自由研究は、毎日感じる「どうして?」という疑問を解決する絶好のチャンスです。普段の生活の中で気になることを調べてみると、ワクワクするような新しい発見があるかもしれません。この記事では、小学生でも挑戦しやすい工作やクッキングの面白いテーマを紹介します。自分の疑問が解けることで、未来の新しいアイデアが見つかるかもしれませんよ。
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この記事のもくじ
未来の暮らしはどう変わるかな?
皆さんの暮らしが、昔と今でどれくらい変わったか考えたことはありますか?
たとえばスマートフォンやインターネットは、少し前の時代にはなかったものです。科学や技術が進むにつれて、私たちの生活はどんどん便利になってきました。これからも暮らしは変わり続けるでしょう。空飛ぶ車に乗ったり、ロボットがお手伝いをしてくれたり、そんな未来が待っているかもしれません。
しかし、便利になるだけでなく、地球の環境を守ることも大切です。ゴミを減らしたり、水を大切に使ったりすることは、未来の地球を守るために必要な行動です。最近よく耳にする「SDGs(エスディージーズ:持続可能な開発目標)」は、誰もが安心して暮らせる地球を未来へ残すための世界共通の目標なのです。
今回の自由研究では、今と未来の暮らしを比べて自分にできることを考えてみませんか。身近なものがどのように変わるか、自由に想像してみましょう。
【自由研究1】わたしたちの街の未来マップを作ろう
自分の住んでいる街が〇〇年後にどんなふうになっているのかを考えたことはありますか?未来の街は、今よりもっと便利で、みんなが住みやすい場所になっているかもしれません。理想の未来の街を考えることで、今の街の良いところや、もっと良くしたいところにも気づくことができます。
そこで、「〇〇年後のわたしの街」をテーマにして未来の街のマップを作ってみましょう。〇〇には、20年後・50年後・100年後など、好きな年数を入れてください。未来の建物や乗り物、環境、学校やお店の変化などたくさんのアイデアを地図に描いてみましょう。
準備するもの
*大きめの紙(A3サイズの画用紙など)
*色鉛筆、クレヨン、マーカー、水彩絵の具などの画材
*鉛筆、消しゴム、定規
*参考にする今の街の地図や写真
*未来の街についての説明を書く紙やノート
作り方
1.今の街を観察する
自分の住んでいる地域の地図や写真を見て、好きな場所や変えたい場所を探してみましょう。たとえば、「室内の遊び場がもっと増えたらいいな」「バス停が近くにあったら便利だな」「川辺はこのまま残したいな」といったアイデアを出してみます。
2.身近な人にインタビューをする
家族や友だち、地域の人に「未来の街はどうなってほしい?」や「今の街で困っていることは?」といった簡単な質問をして意見を聞き、答えをメモしておきます。
3.未来の街をイメージする
自分の考えとインタビューで集めたアイデアをもとに、どんな建物や乗り物があったらいいか、どんな人たちが住んでいるかを自由に想像してみます。たとえば、「空飛ぶ車」「動く歩道」「自然エネルギーによる発電」など暮らしに必要なものを思い描いてみましょう。
4.未来マップを描く
大きな紙に道や川に公園などを描き、その上に未来の建物や乗り物を加えていきます。まずは大きなものから描き、次に細かいものを描くとバランスがとりやすいです。
5.説明文を書く
「なぜこの未来を考えたのか」「どんな工夫をしたのか」「インタビューで聞いたことをどう活かしたのか」などの説明をマップにまとめましょう。
自由研究の注意点
*話を聞く相手には自由研究の目的を伝え、協力してもらえるか確認しましょう。
*作品は大きめの紙に描くと、見やすくて発表もしやすいです。
*未来の街は自由に想像してください。
正解や間違いはありませんが、今の街の良いところも残すように考えながら描いてみましょう。
発展アイデア
【低学年向け】
*インタビューした人の似顔絵や、話してくれた内容を吹き出しでまとめみましょう。
*未来の街に住んでいる自分や家族の絵も描いてみましょう。
【高学年向け】
*今の街の課題(交通、環境、防災など)を調べ、未来の街でどう解決できるか考えてみましょう。
*段ボールや廃材を使って、立体的な模型やジオラマを作ってみましょう。
*未来の街の住民インタビューや、未来のニュース記事を作成するのも面白いです。
【自由研究2】未来の乗り物を考えてみよう
未来の乗り物は今よりもっと速く、便利で、環境にやさしいものになるかもしれません。空を飛ぶ車や、海の中を走るバス、エネルギーを自分で生み出す自転車など想像することは無限大です。みなさんが「こんな乗り物があったらいいな」と思うものを考えて、それを絵や模型にしてみましょう。
ここでは、風力で動く「風船カー」の作り方を紹介します。風船カーは、空気の力を使って走る簡単な工作で、実際に作ってみることで空気の力やその伝わり方を体験できます。
準備するもの
*ストロー:2本
*ペットボトルのキャップ:4個
*竹串:2本
*紙コップ:1つ
*風船:1つ
*はさみ、カッターナイフ
*ビニールテープ
*キリや千枚通し(穴あけ用)
作り方
1.ストローと竹串の準備をする
ストローと竹串を2本ずつ用意します。竹串とストローの長さは紙コップの大きさに合わせて調整しましょう。また、竹串の先端が尖っている部分は、はさみで切り落としてください。
2.キャップに穴をあける
ペットボトルキャップ4個の中心に、キリや千枚通しで竹串が通る大きさの穴を1つずつあけます。
3.紙コップに穴をあける
紙コップの側面に、ストローが通るくらいの大きさの穴を前後2カ所あけます。さらに、紙コップの底にも、風船のストローを通すための穴を1つあけましょう。
4.車軸と車輪を取り付ける
短く切ったストロー2本を紙コップの側面の穴に通し、その中に竹串を通します。竹串の両端にキャップを差し込んで車輪を作ります。もしキャップが抜けやすい場合は、竹串の先端にビニールテープを巻いて固定しましょう。
5.風船をストローにつける
長いストローの先端を風船の口に差し込み、ビニールテープでしっかり巻きつけます。これで空気が漏れないようになります。
6.風船つきストローを車体にセットする
紙コップの口からストローと風船を入れ、底に開けた穴からストローを出します。ストローが長すぎる場合は、適当な長さに切って調整しましょう。
7.走らせてみよう!
