あの人に聞いてみよう!ゲームキャスター 岸大河さんにインタビュー!

公開日: 2020/03/31

普段何気なく使っているパソコン。オトナになれば、どんな仕事をしていてもほぼ毎日パソコンを使うことになるでしょう。それは、みんながあこがれるような、夢の仕事でも同じこと。そこで、あこがれの仕事のオトナたちは、どんなふうにパソコンを使っているのか、突げきリポートします! 今回は、みんながあこがれる「ゲーム」のお仕事、「ゲームキャスター」を紹介します。お話を聞かせてくれたのは、いま、世界中で盛り上がっているゲームの真剣勝負「eスポーツ」の実況・解説や、大会、ゲーム番組などにも出演中の人気ゲームキャスター、岸大河(きし たいが)さんです!

―今日はありがとうございます!まずは、岸さんとゲームの出会いについて教えてください!

岸:最初にゲームで遊んだのは、5歳くらいですね。中学の時には、パソコンでオンラインゲームにもチャレンジするようになったんです。ゲームがすごく好きだったからいろいろなゲームにチャレンジして、ゲームの大会「eスポーツ大会」で優勝したり、日本を代表して海外にいったりしていました。そして2011年から実況や解説の仕事を始めて、今は自分で作った仕事の名前「ゲームキャスター」を名乗っています。

―ゲームを仕事にしようと思ったきっかけはなんだったんですか?

岸:僕の場合、ゲームを仕事にしようと思って努力したというよりは、とにかくゲームが好きで続けていたら、いつの間にかそれが仕事になっていたって感じ。eスポーツ大会でも良い成績を出すことができていたから、僕のことを知ってくれている人も多かったんです。

―ゲームキャスターって、例えばどんな仕事をするんですか?

岸:まず大きな仕事としてあるのが、eスポーツ大会での実況や解説。大会が楽しいものになるように、ゲームの状況や選手の活躍をみんなに伝える仕事です。例えばサッカーをテレビで見ると、実況や解説の人が試合を説明しながら盛り上げてくれますよね。それをゲームでやっていると思ってもらえればわかりやすいかな。もちろんそのためには、自分でもゲームをたくさんプレーする必要があります。特にeスポーツ大会の前では、パソコンに向かって長い時間ゲームに集中することもありますね。どんなところがゲームの面白さなのか、勝負のカギをにぎるのか、しっかり理解しておくと、解説する時に見ている人に伝えやすくなるんです。

―実況の人が興奮してくると、見ているこっちもワクワクしてきますよね。

岸:そうなんです! だから実況や解説の仕事は、これからますます大事になると思っています。最近は、ゲーム番組やラジオ番組に出演したりもしていますね。

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―ゲーム以外では、パソコンはどんなときに使いますか?

岸:雑誌やWEBサイト向けに、新作ゲーム紹介の原稿を書いたり、ゲームに関するコラムを書いたりするときは、集中できるのでパソコンでやっています。ほかにも、そういった原稿を書くために調べものをして、YouTubeや他の大会の様子を見て勉強して、スケジュールを管理して…。色々な仕事で役に立つから、ほとんどすべての仕事で使っていますね。

―ゲームキャスターの仕事に必要なアイテムなんですね。

岸:そうですね。それにパソコンだけじゃなくて、マウス、スピーカー(音の出る部分)にもこだわっています。普段はあまり意識しないかもしれないけれど、音楽もゲームを楽しくするために無くてはならないものだから、音の違いもしっかり聞き分けられるようにしないといけないんです。eスポーツプレーヤーはよりよい環境で実力を出すために、パソコンやマウス、ヘッドフォンなどを高性能なものに変えていきます。有名なプレーヤーになると、それを作るメーカーからスポンサード(支援)を受けて、パソコンやマウスを提供してもらうことも多いですね。僕の場合は、アドバイザー(相談役)を務めている「OMEN by HP」のパソコンや、「Logicool G」のマウスを提供してもらって、日常的に使っています。

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―ゲームキャスターになるために、子どもの頃からやっておいた方がいいことってありますか?

岸:まずはパソコンやゲームにしっかりとふれておくこと。自分で体験しないと、その楽しさや難しさというのはわからないものですからね。ゲームはいまや世界中にプレーヤーがいて、試合映像は日本以外の人も楽しんでいるもの。パソコンがあれば世界中の人とゲームについてコミュニケーションができるし、英語の勉強もしておけば世界中から仕事が来るかもしれない。あとはとにかくどんなことにも積極的に挑戦してほしいですね。成功を目指して挑戦すれば、たとえ失敗したって成長できる。僕も昔はいっぱい失敗したけど、諦めずに挑戦したからこそ、今の自分があると思っています。

―岸さんの今後の目標は何ですか?

岸:もっと多くの人にゲームを楽しんでもらえるような、機会や場所を提供していけたらうれしいですね。ゲームって自分一人でやるのも楽しいけど、やっぱり家族や友達とやった方が絶対に盛り上がると思っているんです。それから、これからeスポーツの世界に飛び込んでくる人に向けて、楽しいことも厳しいこともしっかりと伝えていきたい。活躍しているeスポーツプレーヤーたちはみんなとても努力しているし、大変な思いもいっぱいしているはずで、だからこそ試合を見る僕たちは感動できる。厳しい世界だからこそ、大きな夢があるってことをもっとみんなにわかってもらえたらうれしいですね。

―最後にゲームキャスターやeスポーツに挑戦したいと思っている子どもたちに向けて、メッセージをお願いします!

岸:これから先、色んな技術が進歩していけば、ゲームを取り巻く環境も大きく変わってくると思います。そうなると、僕のようなゲームキャスターやeスポーツプレーヤーになるだけじゃなく、ゲームのカメラマンや演出を考えるディレクターとか、ゲームに関する仕事の幅がすごく広がっていくんじゃないかと。だからこそ大切なのは、自分がやりたいこと、自分が好きなことをしっかりと自分自身で知っておいて、自分を“みがく”の努力をしておくこと。そうすれば、いざこの仕事がやりたいと本気で思えたときに、挑戦しやすくなるはずです。僕と一緒に、ゲーム業界を盛り上げよう!


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Profile:
岸大河 https://stansmithpro.com/
「StanSmith」の名でeスポーツプレーヤーとして活躍し、数々の大会で優勝、好成績を収めている。2014年から本格的に「ゲームキャスター 岸大河」として活動スタート。『eGG』(日本テレビ系)、『eスポーツMaX』(TOKYO MX)などのTV番組や、大会、配信ではわかりやすく、試合を盛り上げる解説で人気を集めている。

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