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スポーツクライミングとは?2020年東京新種目の魅力

公開日: 2019/11/12

2020年東京新種目となった「スポーツクライミング」はご存知ですか?元々は「ロッククライミング」のひとつのクライミング方法である「フリークライミング」が起源となっています。壁についたカラフルな取っ手のようなでっぱり(ホールド)をつかんだり足をかけたりして登る、というとなんとなくイメージできるのではないでしょうか。今回は、スポーツクライミングを楽しみながら観戦するための基礎知識から魅力まで解説していきます。

目次
スポーツクライミングとは
スポーツクライミングのルール
スポーツクライミングを観戦する魅力
世界クラスの日本選手が活躍!みんなで応援しよう

スポーツクライミングとは

スポーツクライミングは、20世紀後半に始まった新しいスポーツです。名前に「クライミング」とつくと、「山登りとか崖を上るものだな」というのは想像できるかと思いますが、「ロッククライミング」や「ボルダリング」との違いは?と聞かれると、よく分からないという方が多いでしょう。

まず、「クライミング」と呼ばれるものを整理してみましょう。
クライミングは登山の一種で、岩や岸壁を登っていくのが「ロッククライミング」です。ロッククライミングは、岩壁に鉄のアブミや板を打ち込んでそれを頼りに登っていく「エイドクライミング」と、道具を一切使わず自分の手足だけを使って登っていく「フリークライミング」に分けられます。フリークライミングは、身体能力だけでなく、ルートを読む判断力などが求められます。万が一落下した時のことを考えて、ロープなどを使って安全性を確保する場合もありますが、それは登るために使われている道具ではないので、ロープを使っていてもフリークライミングであることに変わりはありません。

「ボルダリング」は、フリークライミングの一種で、ロープなどは使わずに低めの岩や人工壁を登っていくものです。最近日本にもボルタリングの専用施設が増えているので、耳にしたことがあるかもしれませんね。

では、「スポーツクライミング」とは何かというと、フリークライミングから危険を排除し、純粋にスポーツとしての競技要素を強めたものになります。フリークライミングは達成感などを楽しむものですが、危険を排除しルールの元に競争するスポーツにしたのがスポーツクライミング、ということです。

ヨーロッパを中心に楽しむ人が広がり、1985年にイタリアで初めて競技大会が開かれたといいますから、競技としての新しさが分かりますね。2007年に国際スポーツクライミング連盟(IFSC:International Federation of Sport Climbing)が発足し、ルールの作成や世界ランキングの公表などを行っています。

スポーツクライミングのルール

スポーツクライミングには、競うポイントが異なる3つの種目があります。それぞれのルールについて説明します。

ボルダリング

高さ約5メートル以下の壁に最大12種類のボルダー(コース)が設定されていて、選手は制限時間以内に何個のコースをクリア(完登)できたかを競います。ボルダーには、指先でしかつかめない小さなホールドから両手でも抱えきれないほどの大きなホールドなどが設定されています。最後にゴール指定されたホールドを両手でつかめばクリアです。

選手は事前に練習することはできず、登りながら「次のホールドには左右どちらの足をかけるのか」、「手はどこをつかむのか」を考えながら登る必要があります。競技中、他の選手を見ることはできません。しかも、コース途中にはぶら下がってつかまなければいけない「オーバーハング」になっている箇所もあり、腕力も必要になります。

制限時間内に何個のコースをクリアできたかだけでは、成績の差が付かないことがあります。その場合には、トライ数(挑戦したコースの数)が少ない方が勝ちます。また、それでも同じ成績の場合には、ボーナスポイントで比べます。ボーナスポイントは、コース途中に設定されているボーナスホールドを通過もしくは保持した時につきます。
つまり、より少ないトライ回数で多くのコースをクリアし、なおかつボーナスポイントの数が多い方が勝ちとなります。

