雲の種類は全部でいくつある?名前からわかる雲の種類、珍しい雲

身近な疑問

ワンダー 2

公開日2025.01.20

空を見上げると、いろいろな形や色の雲が浮かんでいますよね。実は、雲はただの「ふわふわしたもの」ではなく、それぞれに名前や特徴があります。雲の種類を知ることで、空を見上げるのがもっと楽しくなるかもしれません。 この記事では、よく見かける雲や、少し珍しい雲を紹介します。次に空を見上げたときに、どんな雲があるのか、ぜひチェックしてみてくださいね。

この記事をいいねと思ったらクリック!

雲はどうやってできるの?

雲は、空気の中にある水蒸気が冷やされて、水滴や氷の粒になることでできます。暖かい空気が上に上がると、上の方は冷たい空気に包まれているため、空気の中の水蒸気が冷やされて、小さな水滴や氷の粒に変わります。これらが集まって、ふわふわとした雲ができあがるのです。

雲の種類は全部で10種類!

雲には、全部で10種類の名前があり、それぞれに特徴があります。また、雲が浮かぶ高さによって「上層雲」「中層雲」「下層雲」といった分類もされています。ここでは、雲の名前と、どんな特徴があるのかを一緒に確認していきましょう。

巻雲(けんうん)

巻雲は、空の高いところに浮かぶ白くて薄い雲です。高さは約5000メートルから13000メートルで、上層雲に分類されます。氷の結晶からできていて、空気が乾燥している場所でよく見られます。細い糸のように並んでいることが多く、「すじ雲」や「しらす雲」とも呼ばれ、美しい形が特徴です。巻雲が見られると、晴れた日が続く前触れかもしれません。

巻層雲(けんそううん)

巻層雲は、高い空に広がる薄いシートのような雲です。上層雲に分類され、雨を降らせることはほとんどありません。この雲の特徴的な現象は「日暈(ひがさ)」で、太陽や月の周りに光の輪が現れます。巻層雲が現れると、天気が変わるサインで、雲が厚くなり、天気が崩れることが多いです。

巻積雲(けんせきうん)

巻積雲は、小さな白い綿のような雲が高い空に浮かんでいる雲で、上層雲に分類されます。氷の結晶が風に吹かれて形を変えるため、見るたびに違う形が楽しめます。鎖(くさり)状の模様が特徴で、「うろこ雲」や「いわし雲」とも呼ばれます。巻積雲が現れると、天気が穏やかで、快適な日和が続くことが多いです。

高層雲(こうそううん)

高層雲は、空全体を灰色に覆う広がりのある雲で、高さ2000〜7000メートルの範囲に現れます。この雲は雨や雪をもたらすことがあり、天気が変わる前兆として注意が必要です。高層雲は太陽や月を隠すことがあり、空全体が暗くなる現象「おぼろ雲」と呼ばれています。

高積雲(こうせきうん)

高積雲は、白くてパッチ状に広がる雲で、中層雲に分類されます。降水はほとんどなく、形が羊の毛や魚の鱗に似ているため、「羊雲(ひつじぐも)」とも呼ばれています。この雲が現れると、天気が変わる前兆であることが多いため、天気の変化を感じ取る手がかりになります。

層積雲(そうせきうん)

層積雲は、薄く広がっている灰色の雲で、空の低いところに浮かんでいます。地面から1000メートルくらいの高さに見られることが多く、時には霧のような小さな雨を降らせる雲です。この雲があると太陽が隠れて空が曇り、視界が悪くなることがあります。そのため、自転車の運転中などは注意が必要です。

積雲(せきうん)

積雲は、白くてふわふわした雲で、晴れた日や太陽の光が強い日に多く見られる雲です。地面から500〜2000メートルの高さに現れ、下層雲に分類されます。この雲は「わた雲」とも呼ばれ、青空にぽっかり浮かぶようすが特徴です。積雲が出ると、穏やかな天気が続くことが多く、気持ちよく散歩や外で遊べる日になることがよくあります。

層雲(そううん)

層雲は、薄く広がる灰色の雲で、低い空に浮かんでいます。通常、地面から1000メートルくらいの高さに見られ、湿った空気が冷たい地面に触れて冷やされることでできる雲です。層雲は霧のような小さな雨を降らせることがあり、視界が悪くなることがあります。そのため、自転車の運転中などは注意が必要です。

