みなさんもペットボトルの飲み物などを買うことがありますよね?実は飲み終わったペットボトルはさまざまな使い道があるのです。ペットボトルは、自由研究の材料としても人気があり、リサイクルを学ぶよいきっかけになります。 この記事では、ペットボトルで作れる3つのリサイクルアートを紹介します。楽しく作りながら、環境についても考えてみましょう。 夏休みの自由研究としてぜひ、親子で取り組んでみてください。
この記事をいいねと思ったらクリック!
この記事のもくじ
ペットボトルは何からできているの?リサイクルのしくみを知ろう
ペットボトルは、飲み物や調味料などの容器として、さまざまなものに使われています。軽くて丈夫なので、持ち運びにも便利です。では、ペットボトルは何からできていて、使い終わった後はどうなるのでしょうか?
ここでは、ペットボトルの材料とリサイクルの流れを見ていきましょう。
ペットボトルの材料と特徴
ペットボトルは、「PET(ペット)」というプラスチックでできています。正式には「ポリエチレンテレフタレート」といいますが、ここでは「PET」と覚えておけば十分です。
PETは軽くてこわれにくく、透明なので中身がよく見えるという特徴があります。さらに、空気や水分を通しにくいため、飲み物の鮮度を保つことにも適しています。こうした性質から、PETは世界中で広く使われています。
リサイクルの仕組み
ペットボトルは、ただ捨てるのではなく、リサイクルによって新しいものに生まれ変わります。
回収されたペットボトルは、次のような流れでリサイクルされます。
1.ラベルとキャップを取りはずす
2.本体を小さく砕いて「フレーク」と呼ばれるかけらにする
3.水でよく洗い、きれいにする
4.熱で溶かし、新しい材料として使う
リサイクルされたPETは、またペットボトルになったり、服の生地や文房具に使われたりします。
こうしてペットボトルをリサイクルすることで、ごみを減らし、資源を大切にすることができるのです。
【自由研究1】夏にぴったり!ペットボトルで風鈴を作ろう
風鈴(ふうりん)は、風にゆれると「チリンチリン」と音を鳴らす、日本の夏を彩る伝統的な飾りです。昔から、暑さをやわらげるためや、魔除けとして家の外に吊るされたりしてきました。
今回は、ペットボトルを使って、自分だけの風鈴を作ってみましょう。
準備するもの
*500mlのペットボトル
*カッターまたはハサミ
*油性マーカーやシール(デコレーション用)
*マスキングテープ(切り口の保護やデコレーション用)
*画用紙や折り紙(短冊用)
*ヒモ(たこ糸など)
*鈴
*爪楊枝や割りばし
*ビーズ(お好みで)
*キリ(穴を開ける道具)
*穴あけパンチ(紙に穴を開けるため)
作り方
1.本体を作る
ペットボトルの底のほうを、適当な高さで切ります。切り口は手を切らないように、マスキングテープで覆って保護しましょう。次に、底の真ん中 にキリで穴を開けます。
2.デコレーションをする
外側にペンで絵をかいたり、シールを貼ったりして、自由にデザインします。短冊には折り紙や画用紙を使い、好きな言葉や絵をかいて、上に穴を開けておきます。
3.ヒモを準備
爪楊枝や割りばしを、ペットボトルの底より少し短く切ります。ヒモの真ん中 あたりに爪楊枝や割りばしを結びつけておきましょう。ヒモの上のほうは吊るす部分、下のほうには飾りや鈴をつけます。
4.ヒモをセットする
ヒモをペットボトルの内側から通し、爪楊枝や割りばしが穴にひっかかるようにして固定します。
5.飾りをつける
ペットボトルの内側に下がったヒモの先に短冊や鈴、ビーズなどを結びつけます。
6.完成
ヒモの上の部分を結んで、フックなどに吊るせば完成です。
工作の注意点
*カッターやキリなどの道具は、必ず大人といっしょに使いましょう。
*ペットボトルの切り口で手を切らないように、テープで保護してください。
*絵をかくときは油性マーカーを使うと、にじまずきれいに仕上がります。
発展アイデア
【低学年向け】
*ヒモの長さや鈴の種類を変えて、音の違いを比べてみましょう。
*家族や友だちにプレゼントして、感想を聞いてまとめるのもおすすめです。
【高学年向け】
*風鈴の歴史や、昔はどんな素材が使われていたのかを調べてみましょう。
*「涼しくすごす工夫(納涼)」について調べて、まとめてみてもよいですね。
【 自由研究2】お部屋を彩る!ペットボトルでスノードームを作ろう
スノードームは、水と一緒に飾りを入れた容器をふると、中のラメやビーズが雪のように舞う、見て楽しいインテリアです。ガラスで作られることが多いですが、ペットボトルで作ることもできます。
キラキラした動きや光の反射がきれいで、お部屋のかざりにもぴったりです。
準備するもの
*ペットボトル
