おはじきのルールを知ろう!昔ながらの遊びから少し変わった遊びまで
公開日: 2023/04/27
日本で昔から親しまれているおはじき遊び。おはじきは、カラフルなガラス製のものや算数セットに入っているものを思い浮かべる人も多いでしょう。日本独自のイメージがあるかもしれませんが、世界中にはさまざまな形のおはじきがあり、遊び方のルールも豊富です。今回紹介するおはじき遊びは、単純なゲームなのに想像以上におもしろいものばかり。ぜひ友達や家族と遊んでみてくださいね。
昔から遊ばれているおはじきのルール
昔から遊ばれているおはじきのルールは、シンプルでほかの道具が要らないものばかりです。おはじきは、駄菓子屋や100均で売っているガラス製のものが手頃でおすすめです。今回は昔ながらの遊びとして、2つのルールを紹介します。どちらの場合も人差し指の爪ではじいたり、デコピンをするときのように親指と人差し指をバネのように使ったりしましょう。
・おはじき取りゲーム(しきりとおやつ)
「しきりとおやつ」と呼ばれるおはじき取りゲームは、1~5人程度で遊ぶのに適しています。まずは、おはじきを20~30個ほど広げます。一人ずつプレイするので、順番はじゃんけんで決めましょう。1. プレイする人は、はじくおはじきと当てるおはじきを決め、2つのおはじきの間に指で線を引く2. 2つのおはじき間に線を引くことを「しきり」という3. おはじきをはじいて目的のおはじきに当たったら、もう一度2つのおはじきの間でしきりをする4. おはじきに触れることなくしきりができたら、どちらかのおはじきを1つもらえる5. おはじきが当たらなかったり、しきりのときにおはじきに触れたりしたら「おやつ」と言って次の人に交代する6. 順番にやっていき、おはじきが最後の1つになったら目をつぶって人差し指と中指で「この道まっすぐ通れ」と言いながら、おはじきのまわりに円を描く7. 「通れ」と言うときに、2本の指を開いておはじきに触れずに通せたら、最後のおはじきを取ることができる8. 1番多くのおはじきを取れた人が勝ち
・中抜き
「中抜き」も、おはじきを20~30個使う遊びです。じゃんけんでプレイする順番を決めたら、おはじきは平らな場所に広げます。2つのおはじきだけを奥の方に間隔をあけて置けば準備完了です。この2つのおはじきはサッカーゴールのような役割をします。1. プレイする人は欲しいおはじきを1つ決めて、奥にある2つのおはじきの間を通るようにはじく2. うまく2つのおはじきの間を通せたら、はじいたおはじきを取れる3. ほかのおはじきに当たったり外したりしたときは、おはじきを取らないまま次の人と交代4. 1番多くおはじきを取った人が勝ち
すぐに遊べるおはじきのルール
広いスペースがなくても遊べるおはじき遊びもあります。平らな机やテーブルを囲んで遊びましょう。
・おはじき積み
「おはじき積み」は、おはじきを順番に積んでいくだけの遊びです。ルールは単純ですが、おはじきが小さいので積み上げるほどに難易度は上がっていきます。1. 最初にプレイする人はおはじきをテーブルの中央に置く2. 順番におはじきを積み上げていく3. 積み上がったおはじきタワーを崩してしまった人が負け
・おはじき倒し
おはじき倒しは「将棋倒し」のおはじき版。おはじきのほうが将棋の駒よりも小さいので、難易度は高くなります。おはじきの山をテーブルの中央付近に作れば準備完了です。1. プレイする人は、おはじきの山からおはじきを1つだけ取り出す2. 順番に山からおはじきを取っていく3. おはじきを取るときに、山を崩したり音を鳴らしたりした人が負け
オリンピック競技に似ているおはじきの遊び方
おはじき遊びのなかには、オリンピック競技に似ているものもあります。ルールは少し複雑ですが、ドキドキハラハラしながらおはじきで遊べるはずです。
・おはじきサッカー
おはじきサッカーは指先でプレイするサッカーです。欧米を中心に愛好者が多く、2年に1度開催されるワールドカップでは30ヵ国以上の国から代表チームが参加するほどです。ルールはサッカーと同じで、サッカー選手のフィギュアを乗せたおはじきを各11個はじき、ボールをゴールに運んでいきます。おはじきサッカーのピッチは、150センチメートル×100センチメートルの広さ。おはじきのはじき方も決まっていて、人差し指か中指のいずれか1本だけを使用し、親指のバネを使ってはいけません。ゴールキーパーだけはおはじきではなく、背中についた棒でゴールの裏から操ります。1. 攻撃か守備かを決めて、攻撃のチームは選手をはじいてパスやドリブルをしながらボールを運ぶ2. 守備のチームはボールに触れてはいけないものの、選手を動かすことで攻撃の邪魔をする3. 攻撃側がボールに触れられなかったり守備側の選手に当てたりしたら、攻守交替になる4. 15分の前半戦を終えたら、10分間のハーフタイムをはさんで後半戦15分のゲームを始める5. 前半・後半通して、より多くゴールを入れて点数を取ったほうが勝ち
・カーリングおはじき(的当て)
カーリングおはじきは、カーリングで使うような的を準備して遊びます。折り紙や画用紙に的を描き、点数も書き込みます。的はカーリングのように円を何重か重ねた形にしても、動物や果物の形にしてもよいでしょう。1. テーブルの奥の方に点数を書いた的を置き、手前側におはじきを広げる2. 1人何回おはじきをはじくかを決めておき、順番におはじきを的に向かってはじく3. 決めた回数のプレイをしたあとに、合計得点が高かった人が勝ち
想像以上に奥が深い、おはじきで遊んでみませんか?
おはじきは昔ながらの遊びですが、いろいろな遊び方ができる魅力的なアイテムです。天気が悪くて外で遊べないときは、友達や家族とおはじきで遊んでみませんか?カラフルできれいなおはじきですが、小さな子どもと一緒に遊ぶときは口に入れないように注意しましょう。また、おはじきが割れたり欠けたりすると、遊んでいるときにケガをする危険性もあります。傷がついたおはじきは、使わないように気をつけましょう。