髪の毛は何本生えているの?1日に抜ける本数や髪の毛のお仕事

公開日: 2024/02/02

シャンプーをしたり髪型を整えたりするときに、髪の毛がたくさん抜けて心配になったことのある人もいるでしょう。しかし、たくさん抜けているように見える髪の毛も、実は生えている髪の毛全体から見るとほんの少しだけなので不安になる必要はありません。そこで、髪の毛の本数や1日に抜ける毛の量、髪の毛の役割について解説します。

目次
髪の毛は何本くらい生えているの?
髪の毛が1日に抜ける本数は何本くらい?
髪の毛が成長する仕組みは?髪の毛は何が材料なの?
髪の毛はなぜ生えてくるの?髪の毛のお仕事
髪の毛の本数は平均10万本!本数や成長スピードには個人差が大きい!

髪の毛は何本くらい生えているの?

髪の毛が何本くらい生えているのかと、気になったことのある人もいるかもしれません。しかし、実際に数えてみたことのある方はほとんどいないはずです。そこで、一般的な髪の毛の本数を解説します。

髪の毛の本数は個人差が大きい!平均はどのくらい?

髪の毛の生え方や量には個人差があります。性別や人種によって髪の毛の本数は異なり、毛の多い人は約15万本、少ない人は約6万本といわれています。日本人の平均的な髪の毛の本数は約10万本です。日本人と比べて欧米人のほうが髪の毛の量が多く、12万~14万本ほど生えていると考えられています。

しかし、一般的には欧米人よりも日本人のほうが髪の毛が多い印象を持っている人が多いでしょう。これは、日本人のほうが髪の毛が太く硬いことが要因です。また、日本人は黒髪なので実際の本数以上に髪の毛が多く見えるのかもしれません。

髪の毛が生える毛穴はどうなっている?1つの毛穴から生える本数とは?

髪の毛だけでなく体毛はすべて毛穴から生えています。毛穴の数は、お母さんのお腹の中にいる胎児のときに決まります。そして、生涯毛穴の数は変わることがありません。
しかし、毛穴から生える髪の毛の本数は変化していきます。1つの毛穴から3本毛が生えることもありますが、0本の毛穴もあります。

髪の毛が1日に抜ける本数は何本くらい?

ブラッシングをしたりシャンプーをしたりするときに、髪の毛がたくさん抜けているのを見たことがあるかもしれません。1日に抜ける髪の毛の量には個人差がありますが、一般的な例をご紹介します。

髪の毛が1日に抜ける本数

1日に抜ける髪の毛の本数は約50~100本といわれています。ただし、季節によっては1日あたり200本前後抜けることもあります。ブラッシングやシャンプー時は特に抜けた髪の毛が目立つので、不安になる方もいるかもしれません。しかし、髪の毛全体で見ると1日に抜ける量は全体の約0.1%なので、心配する必要はありません。

髪の毛が抜ける理由

髪の毛が抜けるのは、一般的に5つの理由があります。

● 成長サイクルのなかで髪の毛が寿命を迎えたから
● 季節の変化によって髪の毛が抜けやすくなるから
● ストレスや栄養不足によって髪の毛が成長しなくなったから
● 薬の副作用やホルモンバランスの変化によって、髪の毛が抜けやすくなったから
● 脱毛症などの病気になったから

一般的に髪の毛が抜けるのは、成長サイクルや季節の変化など自然な要因であることがほとんどです。しかし、ストレスや栄養不足で髪の毛が成長しなくなったり、薬の副作用や病気などが原因で髪の毛が抜けたりすることもあります。抜け毛が気になるときは季節や本数、体調の変化などを毎日確認してみましょう。

