割れないシャボン玉は作れる?材料や拭き口を変えて試してみよう!

公開日: 2024/04/30

ふわふわ浮かぶシャボン玉は、子どもだけでなく大人にとっても、見ていて楽しいものです。日中の外遊びであれば、日光を受けたシャボン玉がキラキラ光って、さらに魅力的になります。シャボン玉がきれいだからこそ、すぐ割れてしまうのが残念に感じますよね。 この記事では、シャボン玉が割れてしまう理由を解説しながら、簡単にできる割れにくいシャボン玉の作り方を紹介します。

目次
シャボン玉がすぐに割れるのはなぜ?割れないシャボン玉を作ってみたい!
お家で手作りできる?割れにくいシャボン玉液の作り方
もっと丈夫なシャボン玉がつくれる?シャボン玉液や拭き口を変えてみよう!
何回できるかな?割れないシャボン玉を使って遊んでみよう!
工夫次第でシャボン玉遊びは一層楽しくなる

シャボン玉がすぐに割れるのはなぜ?割れないシャボン玉を作ってみたい!

割れにくいシャボン玉を作れたらいいな、と考えたことがある人は多いのではないでしょうか?割れにくいシャボン玉を作る方法を考えるためには、まず、なぜシャボン玉ができるのか、どうして割れてしまうのかについて考えてみましょう。

シャボン玉は薄い水の膜でできている

シャボン玉は、水の薄い膜が球状の泡になったものです。水は一か所にぎゅっと集まる性質があるので、純粋な水でできた泡はあまり大きくならず、短い時間でつぶれてしまいます。

シャボン玉は、水にせっけんの成分(界面活性剤、かいめんかっせいざい)を混ぜることで、水が一か所に集まる性質を弱めたものです。界面活性剤があると、水は薄い膜の状態に広がりやすく、その状態を長い時間保つことができます。

シャボン玉が割れてしまう理由

シャボン玉が割れてしまうのは、水の膜に穴が開いてしまうことが原因です。穴が開く理由には、以下の理由などがあります。

1. 重力によって、水が下のほうに移動してしまい上部の膜が薄くなる
2. 水分が蒸発して、水の膜が薄くなる
3. 小さいチリなどと衝突して、水の膜が壊れてしまう

逆に考えると、これらの問題を克服できれば割れにくいシャボン玉ができるはずです。

割れにくいシャボン玉を作るにはどうすればいい?

シャボン玉の膜が破れてしまう原因への対策として効果的なのは、水に粘り気を加えることです。シャボン玉の膜を強くするだけでなく、水分の蒸発も遅くなるので、より割れにくいシャボン玉ができます。

お家で手作りできる?割れにくいシャボン玉液の作り方

それでは、お家にあるもので簡単にできる割れにくいシャボン玉液を作ってみましょう。※シャボン玉液 は、飲み込んではいけません。また、割れたシャボン玉の液が地面に付くと滑りやすくなることがあるので注意が必要です。シャボン玉遊びをするときは、大人の人と相談して、安全な場所で楽しみましょう。

用意するもの

シャボン玉液に使う材料はこちらです。

1. 水(水道水):100ml
2. 砂糖:30g
3. 食器用洗剤(界面活性剤が30%以上のもの):10g

水に砂糖を加えると水が蒸発しにくくなるので、シャボン玉が割れにくくなります。食器用洗剤は、大人の人に泡立ちがよいものを選んでもらうのがおすすめです。

シャボン玉液の作り方

シャボン玉液を上手に作るポイントは、まず水に砂糖をしっかりと溶かしたあと、洗剤を加えて泡立てないようにゆっくりとかき混ぜることです。泡が多いとシャボン玉をふくらませにくくなることがあります。砂糖が溶けにくいときは、すこし温めた水を使いましょう。

シャボン玉のふくらませ方のコツ

ストローをシャボン玉液につけたら、ゆっくりと一定の強さで息を吹き込みます。急に強く吹き込むと、膜が耐え切れずにシャボン玉が壊れてしまいます。

もっと丈夫なシャボン玉がつくれる?シャボン玉液や拭き口を変えてみよう!

