学校でのマインクラフト導入事例│どんなスキルが学べるの?

公開日: 2020/01/15

マインクラフト(Minecraft)というゲームを知っていますか?「マイクラ」と略されて呼ばれることが多いこのゲームは、子どもから大人まで世界中で注目され、多くの人々に利用されています。

目次
子どもがマインクラフトから学べるスキル
学校でのマインクラフトの導入事例
マインクラフトの遊び方
単なるゲームじゃない?!マインクラフトを活用しよう

子どもがマインクラフトから学べるスキル

ルールに縛られず、プレイヤーがゲームの世界を動き回り、探索したり、好きな構造物を創造したりして楽しむことができるマインドクラフト。このゲームからは、子どもたちの思考力や創造力、問題解決能力やコミュニケーション能力、分からないことを自ら調べる力など、学習に結びつく、さまざまな効果が期待されています。インターネットの普及により、誰もが時間を問わず、情報にアクセスできるようになった現代社会は、めまぐるしく変化しています。そうした変化の中で求められるスキルが、先を読み思考する力と、得た情報を元に何かを生み出す創造性や課題解決能力、そしてコミュニケーション力です。マインクラフトは、まさにこうしたスキルを身に着けることができるゲームとして、今、米国やスウェーデンなど世界の教育現場でも導入が進んでいるのです。

学校でのマインクラフトの導入事例

日本においては、2020年より小学校の授業でプログラミング教育が必須化されることにより、子ども向けのプログラミング教室が一気に増え、教材としてもマインクラフトは多く活用されています。マインクラフトの導入は、プログラミング教室ばかりではありません。日本の小学校や中学校においても、マインクラフトは導入されてきています。2015年には既に、東京都の公立小学校が総合の授業の中で取り入れており、翌年以降もマインクラフトの導入校は増えつつあります。そこで、今回は「教育版マインクラフトを活用したプログラミング的思考学習の推進」プロジェクトの中で2017年に四国で実施された実証講座について、ご紹介しましょう。当講座は、高知県土佐市教育委員会と徳島県東みよし町教育委員会、日本マイクロソフト社によって行われました。通常、子どもたちはゲーム要素が色濃い、マインクラフトへの取り組みに意欲的です。そのため、教育現場においては、マインクラフトを子どもたちの意欲から発してプログラミングを学ぼうといった方向性で学習に活用する傾向にあります。そこで、この実証講座では、あえて一般的に学校内で行われている、教師が子どもたちに「知識を伝える」学習方法に焦点を当て、マインクラフトについて授業のように教え、その知識でマインクラフトを学べるか、という知識伝達型の学習モデルを検証しました。

(1)取り組み内容

当講座(ワークショップ)での使用言語はMakeCode、教材は教育版マインクラフト(Minecraft:Education Edition)です。MakeCodeとはマイクロソフトが提供している無料のプログラミング群のことで、その中のプログラムをパソコンにインストールし、マインクラフトと連携させると、マインクラフト内でプログラミングができるようになります。実証校として、四国の5つの小学校が対象となり、1日完結型のカリキュラムが用意されました。実証講座(ワークショップ)を開催するにあたり、指導にあたる予定の教職員や保護者、地域の方々に対して、事前研修が行われました。大人よりもマインクラフトに対して知識を有している中学生も先生として参加者に入れた点は興味深いところです。

(2)講座内容

実証講座では、教育版マインクラフトに登場するキャラクターを、座標を用いて目的地まで動かすという課題が課せられ、小学生たちがそれに挑戦しました。マインクラフトの世界では、すべてがブロックで構成されているため、位置情報を座標で示しやすく、さらにこの課題については、小学4年生の算数の学習カリキュラムにある「位置の表し方」と相関性があることから、この課題が選ばれたそうです。当講座では、マインクラフトで作ったワールドを4つのセクションに分け、セクションごとの課題をクリアしながら進み、全セクションの攻略を目指します。すべてのセクションの課題をクリアすれば、グループ用のボーナスステージも用意されており、子どもたちが意欲的に取り組めるように趣向が凝らされていました。

(3)講座の様子

当講座では、まず座標の理解を促すための「位置の表し方」について学ぶところからスタート。その後、パソコンでのマインクラフトの基本操作の指導を受けながら、子どもたちは自分たちのキャラクターを決めて、あらかじめ用意されたワールドに入りました。スクリーンには、同じテーブルの子どもたちのキャラクターが映し出される仕組みになっています。キーやマウスなどの基本的な操作を覚えた後は、子どもたちはマインクラフトで自由に遊び、その中で、子どもたち同士が、活発にコミュニケーションを取り合う様子がうかがえました。操作に慣れた後は、いよいよプログラミングのはじまりです。子どもたちには、教育版マインクラフトに登場するキャラクターは勝手に動かず、プログラムによって動くことが説明され、あらかじめ用意された「Go」「Come」「Turn」の指示でキャラクターがどう動くのかを確認しました。また、それらを応用して指示を変えるとどうなるか、指示によってキャラクターの動きがどう変化するのかを、子どもたちが試行錯誤しながら学んでいけるように促しました。これは実際の初心者コンピュータプログラマが、ひとつひとつの命令の動きを確認し、それを変化させていくことでプログラムを組み立てていく様子と、とてもよく似ています。子どもたちは、今回のプログラミング体験を通して、実世界での機械やロボットのプログラミングにはどんな可能性があるのかといったイメージを広げることができたようです。

マインクラフトの遊び方

マインクラフトの遊び方は、一言でいえば「自由」です。ルールや勝敗を決めたり、何かを攻略したりというゴールもなければ、マニュアルも存在しません。プレイヤーの思考力と創造力によって、自分のワールドを作っていくのです。生き残りをかけて、すべてをゼロから作り出さないといけない「サバイバルモード」と、すべてのブロックやアイテムを自由に活用して建築を自由に楽しむ「クリエイティブモード」のどちらを選んでも、それぞれの遊び方があり、夢中になれる要素がそろっているのが、マインクラフトの魅力と言えるでしょう。マインクラフトはPS4、Nintendo Switchなどの家庭用ゲーム機から、パソコン、スマートフォンのアプリまで様々なデバイスで遊ぶことが可能です。マルチプレイに対応しているため、ネットワーク上で繋がった複数のプレイヤーと一緒に協力して遊ぶことも可能です。みんなで一緒に冒険したり、みんなで一緒に何かを作り上げたりと楽しみ方は様々です。また、パソコン版では「MOD」と呼ばれる追加プログラミングをインストールすることでゲームを進化させることができます。世界中のプレイヤーが「MOD」を配布したり、自分の作ったワールドをYouTubeにアップしたりして楽しんでいます。

単なるゲームじゃない?!マインクラフトを活用しよう

マインクラフトは追加プログラムにより今後も様々な進化を遂げていくでしょう。マインクラフトは、子どもたちにとって楽しいもので、いやがる子どもが少ないため、教材として非常に利用しやすいものです。マインクラフトを楽しみながら子どもの将来に役立つスキルを育んでみませんか?

参考サイトhttp://www.soumu.go.jp/programming/data/019/019_report.pdf
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