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カヌーとは?スラロームとスプリントの違いや観戦の見どころ

公開日: 2019/11/12

アウトドアでよくみかけるカヌーがどのようなものか知っていますか? あまり知られていませんが、とても古くから人間の大切な道具として使われてきたもので、現在はスポーツとしても大変人気があります。そこで今回は、2020東京新種目としても話題のカヌーについてたっぷりご紹介しましょう。

目次
水上競技カヌーとは?
カヌーの競技種目とルール
カヌー観戦はここが面白い
2020年東京でもカヌー競技に注目を

水上競技カヌーとは?

カヌーとは、川や海、湖など、水の上ならどこにでも浮かべることができる小さな船を指します。その歴史はとても古く、地球上に人類が誕生してから、狩りや輸送には欠かせない人々の大切な道具の一つとなりました。
少なくとも、6千年前には現在のイラクやクウェート南部にあたる地域で王族が乗っていたという記録や、北極圏から南米までの地域でも使われていたと報告する研究者もいるほどです。

カヌーは大きく分けて「カナディアンカヌー」と「カヤック」があり、船をかぶせる板「甲板(かんぱん)」がない形を「カナデイアンカヌー」と呼びます。
この形のおかげでぐらつくことがなく、船の上で釣りを楽しんだり、横になることもできます。前に進む時はパドルと言う「櫂(かい)」を使います。片側だけに水かきが付いていて、パドルを船の右側へ、次は左側へと左右交互に動かすことで進むことができます。

一方で、漕ぐ人が座る場所以外を甲板で覆った形は「カヤック」と言います。海では「シーカヤック」、川では「リバーカヤック」と、乗る場所に合わせて様々なカヤックが作られています。カナデイアンカヌーよりも船体が細く、もし船がひっくり返っても自力で起き上がることができ、進む時は両方に水かきがついたパドルを漕ぎます。
どちらのタイプも、船の進行方向と体が同じ方向を向いていることが大きな特徴です。

カヌーがスポーツ競技として始まったのは、1850年から1860年ごろにかけてのイギリスだと言われています。スコットランド出身の冒険家・ジョン・マクレガー氏が書いた本をきっかけに、水上競技としてのカヌーが世界へ広く知られるようになりました。
初めてのカヌーレースがイギリスのテムズ川で1866年に開催され、1930年には、第1回の世界選手権大会が開かれました。
ちなみに1924年に、デンマークのコペンハーゲンにて国際組織の国際カヌー連盟が、22年後の1946年に現在の国際カヌー連盟が設立されました。長い歴史があるスポーツなのですね。

カヌーの競技種目とルール

カヌー競技にはじつにたくさんの種類があります。ここでは主な2つの競技種目について詳しく説明しましょう。

スラローム競技

この競技には「スラロームカヤック」と「スラロームカナディアン」があります。
カヤックは先ほど説明した、漕ぐ人が座る場所以外を甲板で覆った細身の船、カナディアンは、船をかぶせる板「甲板(かんぱん)」がないカナディアンカヌーを指します。どちらも1人乗りの「シングル」と、2人乗りの「ペア」があり、それぞれの種目で競い合います。またカヤックの英文字の頭文字をとって「K」、カナディアンを「C」とも呼び、例えばスラロームカヤックのシングルは「K1」と表すこともあります。

「スラロームカヤック」「スラロームカナディアン」ともに勝負の方法は同じ。川の流れに見立てた全長250~400mもの長さがある競技場を舞台に、2つのポールでできたゲートをいくつも通過しながら、ゴールまでにかかった時間を競います。
プレイヤーは、1秒でも早くゴールにたどりつかなければなりませんが、パドルや体がゲートに当たったり、ゲートを通過しそこねるとポイントが減ってしまいます。つまり、誰よりも得点をかせぐには、より速く進むスピードと、より正確にゲートを通過する技術が必要です。

スプリント競技

この競技も「カヤック」「カナディアンカヌー」に分かれ、それぞれが流れのない静かな水面で船を直線に漕ぎ、ゴールまでのスピードを競います。河川のほか、池や湖が会場となります。