砂糖を混ぜただけでもシャボン玉は割れにくくなりますが、もっと丈夫なシャボン玉を作るにはどうすればよいでしょうか?シャボン玉液の改良と、シャボン玉を作る道具を変えて実験してみましょう。

シャボン玉液の改良

砂糖を加えただけでは、シャボン玉液の粘り気はあまり強くなりません。そこで、もっと粘り気のある材料を入れて、頑丈なシャボン玉を目指します。先ほど紹介したシャボン玉液をベースに、砂糖の代わりに次のような材料を入れてみましょう。

1.ガムシロップ 基本の量は小さじ5杯ぐらい
ガムシロップは砂糖を溶かした水に粘り気をもたせたものです。アイスコーヒーなど、冷たくて砂糖が溶けにくい飲み物に使われます。

2.はちみつ 基本の量は小さじ0.5杯ぐらい
はちみつも、砂糖の成分がたくさん含まれている粘り気の強い液体です。はちみつも水に溶けにくい場合があるので、すこし温めた水を使うのがよいでしょう。

3.洗濯のり 基本の量は小さじ2.5杯ぐらい
洗濯のりは、服を選択するときに使うと仕上がりがパリッとするアイテムです。洗濯のりには、いくつかの種類がありますが、丈夫なシャボン玉を作るにはPVA(ポリビニルアルコール)洗濯のりが効果的です。このタイプの洗濯のりはドラッグストアや100円ショップなどで購入できます。

シャボン玉液の改良 その2

ガムシロップ、はちみつ、洗濯のりは、それぞれ単体でもシャボン玉を丈夫にする効果があります。さらに丈夫なシャボン玉を目指して、これらを混ぜ合わせたシャボン玉液も試してみましょう。

洗剤やガムシロップなどの量を少しずつ変えてみると、シャボン玉ができやすくなったり、できにくくなったりします。たくさん入れすぎてしまうと逆効果になることもありますが、それも実験の面白さの一つかもしれませんね。自由研究のテーマとしてもおすすめです。

シャボン玉を作る道具を変えてみる

ストローはシャボン玉を作る基本的な道具ですが、他にも上手にシャボン玉を作れる道具があるかもしれません。道具を変えれば遊び方も広がります。

1.針金ハンガー
針金でできたハンガーは形を調節できるので、いろいろなシャボン玉を作れます。ハンガーで大きな輪を作れば、巨大なシャボン玉作りにも挑戦できそうです。

2.モール
モールは針金の周りにカラフルな糸やビニールを飾り付けたものです。針金ハンガーよりも柔らかく、手軽に形を整えられます。モール同士をつなげるのも簡単なので、たくさんのシャボン玉を同時に放出するバブルガンのようなおもちゃも自作できます。

3.うちわ
加工する手間が少ないプラスチック製のうちわもおすすめです。うちわについている紙を剥がすと、プラスチックの骨組みが出てきます。この骨組みの合間にシャボン液が膜を作るので、シャボン玉遊びにはうってつけです。

4.牛乳パック
牛乳パックはハサミで簡単に加工できるうえに、水にぬれても問題ない便利な材料です。牛乳パックで作ったパーツを組み合わせれば、お好みでいろいろな大きさのシャボン玉を作れます。

何回できるかな?割れないシャボン玉を使って遊んでみよう!

最後に、割れにくいシャボン玉を使ったおすすめの遊び方を紹介します。普通のシャボン玉は手で触るとあっという間に壊れてしまうので、手で持ったりすることはできません。でも、今回紹介した割れにくいシャボン玉と手袋を使えば、シャボン玉を手で触って遊ぶことができます。

手袋のうえでシャボン玉を弾ませてみよう

軍手のような、もこもこした手袋の上でシャボン玉を弾ませることができます。落ちてくるシャボン玉を、手のひらで下から優しく持ち上げてみましょう。

軍手以外にも、素手やゴム手袋を試してみると違いが体感できるかもしれません。同じ軍手でも、新品と洗ったもの、濡れたものを比べてみるとどんな違いがあるでしょうか。

この遊びの注意点

シャボン玉遊びをすると、シャボン玉液の成分が飛び散ります。手袋にべたべたした汚れが付くこともあるので、大人の人に確認して、軍手や掃除用のゴム手袋などの汚れてもよいものを使うようにしましょう。

環境に配慮して、シャボン玉液は必要な分だけ作るようにします。粘り気がとても強い場合は、配管のつまりの原因になる可能性があります。排水溝に流さずに、新聞紙などに吸わせて捨てましょう。後片付けまでが遊びの1セットと考えるのが大切です。

工夫次第でシャボン玉遊びは一層楽しくなる

シャボン玉液やシャボン玉を作る道具を工夫すると、シャボン玉遊びがさらに面白く、特別な遊びになります。シャボン玉ができる仕組みや割れる原因を考えると、工夫の仕方がなんとなくイメージできるようになりますね。この記事を参考に、安全に注意してシャボン玉遊びを楽しんでください。実際に試してみると、新たな発見や疑問が見つかって、さらに楽しい遊びにつながるかもしれません。


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