチマーカーで色を塗っていきます。
手順2 足元やホコリが付着しやすいところ、土が溜まりやすい溝なども塗ることでリアル感が増します。
手順3 “インクを塗っている”という感じを消すため、ぼかしペンを用いて、手順1や手順2で塗った部分をぼかしていきます。塗装した箇所の上からなぞるようにぼかすのがポイントです。ぼかしているとペン先にインクが移るので、ティッシュなどでペン先の汚れを落としながら行いましょう。細いペン先のぼかしペンでぼかしてから太いペン先のぼかしペンでぼかすとより自然なぼかしになります。
手順4 インク部分が乾けば、土の汚れを表現した汚し塗装の完成です。汚し塗装があることで、よりリアルなガンプラになるので、画像を参考にガンプラをカッコよく変身させましょう。
デザインナイフを用いてシールドに傷を表現しよう!
防御に欠かせないシールド。汚れや攻撃を受けた傷をつけることで迫力のあるガンプラにすることができます。シールドにはどのようにして傷を表現すればよいのか見ていきましょう。
●カッターナイフよりもデザインナイフがおすすめの理由
シールドの傷は、刃物で実際に傷をつけていきます。傷は、カッターナイフでもつけられますが、ガンプラのパーツには細かいものも多いため、カッターナイフよりも先端が鋭いデザインナイフの方が加工しやすいのでおすすめです。
使用の際はけがをしないよう、十分に注意して行いましょう。
●黒ずんだ傷を表現する汚し塗装の方法
ガンダムの戦闘で登場するシールドに汚し塗装をして使用感を出すことで、持たせたときにより味のあるガンプラにすることができます。まずは、黒ずみなどによる使用感の出し方について見ていきましょう。手順1 攻撃を受けて傷がつきやすいシールドの角の部分は、刃を当ててなでるように細かく削って傷をつけます。
手順2 シャープペンシルの芯を紙やすりの上でこすって粉にします。
手順3 手順2の粉を綿棒の先につけ、手順1で削った部分にこすりつけましょう。
手順4 削られた部分に濃いグレーであるシャープペンシルの芯の粉をつけることで、サビのような黒ずみが表現できます。
●弾痕による傷を表現する汚し塗装の方法
攻撃を防御するシールドをよりリアルに見せたいのであれば、弾痕をつけるのがおすすめです。黒ずみに合わせて大きな弾痕をつけることでグンとリアリティーが増します。早速見ていきましょう。手順1 戦闘シーンを想像しながら、デザインナイフでシールドに傷をつけて弾痕などの大きな傷をつけます。
手順2 本物のシールドを想像したとき、傷がついたところは塗装がはがれて金属部分が露出していると考えられるため、ガンダムマーカーのシルバーを使って塗装していきます。ペン先を塗料皿に押し付け、インクを適量出したら、つまようじを使って傷をつけた部分に色を付けていきます。
手順3 傷部分を着色するだけでは浮いて見えるため、傷の周囲にシャーペンの芯の粉を綿棒でこすりつけましょう。
手順4 傷をつけた部分とその周囲をなじませたら、より自然な弾痕の汚し塗装の完成です。
被弾時のシールドの表現方法
シールドで弾を受けることもあります。シールドに弾が当たった傷を表現する汚し塗装についてもマスターしましょう。手順1 被弾した箇所を決め、シャープペンシルで下書きをします。
手順2 下書きしたところをデザインナイフでえぐるようにして削り取りましょう。
手順3 傷が飛散したような表現をつけるため、穴の中心から外へ向かって刃の先端で傷をつけていきます。
手順4 傷をつけた部分の中心に、ガンダムマーカーのシルバーにペン先を押さえつけ、インクをのせます。
手順5 手順4のインクは、つまようじを使って手順3でつけた細かい傷の部分に広げましょう。
手順6 傷とその周囲をなじませるため、シャープペンシルの芯の粉をつけた綿棒で黒ずみを表現しましょう。
手順7 パーツの白い箇所も、風化させたい場所にブラウン系のマーカーでペイントして、ぼかしペンでなじませます。汚し効果がはっきりと出やすい部分なので、仕上がりの雰囲気を想像しながら行いましょう。
手順8 戦闘によって傷ついたシールドの完成です。BeforeとAfterを比べると、Afterの方がリアル感な仕上がりでカッコいいですよね。
上手に汚し塗装できたガンプラを自分だけで楽しむのもいいですが、同じようにオリジナルなガンプラにカスタマイズしている人たちが集うフォトコンテストに投稿するのもおすすめです。汚し塗装によって使用感のあるオリジナルのガンプラができたら、ぜひポージングさせて写真を撮って投稿してみてはいかがでしょうか?
リアルタッチマーカーを用いて汚し塗装をマスターしよう!
普段から使い慣れたペンタイプのリアルタッチマーカーであれば、汚したい箇所にインクを塗りやすく、塗った部分をペンでぼかすだけで自然な風化を表現することができるため、初心者でも汚し塗装を比較的簡単に行うことが可能です。汚し塗装では、傷をつけた部分が浮いてしまわないよう、その周辺の塗装と馴染ませるのがコツです。シャープペンシルの芯の粉と綿棒を使ったなじませるテクニックでより自然な汚しを目指しましょう。汚し塗装でガンプラ本体に臨場感を出し、使用感のあるパーツに仕上げることができたら、カッコいいポーズをさせて自分で楽しむのもいいですが、写真に撮って友達に見せたり、コンテストなどに投稿すると、多くの方に見てもらうこともできます。難しい部分は動画をチェックしながら、汚し塗装をしたオリジナルのガンプラを作ってみてくださいね。