世界のあいさつにはどんな言葉がある?あいさつを調べて比べてみよう
公開日: 2023/03/30
朝起きたら「おはよう」、何か嬉しいことをしてもらったら「ありがとう」、人と別れるときには「さようなら」。わたしたち日本人の生活には、いろいろなあいさつの言葉があります。 友達や家族、周りの人たちとの良い関係を作るために欠かせないあいさつですが、世界にはどんな言葉があるのでしょうか?この記事では、世界のあいさつの調べ方や一覧表の作り方、思わずビックリしてしまうユニークなあいさつを紹介していきます。いろいろな国のあいさつを知って、世界中に友達を作ってくださいね。
- 目次
- 世界にはいろいろな言葉がある!
- 世界のあいさつを調べてみよう!
- 調べた世界のあいさつを一覧表にしてみよう
- 言葉を使わないユニークなあいさつもある!
- 世界のあいさつを覚えて、世界中にともだちを作ろう!
世界にはいろいろな言葉がある!
日本を含めて、世界には196ヶ国もの国が存在しています。そして、2023年現在、世界で使われている言葉の数は、なんと7,000種類以上もあると言われているのです。「7,000以上もあるの!?」と思った人もいるかもしれませんが、少数の民族間でしか話されていなかったり、ほとんど話す人がいない言葉も存在しています。そのため、実際にはそこまで多くないかもしれません。また、国が違っても同じ言葉を使っていたり、同じ国でも男性と女性で違う言葉を使ったり、言葉にも色々な使われ方があるのです。
世界のあいさつを調べてみよう!
世界にはいろいろな言葉があるように、いろいろなあいさつも存在します。ですが、あいさつを調べるにも種類が多すぎて、何を参考にしたらいいのか分からなくなってしまうかもしれません。ここからは、世界中に存在するあいさつの調べ方を紹介していきます。全部で4つの方法があるので、自分にとって使いやすい方法を試してみてくださいね。
・インターネット
世界のあいさつを調べるのにインターネットはおすすめのツールです。なぜなら、文字として見るだけではなく、動画や音声で世界中のあいさつを聞くことができるからです。また、インターネットは、図書館やパソコン室以外にも、お家のパソコンやスマートフォンからも使えるので、気になったときにすぐ調べることができます。調べ方は「世界のあいさつ」と打って検索するだけととても楽ちん。世界のあいさつを紹介してくれる音声つきサイトや動画も出てくるので、気になったものから調べてみてください。「(調べたい国の名前)+あいさつ」で検索するのもおすすめですよ。
・絵本
世界のあいさつは、絵本や図鑑を使って調べることもできます。絵本と聞くと児童書のようなイメージがあるかもしれません。しかし、イラストと一緒にあいさつを学習できるので、実際にあいさつを使う場面をイメージしやすいです。世界のあいさつを紹介している絵本は、図書館や本屋さんなどにたくさんありますが、お目当ての本が見当たらない場合には通販サイトで購入するのが便利でしょう。どんな本を選んだらいいか分からなければ、出版社や著者を見たり、商品への評価を参考にしたりするのがおすすめですよ。
・歌
歌を聞きながら、世界中のあいさつを調べることも可能です。具体的には、世界のあいさつが歌詞に入っている歌を歌います。世界のあいさつを口に出して歌うためには、しっかりと耳で聞く必要があります。そのため、インターネットや本を使った調べ方よりも早く覚えられるケースが多く、調べながら身につくのでおすすめです。
・知り合いの外国の人
身の回りに外国の友達や先生がいる場合には、直接あいさつを教えてもらうのもおすすめです。普段から使っているあいさつを身をもって体験できるので、どんな教材よりも勉強になるでしょう。ただし、知り合いに外国の人がいない人もたくさんいると思います。そんな時には、お父さんやお母さんの知り合いに外国の人がいないか聞いたり、他の方法で調べたりしてくださいね。
調べた世界のあいさつを一覧表にしてみよう
世界中のあいさつを調べてみたら、一覧表にしてまとめてみましょう。表にして並べてみると、なかなか真似できないあいさつを使っている国や、似ている言葉を使っている国を発見できるかもしれません。たとえば、以下の表では、国名を縦、あいさつを横にならべて一覧表にしてみました。
このような表にしてみると、それぞれの国の言葉の違いが一目で分かりますね。表を作るときの国や言語は自由ですが、自分の好きな国や行ってみたい国の言葉を選ぶと、よりワクワクしながら調べられるでしょう。
言葉を使わないユニークなあいさつもある!