*水
*洗濯のりまたは液体のり
*ラメ、ビーズ、スパンコール、モール、貝殻など(※水に強い素材を使いましょう)
*ビニールテープ(フタをしっかり止めるため)
*はさみ
*シールやマスキングテープ(外側のデコレーション用・お好みで)
作り方
1.ペットボトルを準備する
空のペットボトルを洗い、乾かします。ラベルは剥がしておきましょう。
2.飾りを入れる
ラメ、ビーズ、スパンコールなど好きなかざりをペットボトルの中に入れます。大きさや重さのちがうものを組み合わせると、動きに変化が出ておもしろくなります。
3.水と洗濯のりを注ぐ
ペットボトルに水を半分ほど注ぎ、そのあと洗濯のりを静かに足して、口の近くまで満たします。のりが多いほど、飾りの動きがゆっくりとなります。
4.フタをしっかり閉めて固定する
ふたを閉めたら、ビニールテープを巻いて固定します。液体がもれないよう、すき間なくとめましょう。
5.デコレーションをして完成
外側にシールやテープで自由にデコレーションしたら、スノードームのできあがり。ふると中の飾りがゆっくり舞って、きれいです。
工作の注意点
*ふたはしっかり閉め、テープで固定しましょう。
*水やのりはゆっくり注ぐと、泡が立たずきれいに仕上がります。
*飾りを入れすぎると中の動きが悪くなるので、量はほどほどにしましょう。
発展アイデア
【低学年向け】
*いろいろな素材を使って、動き方や見え方のちがいを比べてみましょう。
*テーマを決めて(海・宇宙・動物園など)、なぜそのテーマにしたかを文章にまとめるのもおすすめです。
【高学年向け】
*水とのりの割合を変えて、動きの違いを比較してみましょう。
*「のりが多いと動きがゆっくりとなる理由」を調べて、粘度(ねんど:液体のとろみ)についてまとめてみるのも自由研究にぴったりです。
【自由研究3】とけてかたまる!ペットボトルのキャップでキーホルダーを作ろう
ペットボトルのキャップは、ごみとして捨てられがちですが、リサイクルできる大切な資源です。
この自由研究では、キャップを小さく切ってとかし、キーホルダーに生まれ変わらせます。プラスチックの「とける→かたまる」という性質を体験しながら、リサイクルについて考えてみましょう。
準備するもの
*ペットボトルのキャップ(いろいろな色があるとデザインしやすい)
*キーホルダーのフレーム(100円ショップで購入できるレジン用など)
*キーホルダーの金具
*クッキングシート
*アイロン
*アイロン台
*ハサミやニッパー
*軍手や厚手の布(やけど防止)
作り方
1.キャップを細かく切る
キャップをハサミやニッパーで5mmほどのかけらにします。固いので、大人といっしょに作業しましょう。
2.フレームに並べる
クッキングシートの上にフレームを置き、中にキャップのかけらを好きな色や模様に並べます。
3.クッキングシートで挟む
並べ終わったら、上からもう1枚のクッキングシートをかぶせてはさみます。
4.アイロンで熱を加える
中温〜高温のアイロンを上から押し当てると、キャップがとけてフレーム内に広がります。
5.冷まして固める
とかしたあと冷ますと、プラスチックがかたまります。
6.形を整える
フレームからはみ出た部分があれば、ハサミでカットして整えましょう。
7.金具をつけて完成
キーホルダーの金具をつけたら、オリジナルキーホルダーが完成です。
工作の注意点
*アイロンやカッターを使うときは、必ず大人といっしょに作業してください。
*とけたプラスチックをさわるとやけどの危険があるので、軍手などで手を守りましょう。
*換気をしながら作業しましょう。
*キャップがかたくて切りにくいときは、無理せず大人にお願いしてください。
発展アイデア
【低学年向け】
*キャップの色や配置を工夫して、模様を作ってみましょう。
*デザインを考えるのを担当して、むずかしい作業はおうちの人にお願いするのもいいですね。
【高学年向け】
*プラスチックが熱でとけて、冷えるとかたまるしくみについて調べてみましょう。
キャップ以外のプラスチックごみにはどんなリサイクル方法があるかも調べて、まとめてみましょう。
自由研究にペットボトルを使ってみよう
ペットボトルは身近にあり、工作や自由研究にも使える便利な素材です。
今回紹介した「風鈴」「スノードーム」「キャップのキーホルダー」は、どれも簡単な道具と材料で作れ、学年を問わず楽しめます。
できあがった作品は写真や文章をつけて、自由研究として発表や投稿をするのもおすすめです。
自分だけのアイデアや発見があれば、ぜひ家族や友だちにも見せて、一緒に楽しんでみてください。
楽しく学んで、夏休みの思い出になる自由研究にしましょう。




































