徒競走のコツとは?足が速くなりたい子供をサポートする方法

公開日: 2019/03/29

運動会の花形種目といえば、やはり「かけっこ」や「徒競走」です。足が速い子にとってこんなに楽しい競技はありませんが、走るのが苦手な子にとっては憂鬱(ゆううつ)な種目。足が遅いせいで「運動会が嫌だな」なんて、暗い気持ちになっている子もいるかもしれません。 そんなわが子の様子を見てもどうアドバイスしていいかわからず、「頑張って」と声をかける以外に何もできないと悩んでいませんか? そこで今回は、子供が徒競走で速く走れるようになるコツを伝授いたします。よく読んで、お子さんと一緒に練習してみてください!

目次
子供が徒競走で速く走るコツ
スタートダッシュの方法
カーブの曲がり方
プレッシャーをかけるのではなく、楽しく走るのを最終目標に

子供が徒競走で速く走るコツ

走る姿勢

速く走るためには体の姿勢が重要です。「速く走らなくては」と思いすぎてスタート時の前傾姿勢のまま視線を落として走ってしまったり、順位を意識するあまり横や後ろを気にして走ったりしていませんか?しかし、陸上競技選手の走り方を見ればわかるように、速く走るためには姿勢をまっすぐに保つことが基本なのです。空からひもで頭の頂点を引っ張られているような気持ちですっと背筋を伸ばし、しっかりと前を見て走ることができれば、自分が思っているよりもずっと速く走れるようになります。

スタートダッシュの方法

次に大切なのがスタートダッシュ。子供の徒競走の順位を上げるのには、スタートダッシュがとにかく重要です。特に幼稚園生や小学校の低学年生では、スタートするまでの時間に集中することができず、地面にお絵描きや砂いじりをして遊んでしまう子も少なくありません。その結果、自分の出番で出遅れてしまうことも。そんなことにならないためにも、まずは待っている間にもスターターをしっかりと見て走りだしのイメージをしておくことが大切です。「よーい…どん!」のタイミングは人それぞれ違うもの。自分の順番を待つ間も掛け声に合わせて、まずはしっかりと飛び出すタイミングをイメージさせましょう。幼稚園や小学校低学年の場合、ほとんどが立ったままスタートするスタンディングスタートを採用しています。スタンディングスタートのコツは、前足に体重を思いっきりかけること。まずはまっすぐな姿勢から体を少し前に倒し、前足を自分の体よりも後ろ側に置きます。前傾姿勢をとったら前足のつま先に体重を乗せ、後ろ足はかかとを少し浮かせます。「今、後ろから押されたら転んじゃうかも」というくらいしっかりと前足に体重を乗せ、その状態から一気に動き出せばスタートダッシュは完璧です。小学校高学年になり、両手を地面について行うクラウチングスタートになっても基本は同じ。足を体の後ろ側に置き、地面についた両手に体重をかけます。この場合も「前に倒れちゃうかも」と思うくらいしっかりと体重をかけましょう。スタートでは両手を離してから、体が前に倒れるようなイメージで飛び出します。

カーブの曲がり方

学年が上がっていくにつれて走る距離が伸び、カーブが出現することになります。カーブを上手に曲がるために大切なのは「カーブを意識しすぎない」こと。カーブを意識しすぎるあまり、変に力が入ってしまうと、曲がるときに外に膨らんでしまい長い距離を走ることになってしまったり、あまり広くないグラウンドの場合は、急カーブになっているので転倒の可能性が高まったりしてしまいます。カーブでは遠心力が働くので、バランスを崩しやすいのがその理由です。そのためカーブを上手に曲がるコツは、「頑張って走らないこと」が一番大切。体の力を抜いて、余裕を持って走りましょう。カーブに突入する時に1番じゃなくても「次の直線で抜けばいい」と考えて、無理をしすぎないことが大切です。

