バスケットボールの反則には何がある?わかりやすく解説!
公開日: 2023/03/30
バスケの試合を観ているときに、何でプレーが止まったのかわからないことはありませんか?この記事では、バスケの反則行為の種類や内容などを解説します。これらを理解すると、試合中に何が起きているか把握できるようになり、バスケ観戦をもっと楽しめるようになるはずです。ぜひ参考にしてください。
- 目次
- バスケットボールの反則は大きく分けて2種類!
- 相手を叩いたらパーソナルファウル!
- スポーツマンらしくない暴言はテクニカルファウル!
- 試合でよくあるその他のファウル
- 試合で多くみられるバイオレーション10種類!
- 反則を理解すると、プレーの見方が変わる!
バスケットボールの反則は大きく分けて2種類!
バスケの反則は、大きく分けると「ファウル」と「バイオレーション」の2つ。それぞれの内容やゲームの再開方法などについて解説します。
・退場になるかもしれない!ファウルとは?
選手同士の接触や、スポーツマンシップに反する行為や言動によるものを「ファウル」といいます。これを犯すと、相手チームにスローインやフリースローが与えられます。
1人の選手が1試合で5回ファウルをすると、「5ファウル」がとられます。その選手は退場となり、30秒以内にベンチプレーヤーと交代しなくてはいけません。
また、1つのクォーターの間に、チームの合計ファウルが5回以上になると「チームファウル」となります。5回目以降のファウルの度に、相手チームに2本のフリースローが与えられます。
延長戦になった場合は、第4クォーターのファウル数が持ち越されます。
・ボールが相手チームに!バイオレーションとは?
ファウル以外の禁止行為を「バイオレーション」といいます。制限時間に関するものや、ボールの扱い方などがルールとして定められています。バイオレーションを犯すと、相手チームのスローインからプレーを再開します。後ほど、試合中によく見られるバイオレーションの例も紹介します。
相手を叩いたらパーソナルファウル!
ファウルは「パーソナルファウル」と「テクニカルファウル」の2種類に分かれます。まずはパーソナルファウルから解説します。
パーソナルファウルとは、選手同士の体の接触によって起こるファウルです。ディフェンスファウル(ディフェンス側が犯すファウル)には、相手を押す「プッシング」、相手を掴む「ホールディング」、相手の進路を妨害する「ブロッキング」、相手の手を叩く「ハッキング」があります。
オフェンスファウルには、相手にぶつかったりする「チャージング」、スクリーンを正しく行わなかった「イリーガル・スクリーン」があります。
シュート動作中の選手にパーソナルファウルを犯すと、その選手にフリースローが与えられます。
それ以外の場合は、パーソナルファウルが起きた場所から最も近いサイドラインの外からスローインをして試合を再開します。
スポーツマンらしくない暴言はテクニカルファウル!
次にテクニカルファウルについて解説します。体の接触によって起きる「パーソナルファウル」以外のファウルを「テクニカルファウル」といいます。
相手選手や審判への抗議や暴言、試合を遅延させる、ファウルを受けたフリをして審判を騙そうとする、設備や用具を殴ったり蹴ったりするなどの、スポーツマンらしくない行為全般を指します。試合に出ている選手だけでなく、ベンチにいる選手やコーチに科せられることもあります。
パーソナルファウルは、5回犯すと5ファウルとなって退場になりますが、テクニカルファウルは2回で退場となります。
テクニカルファウルが宣告されると、相手にフリースローが与えられ、相手チームのスローインから試合再開です。
試合でよくあるその他のファウル
パーソナルファウルやテクニカルファウル以外にも、「ダブルファウル」「アン・スポーツマンライク・ファウル」「ディスクォリファイング・ファウル」という特殊なファウルがあります。この3つについて解説していきます。
・ダブルファウル
オフェンスとディフェンスの選手が、2人同時にパーソナルファウルを犯すとダブルファウルになります。得点が入った場合は失点したチームのスローイン、そうでなければボールを保持していたチームのスローインから試合を再開します。
・アン・スポーツマンライク・ファウル
怪我をしてしまうかもしれない危険なファウルや悪質なファウルです。プッシングやホールディングなどの、パーソナルファウルに分類されるファウルであっても、故意的で危険だと審判に判断された場合はアン・スポーツマンライク・ファウルになります。
テクニカルファウルと同様、アン・スポーツマンライク・ファウルも2回の累積で退場となります。
・ディスクォリファイング・ファウル
特に悪質でスポーツマンシップに反する行為に対しては、ディスクォリファイング・ファウルが科せられます。暴力行為や破壊行為、危険なコンタクト、暴言、などがこれにあたります。このファウルを取られると、一発退場の重い罰則が与えられます。
アン・スポーツマンライク・ファウルやディスクォリファイング・ファウルを犯した場合は、相手チームにフリースローが与えられ、相手チームのスローインでゲームを再開です。
試合で多くみられるバイオレーション10種類!
バイオレーションは数多くありますが、その中でもよく起こる例を10種類挙げていきます。バイオレーションを犯したときは、最寄りのサイドラインかエンドラインの外から、相手チームのスローインでゲームを再開します。ファウルほどの厳しい罰則はないものの、相手ボールになってしまうため、注意が必要です。
・24秒ルール
オフェンスは、24秒以内にシュートを打たなくてはいけません。得点を決めるかボールがリングに触れると、時間はリセットされます。オフェンス側がボールを保持した場合は14秒、ディフェンス側の場合は24秒から、再びカウントダウンが始まります。
・8秒ルール
オフェンスは、8秒以内にフロントコート(センターラインよりも敵陣側)にボールを運ばなくてはいけません。
・5秒ルール
ボールを保持した選手は、5秒以内に何らかのアクションを起こさなくてはいけません。具体的には、スローインは5秒以内にしなくてはいけない、フリースローは5秒以内に打たなくてはいけない、ディフェンスからプレッシャーをかけられた状態で5秒以上その場でボールを保持してはいけないものです。
・3秒ルール
オフェンスは、フロントコートでボールを保持している間は、ペイントエリア(相手チームのゴール下にある制限区域内)に3秒以上留まってはいけません。
・トラベリング
ボールを手で持ったまま3歩以上歩いてはいけません。ピボット中のピボットフット(軸足)が動いたり、ズレたりしたときもトラベリングになります。
・アウト・オブ・バウンズ
ボールがコートの外に出たり、バックボードの裏などに当たったりすることです。
・ダブルドリブル
ドリブルを終えて手でキャッチしたあと、もう一度ドリブルを行ってはいけません。
・バックコート・バイオレーション
パスやドリブルでフロントコートにボールを運んだあと、再びバックコートにボールを戻してはいけません。
・インターフェア
シュートが打たれて、ボールがリングの上の空間にあるときに、ネットやバックボード、リングに触れてはいけません。
・ゴール・テンディング
シュートしたボールがリングより上にあり、かつ最高到達点(放物線の1番上)を過ぎて落下しているときは、ボールに触れてはいけません。
反則を理解すると、プレーの見方が変わる!
今回はバスケットボールの反則について解説しました。選手たちはこれらを常に意識してプレーしています。例えば、24秒ルールや8秒ルールなどの制限時間がありました。スピード感のある動きをしながら、「あと〇秒」と把握しているのです。
このルールを活用して、直接ボールを奪わなくても相手にプレッシャーをかけて時間を消費させてマイボールにするような戦略も生まれています。反則の内容がわかると、選手たちのプレーへの見方が変わるのではないでしょうか。この記事を参考にして、バスケ観戦をより楽しんでもらえると嬉しいです。
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