パイナップルのたねはどこにあるの?お家で育てることはできる?

公開日: 2023/12/29

パイナップルはとても人気のある果物ですが、そのたねや育て方についてはあまり知られていません。この記事では、パイナップルのたねについて解説したうえで、家庭でもできる育て方を紹介します。

目次
これがパイナップルのたね?見つけたらラッキー!
食べられるまで3年?パイナップルは収穫まで時間がかかる!
どうして普段食べているパイナップルにはたねがないの?
パイナップルのたねを植えてみたい!お家で育てることはできる?

これがパイナップルのたね?見つけたらラッキー!

果実の中心近くに種子(たね)がある植物はよく目にしますが、みなさんが食べているパイナップル(パインアップルとも呼びます)にはたねのようなものが見当たりませんよね?パイナップルの黄色い部分は果実ではなく、茎の一部が大きくなったような部分です。

パイナップルの本来の果実は、黄色い部分を覆う皮にある「うろこ」のようなデコボコした部分です。そのため、食べる前に取り除いてしまう皮に近い部分でたねが見つかることがあります。

多くのパイナップルにはたねがない

しかし実際には、スーパーマーケットなどで商品として売られているパイナップルにはたねがほとんど含まれていません。これは、食べやすさや味を向上させるために長年にわたって品種改良が進められた結果、たねが少ない品種が広まっていったからです。

パイナップルのたねってどんなもの?

パイナップルのたねの大きさは数ミリメートルぐらいでとても小さいのですが、たねは黒色や茶色がかっているため、黄色いパイナップルの中では目立ちます。 パイナップルを食べる時に切り落とした皮に近い部分にたねが埋もれていないか探してみてください。運が良ければ、楕円形に近い形をしたパイナップルのたねが見つかるかもしれません。

食べられるまで3年?パイナップルは収穫まで時間がかかる!

みなさんがスーパーマーケットなどで目にするパイナップルは、多くの場合、規模の大きな農場で栽培されたものです。パイナップルの生産には温暖な気候が適しているので、日本で生産されるパイナップルの99%以上は沖縄県産です。世界的に見ても、赤道に近く気温の高い国で盛んに生産されています。

パイナップルを生産する時は、畑にパイナップルの苗を植えます。苗を植えてから私たちがよく目にするパイナップルを収穫するまでには約2〜3年かかります。パイナップルを生産している農家の人は、収穫までの長い間、成長に適した畑の土や暖かい環境を維持するような工夫をこらしておいしいパイナップルを私たちに届けてくれています。

どうして普段食べているパイナップルにはたねがないの?

現在流通しているパイナップルの種類は、私たちが食べやすいように品種改良されてきたものです。私たちが普段食べているパイナップルに固いたねがたくさん混じっていたら、食べにくいですよね?

そこで、パイナップルの生産農家では、たねの少ないパイナップルを選んで次の世代の生産を繰り返してきました。その結果、たねの多いパイナップルは見かけることがなくなったわけです。

たねがなくても大丈夫?パイナップルの育て方

せっかく食べやすいパイナップルに改良できたとして、たねがほとんどできないのならどうやって次のパイナップルを生産するのでしょうか?実は、パイナップルの場合、成長したパイナップルの一部から新しいパイナップルを栽培できるのです。

パイナップルが成長すると、親となる株から新しい芽が生えてくることがあります。この芽には、パイナップルの根本に生える裔芽(えいが)や親株の横から生えてくる吸芽(きゅうが)、パイナップルの頭の部分の冠芽(かんが)などの種類があります。これらの芽を切り取って苗として使うと、たねがなくても元のパイナップルと同じものをたくさん生産できます。

パイナップルのたねを植えてみたい!お家で育てることはできる?

スーパーマーケットで売られているパイナップルからたねを発見できたら、お家で育ててみても面白いかもしれません。湿らせたガーゼの上に見つけたたねをおいておくと発芽させることができます。

しかし、食べられるパイナップルを収穫するまでには長い時間がかかります。その間、家庭でパイナップルの成長に適した環境の維持は簡単ではありません。収穫するまで根気強く気長に取り組むことが必要です。

パイナップルの苗を使ったお手軽な育て方

市販のパイナップルから取った冠芽を苗として使う栽培方法もあります。冠芽とは、パイナップルの頭に付いている葉っぱの部分です。たねと比べると、冠芽から育てる方が難易度は低いのでおすすめです。

食べるだけじゃない?観賞用にもおすすめのパイナップル

食べられるパイナップルの収穫までには長い時間がかかります。また、お店で売られているような大きくて味の良いパイナップルが収穫できないこともあり得ます。とはいえ、食べる目的だけでなく、観賞用としてパイナップルを育てるのもおすすめです。パイナップルの葉は特徴的な形をしており、置く場所によっては興味深いインテリアになるかもしれません。

家庭でできるパイナップルの育て方

ここでは家庭でも挑戦しやすいパイナップルの育て方を紹介します。

1.植え付け時期
パイナップルを育て始める時期は、暖かくなる春や初夏がおすすめです。暖かい地域で育てられていることからもイメージできるように、パイナップルは温暖な時期の方が元気に成長します。

2.市販のパイナップルから苗となる冠芽を取り外す
パイナップルから、果肉が数センチ付くぐらいの余裕を持って冠芽を切り出します。次に、冠芽を土に埋めやすいように冠芽の下の方の葉っぱを5、6枚ほど取り除きます。埋めやすい形になったら、日陰で切り口を乾燥させます。切り口がしっかりと乾燥したら、切り口が土に埋まるように植えます。

3.パイナップルを植える土の準備
パイナップルを育てるには水はけの良い酸性土が適しています。酸性の土には鹿沼土などがあります。園芸用品を取り扱っているホームセンターなどで探してみましょう。次に説明するように、気温の変化に合わせてパイナップルを移動しやすいよう、持ち運びができる鉢植えを用意すると良いでしょう。

4.パイナップルを育てる場所のポイント
パイナップルの成長には、20℃から30℃ぐらいの暖かくて日当たりの良い場所におくことが大切です。気温が下がる秋や冬は室内に置いて寒さを避けるようにしましょう。

5.水やり
パイナップルが成長しやすい春から夏の終わりまでは、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。反対に、気温が下がって成長が遅くなる冬の時期は、土が乾燥しすぎない程度に水分量を調節する必要があります。過剰な水分は根腐れの原因になるため、土の状態には常に気を配る必要があります。果実が実った後は、水の量を増やして乾燥しすぎないように気をつけます。

6.お手入れのポイント
パイナップルを育てている間に一部の葉っぱが枯れてしまうことがあります。枯れてしまった葉っぱはその都度取り除きます。パイナップルの葉っぱを触る時は、ケガをしないように軍手などで手を保護するようにしましょう。

パイナップルが成長すると、裔芽(実の根本にできる)や吸芽(親株の横から生えてくる)が出てきます。これらの芽を放っておくとパイナップルの成長を妨げてしまうので、見つけたら除去するようにしましょう。

10センチメートルほどになった裔芽は、切り取って植え替えができます。吸芽も同様に植え替えができ、どちらも冠芽から育てる方法に比べて短い時間で実を収穫できます。

食べても育てても魅力的なパイナップル

生産農家の皆さんの努力の結果、現在購入できるパイナップルはほとんどたねがなく、食べやすいフルーツになっています。たねを使わなくても、パイナップルの一部を苗として使えば新しいパイナップルを収穫できます。

パイナップルの栽培は家庭でも挑戦できるので、食用だけでなく観賞用としてもパイナップル栽培を楽しんでみてください。

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