親子で取り組みたい、徒競走で勝つためのトレーニング方法

走ることは全てのスポーツの基本です。もしも上手に速く走ることができるようになれば、運動会はもちろん、好きなスポーツで活躍することも夢ではありません。ましてや「運動が苦手だ」と思っているお子さんの場合はなおさらです。練習によって速く走るコツを覚え、徒競走の順位がひとつでも上がればその経験は貴重な成功体験となって、お子さんはスポーツへの意欲や物事にチャレンジする気持ちを持つことができるようになるはずです。また、普段は忙しいお父さんやお母さんと一緒に練習できることは、子供にとってうれしい時間。お子さんの心身成長のためにも、運動会前にぜひ親子でトレーニングに取り組んでみましょう。

おすすめの練習は「腕振り」

現代はインターネットなどでさまざまな解説動画や練習方法が紹介されています。しかしほとんどの場合、お父さんやお母さんは陸上の専門家ではありません。「子供に教えてあげたい」「足が速くなってほしい」という気持ちから、姿勢、歩幅、回転数、目線…などなど、あれもこれもと詰め込んでしまいがちですが、子供たちは一気に説明されても何が何だかわかりません。そのため、まずはポイントを絞った練習から始めてみることが大切です。そこで、最初におすすめしたいのが「腕を振る練習」。速く走るためには腕をしっかりと振ることが大切なのです。腕を後ろへ振ることで自然と骨盤も動き、反対側の脚が前に出やすくなるのが分かると思います。この連動した動きが推進力を生み出します。手を素早く振ることができれば、足も連動して素早く動くということですね。もちろん、シンプルに足の回転数が上がれば速く走ることができますが、足の動きを短期間で覚えるのは難しく、せっかく練習したのに混乱してしまうことも。そこで、まずはしっかりと腕を振ることを教えてあげましょう。ただし、「しっかりと腕を振ろう」と意識しすぎるあまり、力を入れすぎて肩を振ってしまうのはNG。肩を大きく振ってしまうと体力も消耗し、姿勢も悪くなってしまいます。また、腕を前に振るのもよくありません。骨盤が連動して動くのは腕を引くときです。そこで、肘を90度に曲げ、上半身はまっすぐに保ち、腕を後ろに大きく振ることを意識させましょう。手のひらはギュッと握ってしまうと無駄な力が入ってしまうので、卵を握っているようなイメージで。お父さん・お母さんは体に無駄な力が入っていないか、後ろに引いた腕が曲がっていないかをチェックしてあげると良いでしょう。この練習ならば、夜寝る前のひと時や夕飯前の時間などに、家の中で十分に行えます。また、走ることや運動が苦手だとコンプレックスを持っている子でも簡単に行うことができ、上達することができます。リラックスした雰囲気で取り組めば、走る練習が好きになり、気がつけば他の練習をやってみたいという意欲も生まれてくるでしょう。腕が上手に振れるようになったら、次は歩幅を意識。大きく振る腕に合わせて歩幅を広げると、よりスムーズに前に進んでいきます。地面を蹴ってポーンと飛ぶようなイメージで前に進んでいけば、確実にタイムが縮まったことを実感できるでしょう。

子供に徒競走の練習をさせるときの注意点

「子供に足が速くなってほしい!」「一番になって喜ぶ顔が見たい!」そんな気持ちから、ついつい熱が入ってしまう親子のトレーニング。しかし、トレーニングは注意しながら行わないと効果がないどころか、逆にお子さんが意欲を失ってしまうかもしれません。トレーニングを行う際は以下の点に注意しながら、楽しく効果的な練習を行いましょう。

こまめに水分補給を行わせる

練習に熱が入ってくると、どうしても水分補給を忘れがちになってしまいます。見ているだけの大人とは違い、実際に体を動かしている子供たちは思った以上に汗をかいています。特に暖かい季節になったら要注意。しっかりと水分補給することを忘れないようにしましょう。水分補給の間隔が空きすぎて、一度に多量の水を取ることになってしまうと、その後の練習でおなかが痛くなってしまいます。水分補給は「少量の水をこまめに」取るように注意しましょう。