ここまでは、世界のあいさつの違いを言葉でみてきました。ただし、世界には言葉以外のあいさつもあります。たとえば、私たちが住む日本では、あいさつをする時に「お辞儀」をしますよね。アメリカの場合は「握手」や「ハグ」があいさつ代わりになることもあります。それと同じように、世界には言葉を使わないあいさつがたくさんあるのです。ここでは、日本では見られない「世界のユニークなあいさつ」を紹介していきます。
・モンゴル:「帽子をかぶる」あいさつ
日本で、あいさつをする時には「帽子を取ってあいさつをしなさい」と教えられますよね。しかし、モンゴルでは、正式な場所であるほど「帽子をかぶってあいさつをするのが正しい」とされているのです。また、モンゴルでは「足がぶつかった相手は敵になる」とモンゴルの言い伝えがあるため、相手の足を踏んでしまった時に「敵じゃないですよ」という意味を込めて握手をします。帽子をかぶったり、握手をしたりする動作は同じなのに、これだけ意味が違うのはとても興味深いですね。
・マオリ族:「おでこと鼻を合わせる」あいさつ
ニュージーランドの先住民族であるマオリ族は、お互いのおでこと鼻をくっつける「ホンギ」というあいさつをします。マオリ族にとって、息を吸うための大切な鼻は「命を吹き込む場所」と考えられています。そんな大切な鼻を触れ合わせることが、魂のやり取りや団結の象徴を意味しているのです。日本にはない文化なので、あいさつで顔を近づけることが「恥ずかしい」と感じるかもしれませんが、こうした文化の違いをあいさつから学べるのは面白いですね。
・フィリピン:「相手の手を自分のおでこに当てる」あいさつ
フィリピンの伝統的な習慣のひとつに、「マノ・ポ」と呼ばれるあいさつがあります。「マノ・ポ」は、年上の人や高齢者に対して敬意を払う意味があり「マノ」はスペイン語で「手」、「ポ」はタガログ語で「丁寧な表現」を表すのです。やり方は、写真のように目上の人の右手を自分の右手で取り、相手の手の甲を自分のおでこに当てます。フィリピンでは、子供が大人に、大人がお年寄りにこのようなあいさつをする文化があるのです。少し意味は違いますが、日本でいうところの「敬礼」がこれに近いかもしれませんね。
・チベット:「舌をペロッと出す」あいさつ
チベットには、初めて会った人に対して舌をペロッと出すあいさつがあります。まるで「あっかんべー」のような仕草ですが、人を出迎えるための習慣として大人も子供も舌を出すのです。これは、「悪魔の生まれ変わりは黒い舌をもつ」という古くからの言い伝えが関係しています。人は生まれ変わるという教えがあるチベットにおいて、お互いの舌を見せ合うことで「わたしは悪魔の生まれ変わりじゃないですよ」と証明しあう習慣があり、それが次第にあいさつになったそうです。もしもチベットに行ったときには、「ぼく/わたしも悪魔の生まれ変わりじゃないですよ」という意味を込めて、舌を出してあいさつしてみてくださいね。
・キクユ族:「相手の手に唾をかける」あいさつ
世界には「相手の手に唾をかける」というあいさつが存在します。これは、東アフリカに住んでいるキクユ族という民族のあいさつです。キクユ族にとっての唾には「魔除け」の意味が込められています。「相手についた悪いものを祓(はら)い、良いことがありますように」と願いをこめて、相手の手に唾をかけているのです。わたしたち日本人では、嫌な気持ちになってしまう「唾をかける」行為も、世界のどこかではあいさつになるのは不思議ですね。
世界のあいさつを覚えて、世界中にともだちを作ろう!
世界には、さまざまな国や言語が存在していて、その数だけあいさつがあることが分かりました。あいさつは、人と人の心の距離を縮めてくれる大切な言葉です。その国の言葉が分からなくても、あいさつができれば世界中にともだちを作ることだって夢じゃありません!今回お話したあいさつの言葉やユニークなあいさつは、ほんの一部です。この記事で解説した調べ方を参考に、他のあいさつを調べてみたり、自由研究の題材にしたりして、新しい気づきや発見を楽しんでいきましょう。