抜ける本数が多い季節

季節の変化は髪の毛が抜ける要因の1つです。髪の毛が抜けやすい季節は秋だといわれています。秋に抜け毛が増えるのは、次の3つの理由によるものです。

● 夏の暑さで自律神経が乱れたから
● 夏は紫外線が強く、頭皮や頭髪にダメージが蓄積したから
● ほかの動物と同じように毛の生えかわる季節だから

夏から秋への季節の変わり目は1日に200本ほど髪の毛が抜けることもありますが、あまり気にする必要はありません。

注意が必要な抜け毛の本数

髪の毛が抜けるのは自然なことですが、注意しなければならない抜け毛もあります。具体的にいうと、秋以外の時期に1日に200本以上髪の毛が抜ける場合には注意しましょう。また、抜けた髪の毛の状態をチェックすることも大切です。

● シャワー時に排水口がつまるほど毛が抜ける
● 朝起きたとき枕に大量の毛が付着する
● 細くて短い毛が抜ける

このような場合は、ヘアサイクルに異常がある可能性があります。病気の可能性もあるので、早めに医療機関を受診しましょう。

髪の毛が成長する仕組みは?髪の毛は何が材料なの?

きれいに髪の毛を伸ばすために、髪の毛に良い栄養を摂りたいと考えている方もいるかもしれません。髪の毛が成長する仕組みや髪の毛の材料をご紹介します。

髪の毛が成長する仕組み

抜けた髪の毛をよく観察すると、毛の先端は丸くなっているはずです。丸くなっている部分は「毛球」と呼ばれ、その中に髪の毛を成長させる「毛母細胞」があります。毛母細胞は頭皮の毛細血管とつながっていて、必要な栄養を取り込む場所です。細胞分裂を繰り返すことで髪の毛を伸ばします。

髪の毛を成長させるのに必要な栄養素は、アミノ酸・亜鉛・ビタミンです。アミノ酸は髪の毛の元となる「ケラチン」というたんぱく質の主成分です。亜鉛はアミノ酸の結合を、ビタミンは亜鉛の吸収を助けます。

髪の毛のサイクル

髪の毛の寿命は男性で2~5年、女性で4~6年といわれています。髪の毛は3つのサイクルを経て寿命を迎えます。女性のヘアサイクルは以下の通りです。

● 成長期(約4~6年):活発に細胞分裂が行われ、髪の毛が成長する
● 退行期(約3週間):成長スピードが低下して、毛根が頭皮の浅い場所に移動する
● 休止期(約3~5カ月間):成長が止まり、脱毛する

1カ月で伸びる髪の長さ

個人差はあるものの、日本人の髪の毛は1日に約0.3ミリメートル伸びるといわれています。つまり、1カ月で約1センチメートル、1年で約12センチメートル髪の毛が伸びるということです。

男性よりも女性のほうが髪の伸びるスピードが早い傾向にあります。また、年齢を重ねるほど髪の毛が伸びる速度は遅くなるので、成人よりも子どものほうがすぐに髪の毛が伸びるといわれています。

髪の毛はなぜ生えてくるの?髪の毛のお仕事

そもそも髪の毛はなぜ生えてくるのかが気になっている人も多いでしょう。頭部に集中的に生えているのは、髪の毛に4つの役割があるからだと考えられています。

● 寒さや暑さから頭を守る
● 紫外線や直射日光から頭を守る
● 衝撃から頭を守る
● 金属などの有害物質を排出する

髪の毛には長さや色、形によって個性を発揮するものというイメージがあるかもしれません。実際に、カラーリングをしたりパーマをかけたりする人もいます。しかし、髪の毛のもともとの役割は人間にとって大切な脳のある頭部を守ることです。

髪の毛の本数は平均10万本!本数や成長スピードには個人差が大きい!

髪の毛の本数は人種によって異なりますが、日本人の平均は約10万本といわれています。髪の毛は細胞分裂を繰り返しながら成長し、寿命を迎えると抜けていきます。1日に100本程度抜けるのは自然なことなので、心配する必要はありません。ただし、食生活の乱れやストレスによって、髪の毛が正常に成長しなくなることもあります。季節の変わり目ではない時期に1日200本以上抜けるときは健康の問題があるかもしれないので、病院を受診しましょう。

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