子供にパソコンの練習をさせるのはいつ頃?勉強方法と学習時の注意点
公開日: 2019/03/10
パソコンは今や、現代社会で生きていくうえで必須のスキルと言っても過言ではありません。遅かれ早かれ、パソコンに関するスキルは持っていた方がいいことは確かです。 また、大人がパソコンを使っていると子供も使いたがる傾向が強いので、その好奇心をきっかけに練習させてもいいでしょう。 では、パソコンの練習はいつ始めるのがベストなのでしょうか?子供の頃からパソコンスキルを習得させるメリットや勉強方法、学習する際の注意点をお伝えします。
- 目次
- 子供をパソコンに触れさせるタイミング
- 低学年からパソコンの練習を始めるメリット
- パソコンの主な練習方法
- 子供にパソコンの練習をさせるときの注意点
- 子供の関心に合わせてパソコンを上手に活用してみよう!
子供をパソコンに触れさせるタイミング
結論からお伝えすると、子供には小さい頃からパソコンを触らせた方がいいと言えます。なるべく早くパソコンに慣れさえておくことで、パソコンの操作に対して嫌悪感を抱きにくくなります。また、タイピングの習得も早くなることがメリットとして挙げられるでしょう。最近はどんな会社でも社員にある程度のパソコンスキルを求める企業が多いですが、パソコンの使い方がわからないまま入社して大変苦労したという人もいます。子供が大きくなった時に、「パソコンができないから」という理由で就職の選択肢を狭めてしまうのは避けたいところです。また、近年はスマホの台頭により、パソコンを使わなくても簡単に調べ物やインターネットサーフィンができるようになりました。しかし仕事となるとスマホだけでこなすのは難しく、パソコンは今後も社会人としての必須スキルとして重宝されると考えられます。そこまで専門的な内容まで学ぶ必要はありませんが、一通りのパソコン操作を身につけておいた方がいいのは間違いありません。小学校低学年くらいからパソコンの練習をさせておくのが理想的でしょう。
低学年からパソコンの練習を始めるメリット
低学年からパソコンの練習を始めるメリットは多く、以下のようなものが挙げられます。
ローマ字読みがわかるようになる
パソコンで文字入力をする場合、ローマ字で入力するのが基本です。たとえば「か」を打つ場合は「ka」と打つ必要があります。ローマ字読みはふつう小学校3年くらいで習いますが、低学年からパソコンの練習を始めることで自然とローマ字を覚えることができます。
タイピングやマウスの使い方など、基本的なパソコンの知識が身につく
パソコンの最も基本的な操作方法には、大きく分けると「タイピング」と「マウス操作」があります。このうち、特にタイピングは慣れるまで時間がどうしてもかかってしまう人が多いです。しかし低学年からタイピングの練習をしていれば、早い時期にブラインドタッチも習得できるでしょう。スマホやタブレットのタッチ操作に慣れている場合、最初はマウス操作にも戸惑うことがあるかもしれません。マウスではなく画面をタッチしてしまう子供も見られます。ですがマウス操作によってメモ帳やペイントツールなどを使えるようになるため、やはり早めに習得しておくといいでしょう。パソコン操作の基礎知識として、フォルダとはどういうものか、ファイルのコピーや削除の方法なども、なるべく早めに教えることをおすすめします。
ITリテラシーの向上
ITリテラシーとは、ITに関連する知識を持っていたり、操作できたりする能力を指します。パソコンやスマホなどのIT機器を通してさまざまなことができれば、ITリテラシーが高いとされますが、近年はITリテラシーの低さが原因でSNSなどが炎上するニュースも目にします。SNSは世界中の人が閲覧可能な、いわば「インターネット上の公共の場」です。同級生どうしの連絡でメッセージアプリを使う機会も出てくるでしょう。大まかな仕組みやマナーなどを理解していないと、思わぬトラブルに巻き込まれるかもしれません。パソコンの練習を通して、早い時期から子供のITリテラシーを高めることが望ましいです。
子供の好奇心を刺激できる
小学校に入った子供は、少しずついろいろなことができるようになります。そして高学年になるにつれて自立心が芽生え、今まで親御さんがやっていたことを子供が率先してやりたがる傾向もあります。親がスマホやパソコンを操作していれば、使いたくなるのも自然な反応です。子供が興味を持ったものに触れさせてあげると、学習意欲が上がります。みずから積極的に学習することも期待でき、自主性も伸ばせる可能性があります。
自身で調べる力が身につく
インターネットを使えば、さまざまな知識を学ぶことができます。子供が疑問に思ったことも、現代ではインターネットで検索することで簡単に解消できるのです。「空はなぜ青いのか?」「風はなぜ発生するのか?」などの疑問を子供が抱いても、大人でも説明が難しい場合があるでしょう。そこで子供が不思議に感じたことを自力で調べさせることで、正しい情報を得る能力も培うことができます。
