音楽特別講義「グラミー賞受賞者が教える! 曲作り」第8回
公開日: 2020/07/03
グラミー賞受賞者サダハル・ヤギ(SADAHARU YAGI)さんが、前回に続き登場! 音楽特別講義『おウチで、仲良く、音楽作り』の第8回です。(構成・文:アッシュ・ヌクイ)
前回は、カレーライスの歌を作ってみよう、の続きで曲作りにおける音の隠し味となる要素を意識してみました。今回はこれまで集めた音の素材を合わせてみたいと思います!
音楽特別講義第8回「音の隠し味を知ろう」
用意するもの:
・スマホやボイスレコーダー等、録音機能のあるもの
・「シャカシャカする楽器」(空のペットボトル等で第4回に作成したもの)
・「トントンする楽器」(ダンボール等で第4回に作成のもの)
・「音のかたまりを奏でる楽器」(コップやストロー等で奏でる第5回に用いたもの)
みんなが集めてきた音を確認!
これまでみんなが集めてきた音を確認!
みんなの「カレーライスの歌」のレシピを復習してみよう。
*「シャカシャカ」する音
*「トントンする」音
*コップに水を入れて奏でる「音のかたまり」(もしくはストロー楽器)
*キミの歌声(カレーライスへの気持ちがこもった歌声!)
*お父さんお母さんの歌声
そして家族と一緒にいる空間が「カレーライスの歌」にとって大事なんだ!
「いっせいのせ!」で音を録ってみよう。
では、上に書いた5つの音をおウチにいるみんなと協力して「いっせいのせ!」で同時に録音してみよう! 昔から音楽を作ってきた先人たちはみな「一発勝負」で録音してたんだ。だから、ボクたちも「いっせいのせ!」で気持ちを一つに集中して音を紡いでみるぞ。
「いっせいのせ!」ポイントその1:
音を奏でる人を2人以上揃えてみたいんだ。協力をお願いしてみて! 5つの音があるから本当は5人いたらもっと音を奏でやすいのだけれど、もし2人でも頑張ってやりやすいように工夫してみて、どの音を奏でるか分担してみてほしい。
さぁ、誰がどの音を出すか決められたかな?
音を奏でる場所を決めよう!
「いっせいのせ!」ポイントその2:
いつもお父さんお母さんに録音してもらってるスマートフォンもしくはレコーダーから、どのくらい離れて録音していたか覚えてる?
マイクから近い場所と遠い場所で別れて録音してみよう!
どの音をマイクの近くにするか、遠くにするか、好きなように考えて録音してみよう。
ヒントとしては、キミの伝えたい音をマイクの近くにしてみて。
「カレーライスの歌」を一発録りだ!
さぁ、では、準備はいいかな? これまでの集めた音を奏でる時が来た。大好きな気持ちを込めて。お父さんお母さんに録音ボタンを教えてもらってスイッチオンだ!
(お父さまお母さまにご協力いただきます。お父さんお母さんに声を出してもらえると幸いでございます。そしてスマホやボイスレコーダー等で録音してくださる、と助かります!)
上手く録音できたかな? どんな風に「カレーライスの歌」が録れたかとてもとても楽しみだ!
思った通りにできたかな? もし納得が行かなかったり、もっといろんなパタンで遊んでみたかったら、音の出したい場所を自由に動かして「いっせいのせ!」で録音してみよう。
さて、次回は違った録音のアプローチについて話をするよ!
Profile:
SADAHARU YAGI (サダハル・ヤギ)
ロサンゼルスを拠点に活動するレコーディングエンジニア/プロデューサー。日本人として史上初となる3度のグラミー・アワードを獲得。ロックやブルース、ゴスペル、ラテン・ポップなど、幅広いジャンルの音楽を手がける。
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