ドローンとはどのような仕組み?なぜ飛べる?気になる活用例

身近な疑問

ワンダー 5

公開日2025.02.13

空を飛ぶドローンを見たことはありますか?小さな飛行機のようにスイスイ飛ぶ姿はかっこいいですよね。しかし、「ドローンはどうやって空を飛んでいるのだろう?」と不思議に思ったことはありませんか? ドローンは、少し前までは専門家だけが使うものでしたが、今では私たちの身近なものになり、さまざまな場所で活躍しています。この記事では、ドローンが飛ぶ仕組みや、どんなふうに役立っているのかをわかりやすく紹介します。一緒にドローンの秘密を探ってみましょう。

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そもそもドローンって何?

ドローンがどのような仕組みで空を飛ぶのかを知る前に、まずはドローンについての基本を確認しましょう。ドローンとは何か、どんな特徴があるのかを一緒に見ていきます。

ドローンは無線で操作される無人航空機

ドローンとは、無線で操作される「無人航空機(むじんこうくうき)」のことです。これは、人が乗らずにリモコンやスマートフォンを使って遠くから操作できる飛行機のような機械です。具体的には、重さが200g以上で、遠隔操作や自動飛行が可能なものが「ドローン」と呼ばれます。
ドローンにはいくつものプロペラが付いており、風が吹いてもバランスを保ちながら安定して飛ぶことができるのが特徴です。また、無線で自由に動かせるため、便利な乗り物としてさまざまな場所で活躍しています。

名前の由来は飛ぶときの音?

「ドローン」という名前は、飛ぶときに聞こえる「ブーン」という音からきていると言われています。この音は、プロペラが回転するときに出る低い音で、蜂(ハチ)が飛ぶときの羽音に似ているのが特徴です。

また、英語で「Drone(ドローン)」はミツバチの雄(オス)を意味します。そのため、ミツバチの「ブーン」という羽音が名前の由来だとも言われています。

ドローンとラジコンの違い

ドローンとラジコンは似ているようですが、いくつかの違いがあります。ドローンには「フライトコントローラー」という特別な装置が搭載されていて、これが自動でバランスを取ったり、安定した飛行を助けたりします。さらに、ジャイロセンサー(傾きや回転を感知する装置)やGPS(位置情報を把握する仕組み)が使われ、正確な動きを実現しています。
一方、ラジコンは基本的に手動で操作されるため、ドローンほど安定性は高くありません。プロペラの数にも違いがあり、ドローンは通常4つ以上のプロペラを持っていますが、ラジコンヘリコプターは多くの場合2つです。
また、ドローンを屋外で飛ばすときはルールを守る必要があります。飛ばしてはいけない場所や高さの決まりがあるので、事前に確認して安全に楽しみましょう。

ドローンが空を飛ぶ仕組み

ドローンは、プロペラの回転と空気の力を使って空を飛んでいます。プロペラが作り出す風が、ドローンを地面から持ち上げてくれるのです。
ここからは、ドローンが空を飛ぶ秘密を説明していきます。

ドローンが浮く仕組み

ドローンが空に浮かぶのは、「揚力(ようりょく)」という上向きの力を使っているからです。この揚力は、プロペラが高速で回転し、風を下向きに押し出すことで生まれます。その反動で、ドローンは地面からふわっと浮き上がるのです。
例えば、4つのプロペラを持つ「クアッドコプター」というドローンでは、4つのプロペラがバランスよく回転して揚力を作り、安定して空中に浮かびます。風が吹いてもバランスを保ちやすく、同じ場所でピタッと止まったり、まっすぐ飛んだりできるのはこの仕組みのおかげです。
さらに、プロペラの回転速度を調整することで、ドローンの高さを自由に変えることができます。

ドローンが動く仕組み

ドローンが前後左右に動くのは、プロペラの回転速度を調整しているからです。それぞれのプロペラが生み出す力を変えることで、ドローンは思い通りの方向に進むことができます。
例えば、ドローンを前に進ませたいときは、後ろ側のプロペラを速く回して、前側のプロペラを少し遅くします。すると、ドローンの前が少し下がり、そのまま前に進むようになります。同じように、右に動かしたいときは左側のプロペラを速く回し、右側のプロペラを遅くすることで、ドローンが右に動きます。
このようにプロペラの回転速度を調整することで、ドローンは自由自在に空を飛び回ることができるのです。

ドローンが回転する仕組み

ドローンがその場でクルッと回るのは、プロペラの回転方向と速度を調整しているからです。ドローンのプロペラは、左右や前後で逆向きに回っており、この仕組みによってバランスを取りながら回転します。
例えば、右に回転したいときは、右回りのプロペラの回転を速くし、左回りのプロペラの回転を少し遅くします。これにより、ドローンが右にスムーズに回転します。同じ方法で左回りにも回転できます。
また、ドローンが正確に回転するためには、ジャイロセンサーが大きな役割を果たしています。このセンサーがドローンの傾きや動きを感知し、プロペラの回転を細かく調整することで、風が吹いても安定して回転できるようになっています。

ドローンはさまざまな場面で活躍中!