ストローから息を吹き込んで風船を膨らませ、指でストローの口をつまんだまま床に置きます。手を離すと風船カーが走り出します!
工作の注意点
*刃物やキリを使う作業は必ず大人と一緒に行いましょう。
*風船は膨らませすぎると破裂することがあるので、適度な大きさにしましょう。
*風船カーがうまく走らないときは、車輪の取り付けやストローの位置を調整してみましょう。
発展アイデア
【低学年向け】
*風船カーを好きな色や飾りでデコレーションしてみましょう。
*風船の大きさを変えて、走る距離や速さの違いを調べてみましょう。
【高学年向け】
*風船カーがなぜ走るのか、空気の力や反作用の仕組みを図や言葉で説明してみましょう。
*風船カーの改良案を考えて、より長く・速く・まっすぐ走る工夫を試してみましょう。
【自由研究3】SDGsの考え方を取り入れたスイーツを作ってみよう!
未来では、世界の人口はさらに増え、食料の需要もどんどん高まると予測されています。しかし、地球の資源には限りがあり、気候変動や環境問題によって農作物が育ちにくくなったり、漁獲量が減ったりする心配もあります。さらに、食べ物を作る過程でたくさんの水やエネルギーが使われるため、無駄にせず大切にすることが地球環境を守るためにも重要です。
そのため、これからの時代は「食べ物を無駄なく使い切る工夫」がますます求められるようになります。未来の食卓は、今よりももっとサステナブル(持続可能)な工夫が広がっていくでしょう。
今回は、食品ロスを減らす工夫として、「にんじんパンケーキ」のレシピにチャレンジしてみましょう。にんじんを皮ごと使って作ることで、家庭から出る食品ロスを減らし、食材を最後までおいしく楽しむ体験ができます。おうちでカフェ気分を味わいながら、身近なSDGsアクションに取り組んでみましょう。
準備するもの
*ホットケーキミックス:150g
*卵:1個
*牛乳:80ml
*にんじん:1/2本(すりおろし)
*バターまたはサラダ油:適量(焼く用)
作り方
1.にんじんをよく洗い、皮ごとすりおろします。
2.ボウルに卵を割り入れ、牛乳を加えてよく混ぜます。
3.すりおろしたにんじんとホットケーキミックスを加え、全体がなめらかになるまで混ぜます。
4.フライパンにサラダ油を薄くひき、弱めの中火で生地を流し入れます。
5.表面にぷつぷつ穴があいてきたら裏返し、両面をきつね色になるまで焼きます。
6.お好みでバターやメープルシロップを添えて完成です。
にんじんパンケーキ作りの注意点
*包丁や火を使うときは必ず大人と一緒に作業しましょう。
*にんじんは皮ごと使うので、しっかり洗いましょう。
*食べきれる量だけ作って、食品ロスを減らすようにしましょう。
発展アイデア
【低学年向け】
*作ったパンケーキを家族に食べてもらい、感想を聞いてみましょう。
*食べ物を残さないためにどんな工夫ができるか考えてみましょう。
【高学年向け】
*他の野菜や果物の皮を使ったレシピを考えてみましょう。
*SDGsの目標12「つくる責任 つかう責任」について調べ、まとめてみましょう。
未来の暮らしは面白い?自由研究にまとめてみよう
今回の自由研究では未来の暮らしや環境をテーマに、私たちの生活がどのように変わっていくのかを考えました。未来の街や乗り物、そしてSDGsにつながる食品ロス削減レシピなど、さまざまな角度から「未来の暮らし」を探求できましたか。
自由研究をまとめるときは、「調べたこと」「作ったもの」「気づいたこと」「工夫したこと」を、写真やイラストを使ってわかりやすく書くことがポイントです。そして、未来の暮らしについての自分の考えや、これから自分ができることも忘れずに伝えましょう。
みなさんの自由研究が、未来をより良くするための一歩になるかもしれません。楽しく学び、明るい未来を想像しながら、自分の思いをしっかりまとめてみてください。




































