干ばつはどうして起きるの?干ばつがわたしたちの生活に与える影響

身近な疑問

ワンダー 6

公開日2025.02.27

「雨が降らない日が続いたらどうなるのだろう。」と思ったことはありますか?実は、その答えが「干ばつ(かんばつ)」という現象につながります。干ばつは、自然だけでなく、私たちの暮らしにも大きな影響を与える深刻な問題です。 この記事では、干ばつがどうして起きるのか、またそれが私たちや自然にどんな影響を与えるのかを一緒に見ていきましょう。干ばつについて知ることで、普段の生活や地球環境について考えるきっかけになるかもしれません。

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「干ばつ」って何だろう?

「干ばつ」とは、雨がほとんど降らない日が長く続いて、水が足りなくなってしまう現象のことです。この状態になると、畑で育てている野菜や果物が枯れてしまったり、水を使った作業ができなくなったりして、私たちの生活に困りごとが増えてしまいます。
では、どうして干ばつが起きてしまうのでしょうか?次の章では、その原因を見てみましょう。

干ばつが起きる原因

干ばつは、自然の仕組みや人間の生活が関係して起こる現象です。ただ雨が降らない日が続くだけではなく、地球全体の変化やその土地の特徴、人々の水の使い方が原因になることもあります。
ここでは、干ばつが起きる理由を3つに分けて説明します。

地球温暖化による気候の変化

地球が暖かくなる「地球温暖化」が進むと、干ばつが起きやすくなることがあります。気温が上がると、水が蒸発しやすくなり、雨が降る量やタイミングが変わってしまうからです。その結果、一部の地域では雨がほとんど降らなくなり、水が足りなくなることがあります。
例えば、アフリカの一部では気温が上がり続け、雨が少ない状態が長く続いています。そのため、畑で作物が育たなくなり、人々の生活がとても大変になっています。
こうした問題を防ぐためには、地球温暖化を少しでも抑えることが大切です。電気を無駄に使わないようにしたり、ゴミを減らしたりすることが、地球を守ることにつながるでしょう。

地形や地理的な理由

土地の地形や場所も、干ばつが起きやすいかどうかに関係しています。例えば、山に囲まれた地域や、海から遠く離れた内陸の地域では、湿った空気が届きにくく、雨が少なくなることがあります。そのため、こうした地域では雨が降らない日が長く続き、干ばつが起こりやすくなる場合があります。
中央アジアでは、山が周りを囲んでいるため湿った空気が届かず、雨があまり降らないことがあります。このような場所では、雨が降ったときに水をためておき、大切に使う工夫が必要です。

人口の増加と水の使いすぎ

人口が増えると、飲み水やお風呂、料理、農業などで使う水の量もどんどん増えます。水をたくさん使いすぎると、川や地下にある水が減ってしまい、水不足が起きることがあります。これが、干ばつを引き起こす原因の1つになるのです。
例えば、ある地域では、人口が増えたことで地下水をたくさん使いすぎてしまい、水が無くなってしまったことがあります。このような問題を防ぐためには、日常生活で水を無駄にしないことや、雨水をためて使う工夫が大切です。
次の章では、干ばつが私たちの生活や地球にどのような影響を与えるのかを、さらに詳しく見ていきましょう。

干ばつが地球やわたしたちの生活に与える影響

雨が降らず水が足りなくなると、畑で作物が育たなくなったり、自然災害が起きやすくなったりします。
ここでは、干ばつがどのように私たちの生活や自然環境に影響を与えるのか、詳しく見ていきましょう。

自然災害を引き起こすことがある

干ばつが続くと、砂嵐や森林火災といった自然災害が起きやすくなります。雨が降らないと土が乾いて植物が育たなくなり、土をしっかり押さえる力が弱くなるため、強い風で砂嵐が発生することがあります。また、乾いた木や草は火がつきやすくなり、火事が広がる危険も高まるでしょう。
例えば、オーストラリアでは長い間雨が降らず、広い森で火事が起きて多くの動物や自然が被害を受けました。このように、干ばつは他の自然災害を引き起こすことがあるのです。

農作物の収穫が減る

干ばつは、農業にも大きな影響を与えます。雨が少ないと土が乾いてしまい、野菜や果物、米などの作物に必要な水が足りなくなります。その結果、畑で育てる作物の収穫量が減ってしまうのです。
例えば、アフリカの一部では、雨が長い間降らなかったためにトウモロコシや小麦が育たなくなり、食べ物が足りなくなる問題が起きました。こうした影響は、私たちの生活にもつながり、スーパーで売られる食べ物の値段が上がることもあります。

飢餓(きが)や貧困につながる

干ばつの影響で農作物が育たなくなると、農業で生活している人たちの収入が減り、生活がとても苦しくなってしまいます。特にお金や食べ物が少ない地域では、干ばつが原因で十分な食べ物を手に入れられなくなる「飢餓(きが)」という深刻な問題が起きることもあります。
例えば、アフリカの一部地域では、雨が降らず作物が育たなくなったため、多くの人が食べ物やお金を得ることがでず、苦しい生活をしています。こうした問題を防ぐためには、干ばつの影響を減らすための工夫や助け合いが必要です。
次の章では、干ばつを防ぐために世界や私たちがどのような取り組みをしているのかを見ていきましょう。

干ばつを減らすための取り組み

干ばつを防ぐために、世界中でさまざまな対策が行われています。ここでは、干ばつから地球や暮らしを守る取り組みと、私たちにできることを紹介します。

干ばつから地球や暮らしを守るための取り組み

*水をためる仕組み
雨が少ないときに備えて、水をためておける仕組みが世界中で作られています。大きなダムや貯水池を作ったり、地下に水を蓄える施設を整えたりして、必要なときに使える水を確保しています。

*森や木を守る活動
木や森は、水を蓄えたり土をしっかり押さえたりする役割があります。そのため、干ばつを防ぐために森を守ったり、新しく木を植えたりする活動が世界中で行われているのです。例えば、アフリカで行われている「グリーンベルト運動」では、砂漠化を防ぐために木を植える取り組みが進められています。

*技術を使った工夫
新しい技術も、干ばつ対策に役立っています。農業では「点滴灌漑(てんてきかんがい)」という方法で、必要な場所だけに水を与えて無駄を減らしています。また、海水をきれいにして飲み水に変える技術も進化しており、水不足の解消に役立っているのです。

私たちにできる取り組みは?

干ばつを防ぐため、わたしたちが生活の中で、できることもあります。
例えば、水を無駄にしないことです。歯を磨くときや手を洗うときに水を出しっぱなしにしない、シャワーの時間を短くするなど、少しの心がけでたくさんの水を節約できます。また、野菜を洗った後の水を再利用して水やりに使うのも良い方法です。
さらに、地域で行われる自然を守るイベントや環境学習に参加するのもおすすめです。環境問題について学びながら、私たちにできることを考えるきっかけになります。
このように、日常生活の中で、少しずつできることから始めてみましょう。

干ばつを減らすために身近なことから始めてみよう

干ばつは、地球環境や私たちの暮らしに影響を与える問題ですが、少しの工夫で水の使いすぎを減らすことはできます。
世界中で進められている対策に加え、私たちが日常生活でできる節水や水の再利用も大切な取り組みです。
まずは身近なことから少しずつ始めて、水や自然を大切にする暮らしを心がけてみませんか。それがきっと、干ばつを減らす力につながるでしょう。


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