ドローンの技術は、どんどん進化していて、さまざまな場面で役に立っています。ドローンが使われているところを見てみると、「こんな場所でも活躍している!」と驚くかもしれません。ここでは、ドローンが活躍している場所や仕事を紹介します。

空撮や映像づくりで大活躍

ドローンは、映画やテレビ番組、スポーツの試合で空から映像を撮るときに大活躍しています。高いところから広い景色の撮影や、建物や自然を見下ろしたような映像を撮ることができます。
例えば、スポーツでは競技場全体を上から映したり、選手に近づいて撮影したりします。映画では、スリル満点のシーンや特別な場所の映像を撮ることができます。これまでできなかった角度や場所から撮影できるのは、ドローンのすごいところです。
ドローンで撮られた映像は、見る人に感動や驚きを与えています。これからも、ドローンは楽しい映像をたくさん生み出してくれるでしょう。

農業の手伝いでも活躍

畑や田んぼでも、ドローンが使われていることを知っていますか?ドローンを空に飛ばして畑を見渡せば、作物がどれくらい育っているか、病気や虫の被害がないかなどを調べることができます。広い畑を歩き回らずに済むので、とても便利です。
さらに、ドローンを使えば農薬や肥料を必要な場所にだけ正確にまくことができます。これでムダが減り、環境にもやさしくなります。また、自動で種をまくこともできるので、農家さんの仕事を大きく助けてくれる存在です。これからの農業では、ドローンが頼れるパートナーになりそうですね。

災害が起きたときの助けにも

地震や火事、洪水などの災害が起きたとき、ドローンはとても役に立ちます。空から被害を受けた場所を見て、どこに助けが必要なのかを調べることができるからです。
例えば、地震で道路が壊れて人が入れない場所も、ドローンなら空を飛んで状況を確認できます。また、ドローンが撮った映像を使えば、救助隊がどこを優先して助けに行けばいいかを判断できます。さらに、ドローンを使って食べ物やお水、薬を運ぶこともできるでしょう。災害のとき、ドローンは人々の命を守るために活躍が期待されています。

荷物を届ける仕事でも期待

ドローンは、荷物を届ける配送の仕事でも注目されています。車やバイクだと渋滞で時間がかかることがありますが、ドローンは空を飛んでまっすぐ荷物を届けることができます。
今はまだ実験中ですが、将来はドローンが空から荷物を届けてくれる日が来るかもしれません。ドローンのおかげで、私たちの生活はもっと便利になりそうですね。

ドローンの楽しみ方と注意点

ドローンは、空から写真や動画を撮ったりして、楽しく遊べる道具です。しかし、安全に使うためには、守らなければならないルールがあります。

まず、ドローンを飛ばすときは、「飛行禁止区域ではないか」や「条例や管理者に禁止されていないか」を必ず確認しましょう。例えば、人が多い場所や学校、空港の近くで飛ばしてはいけません。夜や暗くなってから飛ばすのも禁止されています。ドローン専用の練習場や自宅の庭など、安全な場所を選びましょう。

また、ドローンの重さによってはルールが変わり、飛ばす場所や高さなどが制限されるのも覚えていてください。

そして、初めて飛ばすときは、必ず大人と一緒に行いましょう。ドローン教室で基本の操作を学ぶのもおすすめです。ルールを守らないと法律違反となり、罰則を受けることもあります。ルールを守って、みんなが安心できる使い方を心がけましょう!

ドローンの仕組みを理解して操作してみよう!

この記事では、ドローンの飛ぶ仕組みや、どのような場面で活躍しているのかを紹介しました。ドローンが私たちの生活や仕事にどんなふうに役立つか、想像できたでしょうか?

もし、興味を持ったなら、初心者向けの簡単に操作できるドローンを試してみるのがおすすめです。最近では、家の中でも遊べる手頃なドローンもあります。実際に操縦してみると、ドローンの面白さや新しい可能性をもっと感じられるかもしれません。
これからもドローンの技術はどんどん進化して、今までにない使い方が生まれるでしょう。ぜひ、ドローンのこれからの活躍にも注目してみてください。


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