体調に合わせて練習メニューを調整する

運動会のスケジュールに合わせて計画的に練習することは大事ですが、それよりも大切なのはお子さんの体調です。子供たちは、学校生活や習い事などのスケジュールをこなしながら練習に取り組んでいます。運動会で一番になるなどは目標として素晴らしいものですが、それが練習の目的ではありません。お子さんの長い人生の中で、目標を持って練習し、その結果に一喜一憂する経験こそが大切なのです。頭が痛い、咳(せき)が出ている、おなかが痛い、なんだか疲れがたまってやる気が出ない…そんな状態のお子さんにいつもと同じ量の練習をさせることは、マイナスでしかありません。最悪の場合は集中できずけがをしてしまう原因になることも。大人は計画的に思考するため運動会の日程が気になってしまいがちですが、焦って常に同じ負荷の練習をさせるのではなく、体調に合わせて練習量を調整するのも、一緒に練習する大人の大切な役割です。

無理にトレーニングさせない

トレーニングの途中、お子さんはどんな表情をしていますか?子供は正直なもの。楽しかったり、夢中になったりしていれば自然と集中してトレーニングします。その逆に楽しく感じていない、無理やりやらされていると感じているときには集中できず、その結果けがをして、練習にネガティブなイメージを持ってしまうこともあります。お子さんの表情や態度で「あまり楽しんでいないな」と思ったら練習をやめて、一緒に思いっきり遊んでみてはどうでしょうか?追いかけっこをしてみたり、縄跳びを飛んだりと、お子さんの好きな「体を使う遊び」の中にも足が速くなるためのたくさんの要素が詰まっています。無理に「練習」をするのではなく、楽しんで駆け回る中でちょっとしたアドバイスなどの声かけをしていけば、それだけでも十分なトレーニングになっています。

遊びながら徒競走で速くなれるアシストをする靴「UNLIMITIV」

速く走ることを考えた時、意外に見落としてしまいがちなのが靴。サイズの合わない靴や靴底が硬い靴、重量が重い靴では、いくら頑張ってもなかなか速く走ることはできません。走る練習をするのであれば、フォームやスタートを見直すのと同じように、お子さんの靴を見直しましょう。多くのスポーツメーカーが、さまざまなシューズを出していますが、運動が苦手な子にとって最も重要なのは「走ることを楽しむ」ための靴です。そこでお勧めしたいのが、UNLIMITIV。UNLIMITIVはスマートフォンと連動することで、遊びながら運動能力の進化を助けてくれる今までにないシューズです。毎日のランニングや歩いた距離、ダッシュの歩数をポイント化できる「フィールドモード」と、6つのトレーニングメニューによって、ゲーム感覚で楽しく運動能力をアップできる「アルティメットモード」の二つを搭載。トレーニング内容は動画で確認できるので、運動が苦手なお父さん・お母さんにも安心です。たまったポイントを使えば、ゲームで遊べるお楽しみも。カラーも豊富だから、好みの色を選べばテンションアップも間違いなしです。また、ランキングで自分の実力が上がっていくことも体感でき、お友達とフレンド登録すればお互いの状況を見ながら一緒にトレーニングすることも可能。つらいトレーニングが一気に楽しいものに早変わりです。

プレッシャーをかけるのではなく、楽しく走るのを最終目標に

「一生懸命練習したのだから!」とついつい「良い順位をとってもらいたい」と思ってしまいがちですが、大切なのは結果だけではありません。運動が得意な子はもちろん、絵を描くのが上手な子、歌を歌うのが好きな子、静かに本を読んでいるのが好きな子…足が速くても、遅くても、さまざまな個性を持った子供たちがのびのびと体を動かし、一生懸命走る姿は素晴らしいものです。練習の成果が出ても出なくても、プレッシャーをかけることなく、わが子の良いところを見つけ出し、温かな言葉をかけることを忘れずに。たとえ一位になれなくても、あなたにとってのオンリーワンはわが子のはず。一緒に頑張った日々を大切に、次の目標に向かって努力できるよう、運動会後もしっかりとサポートしてあげてください。

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