お医者さんの仕事内容は専門分野で違う?将来、医師として働くには

身近な疑問

ワンダー 1

公開日2025.06.30

「お医者さん」と聞いて、みなさんはどんな仕事を思い浮かべますか?風邪を治したり、ケガを手当てしたりするイメージがあるかもしれません。それもお医者さんの大切な仕事ですが、それだけではなく、お医者さんは、それぞれの専門分野によって仕事内容が大きく違います。 この記事では、お医者さんの専門分野や仕事内容についてわかりやすく紹介します。「将来お医者さんになりたい!」と思っている人はぜひ、参考にしてください。

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お医者さんの仕事内容

お医者さんの仕事内容は専門分野によって違いますが、どの分野でも共通する部分があります。この章では、お医者さんがどのような仕事をしているのか、大きく3つに分けて紹介します。

患者さんの診察や治療

お医者さんの仕事のひとつは、病気やケガで困っている人を助けることです。まず、患者さんの話をよく聞いて、どんな症状があるのかを調べます。次に、血液検査やレントゲンなどで病気の原因を調べ、症状に合った治療を行います。たとえば、薬を出したり、生活習慣を見直すアドバイスをしたり、手術をしたりといった処置が挙げられるでしょう。

健康診断や予防医療の実施

病気を治すことも大切ですが、病気にならないように予防するのも、お医者さんの大切な役割です。お医者さんは、「健康診断」や「予防接種」を通じて、体の中で病気が広がらないようにしています。
健康診断では血液や体の状態をチェックし、病気が進まないように早めの対策を取ります。予防接種では、インフルエンザやはしかなど、人にうつる病気を防ぐためにワクチンを打ちます。これにより、みんなが元気に過ごせるようになるのです。

新しい治療法や薬の研究活動

すべてのお医者さんではありませんが、新しい治療法や薬の研究をしているお医者さんもいます。たとえば、新しい薬を研究したり、治療法が見つかっていない病気の治し方を考えたりします。
これらの研究から得られた知識や治療法は、病気で苦しんでいる多くの人を助けることにつながります。

専門分野で違う?お医者さんの仕事内容

「お医者さん」と言っても、専門分野はそれぞれ違います。この章では、よく耳にするお医者さんの専門分野をいくつか紹介します。

小児科医(しょうにかい)

小児科医は、赤ちゃんから小学生、中学生くらいまでの子どもを専門に診るお医者さんです。成長段階にある子どもの診察には、発達に関する専門的な知識が求められます。小児科医の主な仕事は以下の通りです。

*予防接種を行う
*身長や体重を測り、成長の様子をチェックする
*子どもがかかるさまざまな病気を診察して治療する
*保護者の質問に答えたり、日常生活のアドバイスをしたりする

子どもは自分の体調をうまく言葉で伝えられない場合もあるので、小児科医はやさしく丁寧に話を聞くことが大切です。

耳鼻咽喉科医(じびいんこうかい)

耳鼻咽喉科医は、耳、鼻、のどの病気を診察する医者さんです。耳や鼻、のどは、「聞く」「におう」「話す」など、日常生活に欠かせない感覚に深く関わっています。耳鼻咽喉科医の主な仕事は以下の通りです。

*中耳炎(ちゅうじえん)や耳鳴り、聞こえにくさの治療
*アレルギーや鼻づまりなどの治療
*のどの痛みや声がかすれたときの治療

こうした症状を改善することで、学校生活や日常生活がもっと楽になるようサポートしてくれているのです。

眼科医(がんかい)

眼科医は、目の病気や視力の問題を専門に治療するお医者さんです。眼科医の主な仕事内容は以下の通りです。

*近視(きんし)や遠視(えんし)などの視力に関する問題の検査
*目のケガや、目にバイ菌が入ったときの治療
*白内障(はくないしょう)や緑内障(りょくないしょう)など、目の病気の治療

目を大切にすることは、健康な視力を保つためにとても大事です。

歯科医(しかい)

歯科医は、お口の中の専門家です。歯科医の主な仕事内容は以下の通りです。

*歯ぐきの病気や虫歯の治療
*歯みがきの指導や、歯のそうじ
*歯ならびを整える「矯正(きょうせい)」治療

しっかり噛(か)める歯があると、ごはんがもっとおいしくなりますし、笑顔にも自信が持てるでしょう。

皮膚科医(ひふかい)

皮膚科医は、皮膚の病気やトラブルを治す専門のお医者さんです。皮膚科医の主な仕事内容は以下の通りです。

*アトピー性皮膚炎(ひふえん)、かぶれ、じんましんの治療
*にきびのケアや、やけどの処置
*シミやしわなど、美容に関する相談への対応

肌のことで気になることがあれば、皮膚科医に相談してみましょう。

将来、お医者さんになるには?

お医者さんになるためには、いくつかのステップを踏む必要があります。少し大変に思うかもしれませんが、一歩ずつ進んでいけば、きっと夢に近づけるはずです。
この章では、お医者さんになるための道のりを3つのステップで紹介します。

大学の医学部で6年間学ぶ

まずは、高校を卒業した後、大学の医学部に入って6年間勉強します。この6年間では、お医者さんとして働くために必要な知識や技術を学びます。たとえば、

*解剖学(かいぼうがく):人の体のつくりを学びます。
*生理学(せいりがく):体のしくみや働きを学びます。
*臨床実習(りんしょうじっしゅう):病院で実際に働きながら学びます。

また、この6年間で知識だけでなく、患者さんとの接し方、話しの聞き方なども学んでいきます。

医師国家試験に合格する

医学部を卒業したら、次は医師国家試験という試験を受けます。この試験は、「本当にお医者さんとして働いてもいいか」を国がチェックする大切な試験です。
試験では、「どれだけ医学の知識があるか」「正しい判断ができるか」などが問われます。とても難しい試験ですが、しっかり勉強していれば大丈夫。合格すると、正式なお医者さんとしての資格がもらえます。

2年間の臨床研修を受ける

試験に合格したら、すぐに一人前のお医者さんになれるわけではありません。次は、病院で「臨床研修(りんしょうけんしゅう)」という研修を2年間行います。
この研修で学ぶのは、「外科や内科など、複数の診療科での診察体験」「患者さんとの話し方やチームで働く方法」「緊急時にどう動くか」などさまざまです。の期間に実際に病院で働きながら学ぶことで、お医者さんとしての経験を積んでいきます。これらの経験を通じて、自分に合った専門分野を見つける人も多いですよ。

お医者さんの仕事内容を知って将来の参考にしよう

お医者さんとして活躍するためには、たくさんの知識や技術を身につける必要があります。また、それだけではなく病気やケガで不安になっている患者さんに、やさしく寄り添ったり、丁寧に話を聞いたりする気持ちが、とても大事です。どんなに勉強ができても、患者さんの気持ちを考えられないと、本当の意味での「いいお医者さん」にはなれません。
お医者さんは、人の命を守る責任のある仕事です。そしてそのぶん、大きなやりがいを感じる仕事でもあります。

将来、お医者さんになりたいと考えている人は、「人のために何かしたい」「困っている人を助けたい」という気持ちを大切にして、少しずつ夢に向かって歩んでいきましょう。未来のあなたがお医者さんとして、たくさんの人を笑顔にできるように、応援しています。

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