リード

高さ12メートル以上の壁に60手ほどで登れるコースが設定されていて、各ホールドの番号のうち、どこまで登れたかを競います。
選手は安全のためにロープの繫がったハーネスを付けて登り、最後の支点にロープをかければクリアとみなされます。ただし、ごく一部の選手しかクリアできないようなコース設定にするのが基本です。そのために「ルートセッター」と呼ばれる専門家がいて、参加選手の力量に合わせてコース設計を行っています。決勝戦ともなると、「1人だけクリアするのが理想」なのだそう。ルートセッターと選手の相性によっても成績が変わってくることがあります。

一般的には、予選、準決勝、決勝の3ラウンドで競います。本来、選手は事前にそのコースを登るお手本などは見ることができず、初めて見たコースにトライする「オンサイト方式」で競技を行います。ただし、最近では選手の増加によって競技をスムーズに進めるために、あらかじめお手本となるデモンストレーションを見てから登る「フラッシング方式」が採用されることも増えています。

スピード

高さ15メートルの、95度に前傾した壁が2つ用意され、世界共通のルートを2人の選手がタイムを競い合って登ります。ホールドの位置はあらかじめ知らされており、2人のうち、タイムがはやい方が勝者になります。瞬発力やスピード感が求められ、コンマ数秒を競い合います。フライングをすると失格です。

また、世界共有ルートなので、スポーツクライミング競技では唯一、世界記録が表示される種目でもあります。2016年の世界記録では、15メートルの壁を登るのに男子で5.60秒、女子で7.53秒となっていますから、一瞬も目を離せない勝負の世界なのです。

スポーツクライミングを観戦する魅力

道具を使わずに手軽に楽しめることから、日本国内でも人気が高まりつつあるスポーツクライミングですが、経験者でなくても盛り上がれるのも特徴です。その見どころについてご紹介しましょう。

スピード感がすごい!

「スピード」では、高くそびえたつ壁をほんの数秒で登り切ってしまうクライマーたち。そのスピード感は圧巻の一言!まるで忍者のようです。2人ずつの対戦で勝敗も分かりやすいので、観戦する側も盛り上がること間違いなしです。

動きのダイナミックさ

「ボルダリング」では、手を伸ばしても届かないと思えるようなホールドに飛びついたり、高いホールドまでジャンプしてスタートしたりと、かなりインパクトのある動きも見ることができます。思いがけないアクロバティックな登り方をする選手もいるため、思わず「おお~!」と歓声が上がることも少なくありません。

選手ごとの登り方(ルート)の違い

同じコースでも、選手の体格や身体能力、発想の違いによって、まったく違うルートを取ることも多いです。それぞれの選手の個性の違いを活かした動きや登り方を比べて見ると楽しめます。

人間ってすごい!どんなところも登ってしまう

ほんの数ミリの薄いホールドにも全体重をかけてつかみ、壁を登っていく姿をみることもできます。人間の身体能力はここまで素晴らしいのかと驚くはずです。

世界クラスの日本選手が活躍!みんなで応援しよう

日本では、特にボルダリングの人気が高く、個人でも楽しむ人が増えています。ボルダリングができる施設の数も世界トップクラスです。世界レベルの大会で活躍し続けている選手もおり、2020年東京での活躍も期待できますね。
また、ファッショナブルな選手や会場を盛り上げるのが上手な選手がおり、競技以外でも見どころがあるそうですよ。ぜひ家族みんなで観戦してみてはいかがでしょうか。

<参考>
TOKYO 2020『スポーツクライミング』
https://tokyo2020.org/jp/games/sport/olympic/sport-climbing/
CLIMBING-net『【東京五輪応援企画】競技としてのスポーツクライミングとは』
https://www.climbing-net.com/general/%E3%80%90%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E4%BA%94%E8%BC%AA%E5%BF%9C%E6%8F%B4%E4%BC%81%E7%94%BB%E3%80%91%E7%AB%B6%E6%8A%80%E3%81%A8%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%AE%E3%82%B9%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%84%E3%82%AF%E3%83%A9/
JMSCA スポーツクライミング競技会・選手情報『種目とルール』
https://www.jma-climbing.org/rule/
CLIMBERS『「スポーツクライミング」の見方!楽しみ方!』
https://climbers-web.jp/feature/article-4/

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