どちらも1人乗りの「シングル」のほか、2人乗りの「ペア」、4人乗りの「フォア」の定員と、200m、500m、1,000m、5,000mの距離、男女の区別があります。
競技では、「レディ」「セット」の合図でプレイヤーがパドルを構え、発砲音や信号音を合図にスタートします。もしスタートの合図の前より漕いでしまった場合は反則とみなされ、同じ選手が2回反則すると失格になり、競技の出場権を失います。
順位は船の先がゴールラインを超えた順から決まりますが、メンバーの誰か1人でも船から落ちてしまった状態でゴールした場合、失格となり、ゴールしても順位が認められません。

カヌー観戦はここが面白い

観戦する前に知っておきたい、カヌー競技の面白さについてお伝えしましょう。

スラローム競技

スラローム競技の魅力は、プレイヤーの華麗なパドルさばきにあります。
レースでは、とても速く激しい流れの中を、上流から下流に向かって船を漕ぎながらポールを通過していきます。中には下流から上流に向かって漕がなければ通過できない難度の高いポールもあります。
ポールを通過する時は、大回りになればなるほど時間がかかってしまいます。かといって、ポールに触れてしまうと2秒、ポールを通過しなければ50秒がペナルティとして加算されてしまいます。勝つためには、他の選手と比べてどれだけ速くゴールできるかがとても重要なため、タイムが増えてしまうと勝てなくなります。

そのため選手は、ポールをいかに小回りよく、素早く、正確に通過できるかを競い合います。水の流れに翻弄されながらも、上流に下流にと船を操り、鍛え上げた体でポールを一つずつ通過していく様子は迫力満点!とてもエキサイティングな試合になるので、観戦しているだけでも楽しいですよ。

スプリント競技

スプリント競技は船を漕ぐ速さを競うので、プレイヤーが漕ぐ姿に注目しましょう。スタートを切ると、どの選手もゴールに向かって、水しぶきをあげながら全速力でパドルを動かします。特に200mを競う男子のシングルは、まるで0.01秒を争う陸上の短距離走のよう。勝敗が一瞬で決まるので、片時も目を離さないでくださいね。
ペアやフォアでは、メンバー同士のパドルの動かし方がタイムに影響します。ゴールに速く着くチームほど、パドルの漕ぎ方がぴったり合っているので、どのチームが一番にゴールするか、パドルの動きから予想してみるのも面白いでしょう。

カヌー競技の強豪国

イギリスからヨーロッパへ、そして全世界へと広まった競技だけに、ヨーロッパ各国の競技人口は多く、世界選手権でメダルをたくさん獲得する国が集まっています。
特に中欧ヨーロッパのスロバキアやチェコ、ハンガリーのほか、ドイツ、フランス、最近では東ヨーロッパのベラルーシも優れた選手を抱えています。
そんな中、日本人では、様々な世界大会でメダルを獲得している羽根田卓也選手が有名です。18歳からカヌーの強豪国スロバキアに渡り、約10年間修行したそうですよ。2020年には東京のコースで活躍する姿が見られます。とても楽しみですね。

2020年東京でもカヌー競技に注目を

来年は海外だけでなく、日本人のさらなる活躍も期待できそうなカヌー競技に注目が集まりそうです。またスポーツとしてだけでなくレクリエーションでも利用できるカヌー。自然の素晴らしさを体感でき、年齢や性別に関係なく親しめる点も魅力です。アウトドアに出かける際は、ぜひ家族でカヌーを楽しんでみませんか。ヨーロッパの人々が熱狂するわけを実感できることでしょう。

<参考>
公益社団法人日本カヌー連盟『カヌーについて』
https://www.canoe.or.jp/disciplines/
一般社団法人カヌーホーム『競技種目について』
https://canoehome.or.jp/disciplines
一般社団法人 ClearWaterProject(クリアウォータープロジェクト)
https://www.kawa-asobi.net/more/20160920_3219
NHK SPORT STORY
https://www.nhk.or.jp/sports-story/detail/20191017_4138.html

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