乱層雲(らんそううん)

乱層雲は、暗くて厚い雲が広がっている雲で、雨や雪を降らせることが多いです。2000メートルから7000メートルの高さに現れ、「雨雲」や「雪雲」とも呼ばれます。乱層雲が現れると、天気が急に変わることがあるので、気を付けましょう。

積乱雲(せきらんうん)

積乱雲は、とても大きな雲で、雷や嵐を引き起こすことがあります。地面からおよそ12,000メートルもの高さまで積み上がり、夏に見かける「入道雲」もその一種です。
積乱雲は、上空に冷たい空気、地上に温かい空気があるときにできやすいです。温かい空気が上に上がる力で雲が大きくなり、雷や強い風を伴う激しい天気になることがあります。
積乱雲を見つけたときは、「天気が急に変わるかもしれない」ということを覚えておくと良いでしょう。

見かけたらラッキー!珍しい雲

空を見上げると、毎日いろんな雲を見つけることができますよね。ときどき、珍しい雲を見つけると、まるで宝物を見つけたような気持ちになることもあります。ここでは、そんな珍しい雲について紹介します。

穴あき雲

穴あき雲は、秋から冬の寒い地域で見られます。特別な気象条件が整ったときにしか現れないので、もし見られたらとてもラッキーです。
穴あき雲ができるのは、雲の中で水滴が冷やされて氷になり、その氷が落ちるときに雲に穴が開くからです。そのため、空にドーナツのような形をした穴のある雲が現れます。この現象はとても珍しいので、もし見つけたら、その不思議な形をじっくり楽しんでくださいね。

ベール雲

ベール雲は、空に薄く広がる白い雲で、まるで空全体に白いベールがかかっているように見えます。積雲や積乱雲の上に現れることが多く、空に特別な雰囲気を作り出します。
この雲は、雨や雪を降らせることはないので、天気が悪くなることはありません。そのため、穏やかな時間を楽しむのにぴったりの雲です。特に、日の出や日の入りの時間に現れると、太陽の光が雲を通して、幻想的な色を見せてくれるでしょう。

かなとこ雲

かなとこ雲は、雷雨が近づいているときに現れる特徴的な雲です。この雲は、積乱雲が高く成長して、上の空気とぶつかることで、上の部分が広がって平らになります。その形が、金属を打つときに使う道具「金床(かなとこ)」に似ているので、このような名前がつけられました。
かなとこ雲を見つけたら、雷雨が近づいているサインです。天気が急に変わることがあるので、この雲を見かけた時は、天気の変化に注意しておきましょう。

スパーセル

スパーセルは、回転する力を持ったとても強い雲です。この雲は、まるで渦巻きのような形をしており、上に向かって高く伸びます。時には、ゲリラ豪雨や竜巻、強い風を引き起こすことがあります。
もしスパーセルを見かけたら、天気が急に変わることがあるので気を付けましょう。

彩雲(さいうん)

彩雲は、太陽の光が雲に当たって、雲が虹色に見える現象です。普通の雲は白いですが、太陽の光が雲の中の水滴や氷の結晶に当たると、光が反射して色がつきます。
秋や冬に見られ、特に高い場所にある巻雲や巻層雲が太陽の光を受けると、美しい虹色に輝くことがあります。彩雲は「幸運を呼ぶ」と言われていて、見るとなんだか嬉しい気持ちになる雲です。空に絵の具で色を塗ったようなきれいな光景は、自然のすばらしさを感じさせてくれるでしょう。

空を見上げるときは雲の種類を思い出してみよう!

今回の記事では、いろいろな雲の種類や特徴について紹介しました。
次に空を見上げるときは、今回紹介した雲を思い出してみませんか。そして、どんな雲が空に浮かんでいるかをチェックして、雲観察を楽しんでください。もし何か気づいたことがあれば、友達や家族にも教えるのも良いでしょう。雲の種類を知っていると、空を見上げたり、天気の変化を予想したりするのがもっと楽しくなるかもしれません。


関連記事

人気記事

関連動画

  1. ワンダースクール
  2. トピックス一覧
  3. 身近な疑問の記事一覧
  4. 雲の種類は全部でいくつある?名前からわかる雲の種類、珍しい雲