親子の対話が増える
パソコンの練習をすると、必然的に親子の対話が増えるようになります。操作方法でわからないことがあったり、タイピングのコツを教えたりする際に、子供との会話が自然と増えるでしょう。パソコンの練習をすることで、親子間のコミュニケーションも活発になるという効果が得られます。
パソコンの主な練習方法
パソコンを練習することには多くのメリットがあることがわかりました。それでは、具体的にどのような練習が望ましいのでしょうか。パソコンの練習には、主に3つの方法があります。
タイピングソフトを使う
指定の言葉や文章をタイピングさせ、正解するとポイントをもらえるタイピングゲームを使えば、飽きずに楽しくタイピングスキルを身につけることができます。ブラインドタッチでプレイすれば、より高得点を狙うことができます。「もっと良い点数を取りたい」という子供の向上心を刺激してあげれば、早いうちにブラインドタッチを身につけることも可能でしょう。タイピングゲームは購入するものも存在しますが、最近ではインターネット上で無料で遊べるものも存在します。それぞれに良さがありますので、お好みの方を選んでタイピングスキルを上げてみてください。
パソコンスクールに通う
独学でパソコンを学んでもいいですが、パソコンスクールでプロの講師に習えば、より正しい知識や効率的な操作のコツを学ぶことができます。他の生徒と交流することもでき、新しい友達もできるでしょう。親どうしで話すことで、良い教材や講習などの情報も得られるかもしれません。子供をパソコンスクールに通わせてみて、さらなる好奇心が見られればプログラミングの勉強も始めてみるといいかもしれません。
読書感想文や自由課題をパソコンでまとめる
ひとつ進んだ実践として、効果的な方法のひとつです。夏休みの宿題の読書感想文をワードで書いたり、自由研究をペイントを使ってまとめてみましょう。将来大学に入ったあとやの就業した際にも役立ちます。ただし、課題にパソコンを使っていいか必ず学校側に確認しましょう。
子供にパソコンの練習をさせるときの注意点
パソコンの練習をさせることには多くのメリットがありますが、注意すべき点もあります。以下のようなことに注意しながら、パソコン学習を進めていきましょう。
1日の使用時間を決める
パソコンの使用には、1日の限度となる時間を決めるようにしましょう。パソコンの練習は大変役立つと予想されますが、低学年の時には紙に文字を書くことや、友達と遊ぶことも大事です。パソコンにべったりという生活になってしまうのを避けるため、1日の使用時間を決めておきましょう。WindowsやMacの設定を利用して、パソコンの使用時間を制限できます。
パソコンの練習後は目を休ませる
パソコンはゲーム同様、使用中は目を酷使します。子供の頃から目を酷使してしまうと、視力の低下・眼精疲労・ドライアイなどになる可能性が高まるでしょう。そのため、パソコンの練習をした後は必ず目を休ませるようにしてください。
サイト閲覧の制限をする
インターネットは便利ですが、子供にとって有害なサイトがあるのも事実です。パソコン操作スキルが向上すればするほど、有害なサイトに出会う可能性は高くなります。WindowsやMacはサイト閲覧を制限することが可能なので、この設定を忘れないようにしましょう。
ゲームの課金を防ぐ
スマホゲームの中には、課金することでゲームクリアが簡単になったり、特定のアイテムを入手できたりするものがあります。そしてパソコン向けのゲームにも、このように課金システムがあるものは多いです。そこで子供がゲームに夢中になり、ついつい課金をしすぎてしまうと、多額のお金が請求される可能性があります。子供にクレジットカード情報を教えないのはもちろんのこと、親のゲームアカウントの情報は教えないようにしましょう。
運動能力の低下
ずっとパソコンの練習をしていると、運動能力が低下する可能性も高くなります。低学年の頃から運動をせずにいると、肥満になる可能性がぐっと高まりますし、骨が発達せず発育にも良くありません。子供にはパソコンばかりさせるのではなく、外でも遊ぶように声をかけましょう。
子供の関心に合わせてパソコンを上手に活用してみよう!
パソコンは非常に便利なツールです。現代においては、プライベートでも仕事でもなくてはならないものでしょう。最近はスマホが普及した影響もあり、パソコンを操作できない人が増えている傾向にあります。しかし、パソコンスキルは多くの仕事はで要求されるもの。子供の頃からパソコンを操作できた方が、のちのち有利になると考えられます。パソコンを学ぶ場合は親御さんが教えるだけでなく、パソコンスクールに通わせてみてもいいでしょう。どちらにもメリットがありますので、環境に合わせて考えてみてください。子供の吸収力は大人よりも高く、学習すれば少しずつですが大人と同じことができるようになります。そのスキルの上達に必須なのが好奇心です。子供の興味・関心に合わせてパソコンを活用し、すすんで学習できるような環境を整えてあげましょう。